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ブレイクスルーは突然、なんの前触れもなく起こり、一度起こればそれが当たり前になる。経験し得なかったことが、ある切っ掛けで普通のことになってしまう。
先週末も、そのようなことが起こりました。SF(シーカヤックフィッシング)において、ハタという魚は釣られたことのないものでした。ところが、土曜日に初釣果があると、日曜には3人のシカトロパドラーが釣り上げていました。こうなるともう希少性のある魚という感じではありません。
こういうことの積み重ね、集積によってシカトロやSFは発展してきました。発展することで、さらにその魅力に輝きが増します。シカトロパドラーは海のハンターです。移り変わる季節、海の中で、その日、その時、何が狩れるか判断し、狙いを定めます。その狙いが外れれば、魚は1匹も手に入りません。海を知ること、カヤックの特性や生かし方を知る。その上でそれを最大限に使い、発揮する。相手を知り、またそれ以上に自分を知る。これは簡単ではありません。
ですが、シカトロやSFの魅力はこの辺にあるように思います。「海を知り、己を知る」。簡単なようで簡単でない話でした。
1mmずれたことはやっぱり最後まで1mmずれたまま終わってしまう。 奥田透