トワイライトExp.の切符はキャンセルが出にくいと思う人も多いですが, 実は10日前以降になると結構空席が発生します.
この要因としては主に以下の2点が考えられます.
(1) 旅行会社などの団体枠の売れ残りが返上される (特に開放寝台)
(2) 個人の都合で行けなくなった購入者が払戻しを行う
旅行会社によるキャンセルですが, 場合によっては20席以上の空席が一気に発生することも珍しくないそうです.
また運が良ければディナー券や個室寝台などの売れ残りが戻ってくることも稀にあるため, 案外バカにできないものです.
ただこのキャンセル発生分ですが, 自分よりも先に他の誰かに気付かれてしまえば, 当然手に入れることはできません.
したがってこの方法で切符を狙う場合は, どれだけ早くキャンセルに気付けるかが"大きなカギ"と言えるでしょう.
( 私の友人はこの方法により, 出発1週間前に下り北斗星のソロとディナー券を手に入れました. )
次に“いつでも乗れる”という人には, 残り2日前後に発生するキャンセルを徹底的に狙いに行く作戦がかなり有効です.
( ただしこれではディナー券は手に入りません )
この理由としては主に以下に上げるようなものが考えられます.
(1) 取消手数料が330円 (一律) から表示金額の30%と大幅に増える
(2) 転売しようとはしたものの, 結局買い手がつかなかった購入者による払戻し・乗車変更
(3) 出張や病気といった突発的な出来事により, 急遽行けなくなった購入者による払い戻し
これ”どうせ取れないんだろ…”とバカにする人が非常に多いですが, 実は一発逆転も夢では大きなチャンスなのです.
またその中でも2日前の夕方前後は特にキャンセルが発生しやすいので, 空席を尋ねてみる価値は十二分にあるといえます.
さて前回, 私は"ヤフオクで切符を取るのは好ましくない"と言いましたが, 実はキャンセルを掴む上では意外と使えるツールといえます.
( 特に"Bコンパートでいいから乗れればいい"という人にはこの方法が非常におすすめです )
まず以下のようになっている状態の場合を少し注意深く見てください.
終了日が乗車日に極端に近いオークションの場合, 買い手が付かなければほぼ間違いなくその切符はキャンセルされます.
また開放寝台は売れ残ることも多いため, 終了日の翌日に空席照会をしてみると空席が見つかることも決して珍しくありません.
( 運が良ければ1区画や同番号の上下段がペアで同時に空くこともあります )
それでは最後に二言です. 大事なことなので大文字で書いておきましょう.
どんな超人気列車でもキャンセルは絶対に少なからず発生します!!!!
諦めなければ希望の設備・寝台が手に入る可能性はまだまだあります.
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"一生に一度は乗ってみたい"…そう思う列車は誰にでも必ず1つか2つはあるはずです.
もちろん人によって答えは様々ですが, 多くの人々は"トワイライトExp."などの豪華列車を挙げると私は考えます.
しかしこういった列車は"憧れの~"と語られることから分かるように, 競争率も高く乗車するのも容易ではありません.
ですが頭の使い方次第では, まだまだ自力で切符を手に入れることも決して不可能ではありません.
そこで今回はこういった超人気列車における切符の取り方を紹介しようと思います.
まずそもそもなぜ切符が取れないのかという話ですが, こればかりは様々な要因が絡んでいるため一概には言えません.
ただ取れないからといって誰かに切符の取り方を聞くやり方は, ガセネタを掴まされるだけで終わるのでやめた方がいいと私は思います.
( まぁ自力で手に入れようとしているだけ, ヤフオク!などで切符を取ろうとする大バカ野郎に比べればマシです )
さてトワイライトExp.の切符を取りたい人のパターンとしては, 大きく分けて以下の4種類が考えられます.
(ア) とりあえず乗れたら何時でもどの設備でもいい (私の場合)
(イ) 個室寝台であればどの部屋でも構わない
(ウ) 何が何でもロイヤル・スイートに乗りたい
(エ) ただ単に食堂車の雰囲気を味わいたい
はい…当然ですが手に入る可能性がまだそれなりに残っているのは (ア) の場合です.
逆に (イ)と(ウ) の場合は, いくら10時打ちをしても手に入る可能性はほとんどありません.
皆さんも知っての通り, すべての指定券・寝台券は1か月前の午前10時00分より全国のみどりの窓口などに一斉に発売されます.
つまり少しでも一般販売が存在する列車であれば, 理論上は全員に切符を手にできるチャンスは平等に与えられているといえるでしょう.
たださすがにトワイライトExp.などの超人気列車になると, 発売開始と同時に発券操作を行ったとしても手に入らないことは決して珍しくありません.
