この夏北欧から帰りニューヨークに立ち寄ったらデトロイトのハイデルバーグでKURATOMI縄文ワークをするかもしれません。
いまその準備活動をピアたちとし始めだしましたので、ハイデルバーグについての知識を深めるためにシリーズで紹介いたします。
続 ハイデルバーグ・プロジェクト(japan ニュース倶楽部)
人の心に何かを問いかける不思議な力があります。
ちょっと違った角度から、映画を例にとって、私見を述べたいと思います。
先日、図書館で“The Heidelberg Project: A Street of Dreams” という子供向けの本を見つけました。「
ストリート・オブ・ドリームス」という副題はハイデルバーグ・プロジェクトのことをとてもうまく表現しています。
読者の皆さんは、1989年に封切られたベースボールの映画「フィールド・オブ・ドリームス」をご存知でしょうか。
この映画とガイトン氏の「ストリート・オブ・ドリームス」には何か共通点があるような気がします。
どちらも意外な場所が舞台。ケヴィン・コスナー主演の「フィールド・オブ・ドリームス」はアイオワの片田舎。一方、ガイトン氏の「ストリート・オブ・ドリー
ムス」は、デトロイトのうらぶれたハイデルバーグ通り。そして、周囲の人々が驚くなか、どちらも意外な行動に出ます。コスナー演じる主人公は、”If you build
it, he will come.” という謎の声を耳にし、何かに取り憑かれたように、とうもろこし畑を野球場に造り変えてしまう。
一方、ガイトン氏は、“You can change the world through art.” という内なる声に導かれ、アートの力で貧困と犯罪に悩むハイデルバーグ通りの変革を
始める。環境や目的は違っても、夢を追いかけずにはいられない人間のロマンに共感します。
所として、ハイデルバーグ・プロジェクトを選びタイリー氏:シンボルマークといえるポルカドット(水玉模様)の時計をつけて次の例は、
「芸術は爆発だ」と言って憚ることのなかった日本のユニークな画家、岡本太郎。彼は「今日の芸術」という本のなかで、「今日の芸術は、うまくあって
はならない、きれいであってはならない、ここちよくあってはならない」と述べています。
ハイデルバーグプロジェクトはそれに当てはまります。そして、岡本太郎は、「これからはすべての人が描かなければならない」と主張しました。
ガイトン氏も、ハイデルバーグ・プロジェクトを媒体にして、庶民の芸術活動への参加を訴えています。国や育ちは違っても、2人に共通しているの
は、芸術に対する情熱と芸術によって開花される人間性への確信です。
前置きが長くなりましたが、ハイデルバーグ・プロジェクトは、アートという範疇を超えた社会運動なのかもしれません。