藤　　おほかたのうきにつけてはいと へどもいつか此よをそむきはつへき。地かつにごりつゝなど、かたへに御つかひの　　　　　　　　　　　源心心しらひなるべし。哀のみつきせねば...

　持統天皇   春過て 　　なつ 来に 　　けら 　　　し 　白妙 　　　の 衣ほす 　　てふ あまの 　　　かぐ山 ...

　　　　　　　　　　　　　　　　兵部卿し給はざりつることなれば、みこも いみじうなき給。参り給へる人々"も おほかたのことのさまも、哀にたうと ければ、みな袖ぬらしてぞか...

年たちかへるいはひごとには西にむかひて臨 終正念往生極楽とぞおがみける。たかきもいやし きもよにある人はみなむ月のはじめをまちえ ては嘉辰令月のよろこび万歳千秋のたのしみ...

「親王達も様々の奉物捧げて巡り給ふに」   こにもけふは物がなしうおぼさるゝ ほとにて、御返あり　　藤　　ながらふるほどはうけれ...

  　　西行物語絵巻         萬野家蔵本     鎌倉時代に作成された西行物語後半。彩色されていたが、この複製品は白黒。途中...

雜   　風 　　　　　　　　　　　　　　　　　輔倡 春風暗剪庭前樹夜雨偸穿石上苔 　　　　　　　　　　　　　　　紀大納言 入松易乱欲悩明君之魂流水不 ...

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　源心かなれど、なつかしう聞ゆるに、つらさ もわすられて、先泪ぞおつる　　源　　月かげはみし世の秋にかはらぬを　　　　　　　　　　　　　　...

右　　　　　　　　僧正遍昭 　　　　　　　　　すゑのをく　　　　　　　　　　露　　れ 　　さき　　　　　　　　もとの　　　だつ　　　　　　雫や ためし　　なる　　　　　世...

おかしうおはせしなど、かたらせ給ふ　源に我もうちとけて、のゝ宮のあはれ なりしあけぼのも、みな聞え出 給てげり。廿日の月やう／＼さし　　　　　　　　　　　　　　　　御門詞出...