ましてや部屋番号や禁煙・禁煙などを指定して取ろうとするのであれば, そのただでさえ高い難易度が更に上がるのは言うまでもないでしょう.
( こういう列車では”第1希望が取れなければ第2希望を…”などと迷っているような余裕は一切ありません )
では何が何でもこの日に乗りたいという人の場合は, どの設備を選べばいいのか?
これは言うまでもなく開放寝台などの最も販売数の多い座席種別・個室です.
今回はここまでです. 次回はより具体的な内容を説明しようと思います.
( これを信じるか信じないかは読んでいるあなた次第です )
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はじめに
今回は目覚めから大阪駅到着後までの様子を紹介します.
午後6時30分. 目が覚めると食堂車"ダイナー・プレヤデス"では既に朝食の準備が整っていました.
ということで, ここからは朝食時の様子を紹介しましょう.
まずトワイライトエクスプレスの朝食は予約制であり, 時間帯はもちろんテーブル番号までもが完全に指定されます.
そしてメニュー内容も北斗星などとは異なり, 和洋折衷のものが1種類のみとなっています.
なお予約は食堂車のスタッフが1号車から各個室を順番に回りながら取る方法が採用されています.
したがって後方の号車にいればいるほど, 希望する時間帯は取りづらくなるといえるでしょう.
( わざわざ先回りして予約を取ろうとしても, 丁重に断られるので気を付けましょう )
2014年11月現在, トワイライトエクスプレスでは以下のような朝食メニューが提供されています.
メニューはドリンク(1枚目)から始まり, 前菜・パン(2枚目)や白粥(3枚目), メイン(4枚目), デザート(5枚目)の順番に提供されます.
また食事中は希望に応じて, 珈琲と紅茶のいずれかを追加料金なしで頼むこともできます.
食事を終えると車窓には黒部川や立山連峰といった雄大な眺めが広がります.
なお糸魚川駅付近から金沢駅までは終始, 来年3月に開業する北陸新幹線の高架橋を眺めることもできます.
( ただ景色の優れた区間に限って, 何かとこの高架橋が邪魔をします )
そして北陸トンネルを抜けた後に停車する敦賀駅では, 機関車交換が行われます.
ここからは今までとは別のEF81電気機関車が終点の大阪駅までを牽引します.
さて敦賀駅から1駅先の新疋田駅までは, 標高差にして約90mというかなりの高低差が存在します.
そのためこの区間では, 円を描きながら徐々に坂道を登っていくループ線という方法が採用されています.
敦賀駅を出た列車はまず右側にある下り線 (2枚目) を跨いだ後, 進行方向右側に大きな円を描きながら山越えをします.
そしてその後はトンネル内部で再び下り線と立体交差した後, さらに進むと新疋田駅にたどり着きます.
( 山越えの途中では一瞬ですが, それまで登ってきた線路 [3・4枚目] を眺めることもできます )
午後12時45分. 列車は最後の途中停車駅である新大阪駅に到着しました.
大阪駅到着前には札幌駅発車後と同様, "いい日旅立ち"の伴奏をバックに車内放送が行われます.
午前12時53分. ついに列車は22時間以上にも渡る長旅を終え, 終点の大阪駅に到着しました.
そして到着すると同時に, 先頭部分では多くの乗客が記念撮影を始めます.
午後1時過ぎ. 車内点検を終えたトワイライトエクスプレスは回送列車としてホームを去っていきました.
かくして約22時間にも渡ったレール・クルージングは幕を下ろしました.
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はじめに
今回は食堂車"ダイナー・プレヤデス"での様子を中心にご紹介します.
午後4時23分. 列車は道内最後の停車駅, 洞爺駅に到着しました.
ここから明け方4時過ぎに到着する新津駅までは事実上ノンストップとなります.
そして洞爺駅を過ぎると, 進行方向左側には内浦湾に沈む夕暮れの眺めが広がります.
こうして夕日が沈む頃になると, 食堂車"ダイナー・プレヤデス"では1回目のディナーが始まります.
( 私は青函トンネル通過中に行われる19時30分からの2回目を予約しました )
ではここからは私が体験した2回目のディナータイムの様子をご紹介しましょう.
まず食堂車に向かうとクルーが乗客の名前を1人1人ずつ呼び, 各テーブルに案内されます.
そして席に案内されると, 別のクルーが食事時に提供する飲み物類の注文 (もちろん有料) を聞きにやってきます.
( 本当はワインでも頼みたかったところですが, 私は酒類がまったく飲めないので烏龍茶で我慢します )
一通りメニュー内容が紹介されると, いよいよ各席に料理が運ばれてきます.
