jogo式Canoe Life

グラントリノ


 イーストウッド監督の新作、グラントリノを見てきました。
 朝鮮戦争で激戦を行き抜き、その後、自動車メーカーの工員として勤め上げ、今は玄関のロッキングチェアーに座ってビール飲むのが何よりの幸せと考えるへそ曲がりのじいさん、俺(役=イーストウッド)と隣に越してきたラオスからの移民、テオとの交流を描いた作品。
 イーストウッド監督は、ここのところ、アメリカの暗部や難しいヒダのような部分を描く事が多いように思う。それを引き出し、大きく見せて目の前に突きつける。マイノリティの学校にも行かず職もない若者が、ギャング化していく姿。暴力とセックス。
 映画館を出るとき、心が重くなってしまった。アメリカって何であんなにバイオレンスなのかな?夜道が一人で歩ける国になってくれないかな(=そうしたら遊びに行きたいな)、などと思ってしまった次第。

コメント一覧

jogo
「成れの果て」ですね。それにしても切なく、痛いですよ。こうなってしまったのは、大人の責任かな、なんて思いました。
 イーストウッド氏はこの作品を最後に俳優を引退、監督業に徹すると言ってるそうです。次作も楽しみです。
オセオーラ
イーストウッド…しがないカウボーイ役から監督へ。作品以上に、地道にレベルアップしていく人間の「在り様」に興味あり。

「暴力」と「セックス」…「バイオレンス」は文明爛熟の「成れの果て」と言う見方も出来るような気もする。
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