むかしおとこ有けり 京やすみうかりけむ あづまの方に ゆきて すみ所もとむとて ともとする 人 ひとり ...
だいしらず 七條院ノ権ノ大夫 秋來ぬと松吹風もしらせけりかならず荻の上葉ならねど めでたし。下句詞めでたし。 かならずは、俗にあながち といふ意なり。こは哥には...
尾張廼家苞 四之上 (意、上の句は序。夕烟たつとかゝる。四五の句折かへして心うべし。 人をおもふおもひのたえずして、恋すといふ名のたつがくるしと也。...