アメリカ全盛期に捨てられた廃品をアートに反転、町おこしに成功したアーティスト物語の記事を見つけましたので紹介します。
このハイデルバークには捨てられた愛が詰まっていて、怒りや悲しみや憂い喜びなどが表現されているように思いました。
PAGE 14・JAPAN NEWS CLUB・April 2009
“ハイデルバーグって何?”
ハイデルバーグ(Heidelberg)というのは、デトロイトのイースタンマーケットから約1マイル半ほど
北東にある通りの名前です。
西側を Ellery Street東側をMt. Elliott Streetに挟まれたハイデルバーグ通りの両側のブロックと、それに面したMt. Elliott
Streetの一画がハイデルバーグ・プロジェクトとして知られている場所で、ここを訪れる見学者の数は年間275,000人を超えるといわれています。
デトロイト市内にある観光目的地の中では、デトロイト美術館とアフリカン・アメリカン歴史博物館の次に人気のある所。世界中のさまざまな国(約95ヶ国)か
らやって来る訪問者の中で、日本人は何と3番目に多いそうです。ちなみに、最多数はドイツ、2番目はイタリア。
“目ざわりなガラクタそれともアート?”
ハイデルバーグ通りを歩いてみて、まず、目につくのはいたる所に塗られた色とりどりのポルカドット(水玉模様)。それから、落書きみたいな原始的な顔。描かれた十字架、GODとWARという文字。履きつぶされた靴の山。雨風に晒されて薄汚れたぬいぐみ。使い捨てられた電気掃除機、電話、オーヴン、ボート、車のボンネット、錆付いた部品。そんな廃品ばかりを素材とした作品が、一見無造作に、でも極めて意図的に、空き地のいたる所に設置されています。