短波放送を聞き続けていますが、知らなかった事が多い。
Redio Thailand ですが、てっきりバンコクから発信されているかと思ったら、ウードンタニという地方都市からだと分かりました。???、と来ます。この街はのどかな田舎町で、東北地方の交通のハブではあるけど、大きな町ではありません。でも・・、ピンと来ました。ベトナム戦争時、ここにアメリカ軍の大きな基地ができ、いわゆるドミノを防ぐ最前線でした。そして、今でもアメリカ軍の基地があったはず。放送の最後に、「この放送はボイスオブアメリカの施設から発信されています」と。ボイスオブアメリカは東南アジアでは反共活動の一環でアメリカがずっと放送を維持していた放送局です。資金は・・、アメリカ政府から出ています。短波ラジオの最前線は、複雑な政治環境と戦いの最前線だったのです。
前に、日本の北朝鮮向け放送に妨害電波のジャミングが入ると書きましたが、海外の旅を施行する若者は「ジャミング」という言葉は覚えていた方がいいです。戦争が始まる前、当事国が開戦の1〜2日前からジャミングを開始する事があります。ジャミングが始まったら速やかにその国を出ること。短波放送を聞いている人は、ジャミングの瞬間に気が付くはずです。僕もそんな瞬間に立ち会う事が今後あるのかな?。
自分の身体、心、全てを社会から取り戻すというのは共通して書いてきた。 西加奈子