近畿旅客鉄道 佐倉線

明日の鉄道員を夢見る男の物語

全線乗車旅行記2014-冬編~後編

2014年01月05日 | 4番線:「鉄道旅行記」

はじめに
 お待たせしました。後編の公開を開始します。


出雲市駅からは381系電車を使用した特急"やくも"で一路,岡山駅に向かいます。
   
ここから文字通りの"暴れ馬"に揺られ続ける約3時間が続きます。


今回も"スーパーはくと"に次いでグリーン車利用です。


         
客室には"スーパーはくと"と同様,1列+2列配置で大型の座席が配置されています。
しかし座り心地に関しては"雲泥の差"で,振り子式を使う区間でもこちらは体をしっかりと保持してくれます。
( こう考えると"「大きな椅子が並んでいる」=「グリーン車」"ではないことが分かるはずです )

ただこのグリーン車ですが,元々普通車だった車両を改造したこともあり,窓割が一致していない席が多く存在しています。
また普通車も改造により座席間隔が変更されたため,窓側を選んだとしても全く景色が見えない場合があるので注意が必要です。
( グリーン車は下調べを行うことである程度は回避できますが,普通車については種車が異なるため,ほぼ不可能です )


午後0時35分。列車は出雲市駅を後にしました。
         
伯備線に入ると列車は,"これでもかっ"と言わんばかりに,右に左に激しく車体を揺らせながら高速で突っ走ります。
やがて新見駅を過ぎると,それまで見えていた雪も消えて,進行方向左側(C席)には車両基地(6枚目)が見えてきます。


なお車内では昼食として,出雲市駅で購入した”出雲そば弁当”を食しました。
 
ちなみに私は蕎麦に直接そばつゆを投入した後,その上に薬味をのせて食しました。
( 調べてみたところ,これが正しい"出雲そば"の食べ方なそうです )


出雲市駅を出て約3時間。ようやく岡山駅に到着しました。
 
ここからは在来線に代わり,山陽新幹線の旅を楽しみます。


さて岡山駅からは,N700系新幹線(16両編成)を使用した"のぞみ"に乗車します。
     
なんと偶然にもN700A系新幹線に準じた改造が行われた編成に遭遇しました。


まず列車内に入った瞬間,"ここ"が特別な空間であることを感じさせます。
 
特に洗面所は,列車内であることを忘れさせるほどの完成度です。


ここからはグリーン車の客室内の様子をご紹介します。


       
座席にはフットレストや読書灯に加え,リクライニング角度に応じて座面が沈み込むといった機能が搭載されています。
その効果もあってか座席をかなりリクライニングさせた場合でも,背中がずり落ちたりすることもありません。


午後4時56分。列車は岡山駅を後にしました。
     
岡山駅を出た時点で既に夕方だったこともあり,広島駅に到着する頃には辺りはもう真っ暗になっていました。


ちなみに徳山駅辺りまでは,記事の内容を考えつつ岡山駅で購入したゼリーを食しました。
 
やはりパソコンを使う場合は,手前にテーブルを引き寄せれる機能が重宝します。
( ただ山間部を中心に走ることから,モバイルWiFiの電波は全く入りません )


午後6時40分。もう完全に真っ暗な博多駅に到着しました。
 
柱越しには鹿児島本線の列車を待つ乗客の姿が見えました。


博多駅からは700系新幹線(8両編成)を使用した特急列車で博多南駅に向かいます。
( 博多南線の列車は,すべて○○○[番号]号あるいは特急○○○号と表されます )
 
ここからは博多総合車両所への回送線を活用した,博多南線の旅を楽しみます。


午後7時03分。立客が発生するほどの乗客を乗せ,列車は博多駅を後にしました。
     
博多南線は九州新幹線の一部でもあることから,しばしば九州新幹線の列車ともすれ違います。
やがて高架橋を降りてし少し走ると,列車は博多南駅のホームに入っていきます。


博多駅を出て僅か約10分。列車は終点の博多南駅に到着しました。
       
車両基地への回送線の一部であることもあり,ホームからは終始,留置線を発着する新幹線の様子(2枚目)を眺めることができます。
また駅周辺も開業直後は非常に閑散としていたのですが,その後は急速に開発が進み,現在では高層マンションなども立つようになりました。


さて博多南駅からは,先ほどの折り返し列車で博多駅まで戻ります。
 
それにしても新幹線が在来線を走っていることに違和感を感じます。


博多駅からは,N700系新幹線(8両編成)を使用した"さくら"に新大阪駅まで乗車します。
( 個人的には最も楽しみにしていた列車です )
   
余談ですが,この日はUターンラッシュに始まりということもあり,自由席の混雑が激しかったそうです。


さてグリーン車は,16両編成のN700系では3両(200席)設定されているのですが,こちらは6号車の半分(24席)のみとかなり少なめの設定です。


       
座席は16両編成の物をベースにしつつも,レッグレストや可動式枕が追加するなど様々な形で差別化を図っています。
またテーブルなどには木材が使われ,絨毯や座席などには花唐草模様が描かれていることもあり,16両編成の物とは違った印象を受けます。


