一、ますほの薄、まそをのすゝきの分別、よくしりたる人の、津の國渡邊にありときゝて、登蓮...

一、鴨長明抄云、芥子の中に須彌山を入れても、猶せきのありて廣しと云ふ心をもたでは、句に...

　今日にあけて　　昨日にゝぬはたち　　みな人の　に　けらし　　こゝろ　　　も　　　　　に　　　　　　　　　春の玉葉集巻第一　春歌上　はるたつ日によめる　　　　　　　　　　　　　　紀...

和漢朗詠集寛政四年春三月上巳の後一日書之　　　　　七十三翁勝鼎榮　　　　　　　　　　花押寛政四年...

年も經ぬ祈るちぎりは泊瀬山　　おのへの　　　　　　鐘の　　　よその　　　　　　夕暮新古今和歌集巻第十二　恋歌二...

兼載雑談一、顯昭は大才の人なり。寂蓮は無才覺の人なり。顯昭は歌の下手なり。寂蓮は上手な...

いまはとてつま木こるべきやどの松ちよをばきみとなをいのるかな新古今和歌集巻第十六　雑歌上　山家松といふことを　　　　　　　　　　　皇太后宮大夫俊成今はとてつま木こるべき宿の松千代を...

百人一首改観抄 　　　　　契沖 ○山邊赤人 　赤人は父祖未詳。時代は万葉集㐧六に神龜...

　　　　　　　　左京大夫顕輔　　　　　　　　　かげのさや　　　　　　　　　　　　　けさ　秋風に　　引雲の　　　　たな　　たえまよりもれ出る　　　月の新古今和歌集巻第五　秋歌上　崇徳...

百人一首改観抄　　　　　契沖○参議雅経みよしのゝ山の秋風さよ更けて古郷さむく衣うつなり　...