jogo式Canoe Life

旅する本


 プノンペンの安宿で開高健さんの「ベトナム戦記」を手に入れた。すでに5日前に持参した本を読みきってしまっていたので嬉しかった。この本は6-7年前に一度読んでいる。でも、再読してみると、また違った味わいがあり、有益だった。自分自身も、この本の主題のベトナムも、そして今いるカンボジアも6年もすれば大きな変化を遂げている。それに合わせて、読み方も違ってくる。
 しかし、この本もすぐに読み終わり、読み返すこと3回となった。そしてバンコクにて、手に入れたのが、ヘッセの知と愛(ナルシスとゴルトムント)。外国人向け安宿街には古本屋があり、そこで開高さんの本と交換した。2冊の本を持っていき、それを1冊の本と交換してもらう「本交換」というシステムを利用した。

 本は本棚にしまってあるより、多くの人の手に取られ、読まれたほうがいい。そして日本語の本が世界中を旅するのは、もっといい。そういうふうに思う。

コメント一覧

jogo
sanpo007さん
 ども。無事帰ってきました。体調崩してたんですか?大事にしてくださいね。禁煙も頑張ってください。

 しげさん

 正確には「Book exchenge」というシステムです。外国人向けの本屋や、安宿で行われているシステムです。蔵前さんや下川さんの本、楽しいですよね。特に僕は下川さんの本は全部チェックしてます。彼はタイ語ペラペラなんですよ。バンコクの一番難しい語学学校の卒業生です。

 本について、一つ思い出した話を。バンコクの定宿の待合室に、さりげなく置いてある日本の文庫本を手にしたことがあります。手製のカバーがかけてあり、「エルビス文庫」というタイトルがついていました。なんでも、エルビスを名乗る日本人長期旅行者が、自分を読んだ本にこのカバーを付け、旅人に配り、本に世界中旅をさせるというものでした。ですから、本は旅人から旅人に手渡されるのです。余白にその本をどこで手に入れ、どこでリリースしたかが書いてあります。僕が手にしたエルビス文庫は、エルビスが中米でリリース、3人の日本人旅行者の手でヨーロッパ→バンコクとやってきたものでした。僕はこの本を一度日本に持ち帰り、台北の安宿でリリースしました。エルビスは読書家で、なんでも1000以上の文庫を世界中で流通させているそうです。
しげ
「本交換」って読書家にとっては素晴らしいシステムですね。

東南アジアには残念ながら旅行したことないですが、俺はひところ「蔵前仁一」さんや
「下川祐治」さんの旅日記を良く読んで、
いってみたいなぁーと想いを馳せていました。
sanpo007
jogoさん、お帰りなさいませ。
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