jogo式Canoe Life

スパーローカル2009 相模湾一周

 伊豆から大島に渡り、三浦へ。またはその反対。この計画は、10年以上前から温めていた計画だった。13年ぐらい前だったろうか、伊豆の塩島さんが葉山で大島渡りについてのスライドショウをやってくれた(全日本カヤッカーズ倶楽部主宰)。ダイナミックな流れ、ワイルドな風景。刺激的だった。質疑応答で僕は「GPSを使わないで大島に渡れますか?」と聞いた(この質問には、当時の自分にとって大きな意味があった)。塩島さんは黙り込んでしまった。そして搾り出すように「GPSがないと対地速度が分からないので=必要」という答えだった。あれから長い年月が過ぎた。

 僕のサーフカヤックのホームゲレンデは、空気の澄んだ日には、南の方向に大島が見える。自分の乗る波はいつも大島の方向からやってくる。大島ってどんなところなんだろう?

 シーカヤックで大島に渡ることは難しい事だ、大変な事だとシーカヤッカーの間では思われているらしい。確かに流れに対する知識や経験、パドリングや自分に対する自信、シーカヤックに自分を託しそれを信じられる心。挑戦への欲求。多様な側面が必要。

 僕は東京ファルトボートクラブに所属しています。このクラブは40年近い歴史があって、特に設立当初は(野田さんも所属していた)ヤンチャで、大島渡りや駿河湾横断、佐渡海洋横断、金谷~熱海横断などを成功させていた。白髪混じる先輩方にそんな話を聞いて、20代の僕は心を揺さぶられた。そしてその時、自分の育った三浦半島から大島に渡りたいと思い、それを心に刻んでいたのだ。

 台風14号からのバックスエルが押し寄せる8月20日、逗子海岸を蹴った。
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