今日のニャンコ(望郷篇)

三味線は逃げた。
なぜか解らねど逃げた。

玄関のコンクリが熱かったからか
網戸が開いてしまったからか

とにかく外へ逃げ出した。
だがそこには灼熱の大地があるのみ。まるで惑星サンサである。

俺が買い物に行っている間だったので、羽目を外したか。

母が汗だくで三味線を確保した。三味線は見たこともない荒い息をしていた。口を開けて舌を出し、まるで犬の様に全身で息をしていた。

母に捕まる位、動きが鈍かった訳だ。

自由を求めて脱出したが、そこには地獄が待っていた、なんてまるで何かの寓話だな。

まあこれに懲りて家猫としての自覚を持ってくれるといいんだが。
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ex JP1NOM/Sergej
セルゲゐ＠禿TEL
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