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ZCCでは黒帯制度を持っています。卓越したレスキュー技術、リーダシップ、カヤッキング技術を持った人に与えています。過去に4名獲得していますが、今回写真右のヒデさんに5人目の黒帯を与えました。
ヒデさんが率いたグループで事故が起こり、海上保安庁や地元漁師さんのお世話になりました。参加者4名全員無事生還。その時の反省点を詳しいレポートにまとめ出してもらい、その後クラブ内の厳しい検討会を行い最終報告書をだしてもりました。一連の事柄全部を通して、ヒデさんと、我々ZCCも成長させてもらった。このことを評価しました。
どんな厳しい状況に陥っても、全員岸まで連れ帰るのはリーダーの努めです。また、ミスや落ち度、劣っている点、そして自分と向き合い、それらを理解し改善し続ける。この姿勢は重要です。ですが、出来る人はほとんどいません。それが現実です。
シーカヤックにおける事故を抑制していく方法は1つではないけど、小さな事故やインシデントが起こった時点で立ち止まり、こういったことを次は起こさないための仕組みを作り続け、行動を起こすことでしょう。これが大事故を防ぐ、今出来る数少ない方法の1つだと思います。
今回、ヒデさんの経験を通して、ZCCの中に、いい仕組みを作れたと思います。おそらく、インシデントや小事故は今後も起こり続けるでしょう。ですが、放置しているといつか重大事故(死亡事故)につながる。これを防ぐ責任は誰にあるか。また誰が担うのか。黒帯制度は重い問いかけでもあります。とてもとても重い帯なのです。
人格十分も黒帯には大切な要素です。品や優美も求めます。また技術の向上に終わりはありません。ヒデさん、今後も
努力をよろしく。
また、黒帯の人には、人の見本になってもらいます。カヤッカーの見本、いいモデルとなるよう努めて下さい。ZCCは
高みを目指します。
自分の仕事に没頭して、さらに上を目指す。今で止めるんじゃなくて、もっと上を目指す。 小野二郎