
荷物を片付けながらアントニーの荷物には楽しいものがありました。
2000年代のアメリカ文化の裏でひっそりとリサイクル文化を温めていたアントニーの荷物にひき付けられて行くのを感じながら、必死で頑張りました。
始めのイヤな臭いにも慣れ、きれいに片付いた後は、なんだか寂しい~ような。
アントニーは荷物のあるところを全部覚えていて、白いペーパーと白いシャツの間に10ドル札数枚を入れていた。バスカードは・・・・
シリィルから荷物はほとんど捨ててくれと云われていたのでアントニーから言われた時にはドキッとしました。
お金やデッサン帳、古い新聞記事、必要衣類以外のコレクションはほとんど処分されていますので。
ホームレス88歳の生命力!9Homeless88years old vitality
アントニーの服装の赤いシャツをみて元気になられて行くのがわかりました。
アントニーは食事が楽しみ、ショッピングセンターの裏口で貰っていたのとは大違い、独身アパート4万5千円の生活から月6000ドルの高級ナンシングホーム。
シュガーをコレクションしょうとしましたが、アントニーは思い直したように、手を引っ込めました。
食べ残しを見てこれはゴミ箱に行くと話していて、みんなで苦笑しました。
もう一つの楽しみはリハビリのセラピーで。女性から受ける脚のマッサージがとても良いと。
アントニーは腎臓機能の低下のためヘルニアをおこしていて、二つの睾丸が赤ちゃんの頭くらい大きくなっているのが苦痛のようです。
ハンサムな若い頃の軍服姿のアントニーの写真を見たらそうとうなプレイボーイだったのでは。
ナンシングホームの最高年齢者は88歳のアントニー、ほとんどの人が車椅子生活、アルツハイマー、リューマチ、癌、糖尿病で足を切断、など。
アントニーは持ち金全部を使い切り人生を終わるつもりでしょうか。
「人生一着の黒背広は死ぬ時」にと言っておられました。