そして,そんな贅沢な空間で摂った最後の食事はこちらです。
 
岡山駅で購入したその名も"岡山おもてなし御前(要予約)"です。


午後10時21分。列車は新大阪駅に到着しました。
   
朝来た時にはそこそこの利用者がいたのですが,この時点では非常に閑散としていました。


そして本日,最後に乗る列車は500系新幹線を使用した"こだま"です。
   
この列車に西明石駅まで乗車します。


今回は,乗車時間も20分程度ということから自由席利用です。


     
車体側面を思いっきり絞っている(≒かなり狭い)こともあり,N700系新幹線などと比較すると快適性はあまり良いと言えません。
それに加えて先頭車は,少しでも座席定員を増やすためなのか,座席は他の新幹線よりも狭い間隔で配置されています。


ちなみに500系新幹線は8両化改造に伴い,3号車と7号車に喫煙ルームが新設されています。
     
室内にはN700系新幹線と同様,3個程度の灰皿,そして超強力排煙装置が配置されています。
ただ灰皿側には窓が一切ないため,視覚的な圧迫感が結構あります。


午後10時37分。列車は自由席を中心に,ガラガラの状態で新大阪駅を後にしました。
 
やはり夜遅い列車ということもあり,途中駅での乗降りもそれほど多くありません。
また沿線の住宅にも灯りはなく,ただ"真っ暗"という無機質で味気ない光景だけが車窓に広がります。


午後11時02分。ついに最終目的地である西明石駅に到着しました。
   
かくして今回の旅行は幕を下ろしたのでした。


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全線乗車旅行記2014-冬編~前編

2014年01月03日 | 4番線:「鉄道旅行記」

はじめに
  かなり遅くなりましたが,皆さん明けましておめでとうございます。今年も1年よろしくお願いします。


では本題です。昨日,私はJR西日本と智頭急行線などが乗り放題になった切符を使って日帰り旅行に行っていました。
今回は,その様子を前編と後編の2回に分けて公開します。


まだ夜明け前の午前6時25分。今回の旅は姫路駅から始まります。
   
ここから約17時間にも渡る,おそらく過去最大級の長旅が幕を開けます。


まずはN700系7000番台を使用した「こだま」で一路,新大阪駅に向かいます。
   
やはり夜明け前,それも正月明けということもあり,車内も非常に閑散としています。


姫路駅を出て約30分。あっという間に新大阪駅に到着です。
 
辺りは「やっと夜が明けてきたか…」といった感じです。


さて大量の飲料と軽食を調達した後は,HOT7000系気動車を使用した特急”スーパーはくと1号”で一気に倉吉駅に向かいます。
 
ここからは,普段は絶対乗ることのないグリーン車の乗り心地を思いっきり堪能します。


では早速,列車内の様子をご紹介しましょう。

           
大型の背面テーブルと可動式枕を備えた大型の座席が2列+1列配置で並んでいます。
また荷物棚は振り子式車両ということもあってか,航空機などで使われるハットラック式(7枚目)の物が採用されています。
( 半室グリーン車でも3列…どこかの会社とは大違いです )


ちなみにこの車両,”和みの空間”をテーマとしていることから,車内の各所にはそれを感じさせる工夫が凝らされています。
     
客室ドアの窓ガラス部分には”因州和紙(1枚目)”が,洗面所には倉吉絣(3枚目)と因州中井窯(3/4枚目)が使われています。
個人的には,"アイデアとして見た場合は面白い"と思うものの,同時に”もっと手を加えるべき場所はなかったのか…”と思わされてしまいます。


さて須磨駅を過ぎた後は,新大阪駅で朝飯として購入した”柿の葉寿司”(1枚目)を食しました。
 
食事を終えた頃には,車窓には明石海峡大橋(2枚目)の眺めが広がっていました。


そして列車は姫路駅を出ると,先ほどよりもやや速度を上げて鳥取駅へと向かっていきます。
     
上郡駅からは智頭急行線に入ると"振り子式"を動作させ,時折激しく車体を揺らせながら走ります。
( ただそれでも後に乗る"あれ"に比べれば,甘過ぎるものです )


新大阪駅を出て約3時間15分。ようやく倉吉駅に到着しました。
     
ここでは写真を数枚だけ撮影した後,記事の原稿を考えていました。


倉吉駅からは,187系気動車を使用した特急”スーパーまつかぜ”に乗車します。
( 2~4枚目の写真は,いずれも出雲市駅で下車後に撮影しています )
     
やはり格安切符の効果もあってか,正月明けにもかかわらず,自由席でも結構な混雑を見せていました。


さて今回は,グリーン車が連結されていないことはもとより,短距離の利用のため自由席で移動しました。
   
まず座席は,後に登場した189系気動車などで使われている物とほぼ同型のものが装備されています。
荷物棚や框部分には木目があしらわれており,暖かみのある感じに仕上がっています。


午前11時54分。列車は,小雨の中の倉吉駅を出発しました。
       
列車は徐々に加速するのかと思いきや,いきなり強烈な加速力でトップスピードまで一気に加速していきます。
やがて松江駅を過ぎると,進行方向左側(D席側)には宍道湖(4枚目)の眺めが広がります。


午後13時10分。少し遅れて出雲市駅に到着しました。
 
今回はここまでです。次回は伯備線を経由して岡山駅,そして博多駅に行く時の様子をご紹介します。


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