提供される料理は, いずれも沿線で採れる食材や旬なものを使うことで季節感が味わえるように工夫されています.
作り置きをせず列車内で調理をすることもあってか, 見た目はもちろん味もレストランに迫るほどの出来に仕上がっています.
そして最後にはデザートと紅茶 (珈琲) が出され, 1時間30分のディナータイムは幕を下ろします.
こうして何を食しているのか分からない奇妙な一時(!?)は終わりを告げたのでした.
さてディナータイムが終わりしばらくすると, 今度は事前予約なしでも利用できるパブタイムが始まります.
( これらの写真は友人が夕食目的で利用した時に撮影しました )
パブタイムのメニューはアルコール類を中心に, それらに合いそうな軽食類などによって構成されています.
ただ値段の割にそれほど量が多くない料理が大半のため, 利用する人によってはやや物足りなさを感じるかもしれません.
さてパブタイム後は, ようやく落ち着きを取り戻した4号車のサロンカー "サロン・デュ・ノール" に行ってみました.
天井まで続くほどの大きな窓がある客室内には, 日本海側に向かってソファーが設置されています.
また山側席はかなりの嵩上げが行われているため, 前席に座っている乗客の頭が邪魔をして景色が見えないこともありません.
ただこのサロンカーですが夜間か早朝でもない限り, 1席残らず埋まることも決して珍しくありません.
特に夕暮れ時は立ち見も発生することもあるため, どうしても利用したい場合は少し早めに並んでおくことがお勧めでしょう.
午後11時過ぎ. だいぶ疲労が溜まってきたので, この日はそろそろ眠ることにしました.
かくして1日目は幕を下ろしたのでした.
今回はここまでです. 次回は目覚めから到着までの様子を紹介します.
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はじめに
今回は3回に分けての紹介を予定しています.
では本題です. 先日私は来年3月にも廃止される寝台特急"トワイライトエクスプレス"に乗車してきました.
そこで今回はその時の様子を, 写真と動画を交えて詳しく紹介したいと思います.
( なお取材日は2014年10月29日[水曜日]~30日[木曜日]です )
午後1時50分ごろ. 朝一番の飛行機と快速列車を乗継ぎ, 私は札幌駅に到着しました.
出発ホームに上がった頃には, すでに記念撮影をするべく先頭付近に多くの乗客が集まっていました.
( 登場から四半世紀経過した今でも人気が衰える様子は全く感じられません )
そしてある程度ヘッドマークや細部を撮影した後, 私は早速車内に入ることにしました.
さすがは豪華列車, 通路やデッキ部分であっても一切妥協しない様子が伺えます.
今回, 私が利用したのは5・6号車に12部屋あるB個室"シングルツイン"です.
客室には線路と平行方向にソファー席がテーブル(2枚目)を挟んで向かい合わせで配置されています.
またコンセント(3枚目)や大型鏡(6・7枚目)も設けられているため, B個室ながらも快適な一時を過ごせるでしょう.
( 写真には写っていませんが壁面にはコンセントも備わっています )
ちなみにこの個室, "シングルツイン"という名前からも分かるように2人でも利用可能な作りになっています.
ただ試しに上段に横になってみると, 大人が利用するにはかなり無理のある作りだと気づくはずでしょう.
( これなら無理に2人で利用するよりも, 開放B寝台を別にとって夜以外はここで過ごすのがマシだと思います )
ゆえに友人同士などの2人利用であれば, 私は迷うことなく"ツイン"の利用をお勧めします.
個室内には"シングルツイン"と同様, 2段ベッドやオーディオ設備などが設置されています.
しかし快適性に関しては"雲泥の差"であり, こちらは大人2人でも不自由することなく過ごせるはずです.
( ただ一般販売分がほとんど存在しないため, 自力で手に入れるのは容易ではありません )
午後2時05分. いよいよ列車は札幌駅を離れ, 22時間以上の長旅が幕を開けました.
余談ですがこの動画では幻となった285系気動車が留置されている姿も確認できます.
そして放送終了後は切符の確認とカードキーの使用方法などを説明するべく, 車掌が各個室を順番に訪れていきます.
( さすがJR西日本を代表する列車ということもあってか, 接客スキルはかなりのものでした )
午後2時30分. 南千歳駅を出発すると, 車内放送ではティータイムの開始を告げる放送が行われました.
ということで私は3号車にある"ダイナー・プレヤデス"に行ってみることにしました.
この"ダイナープレヤデス", 入った瞬間から"北斗星"の"グランシャリオ"を遥かに上回る豪華さを感じさせます.
真っ赤な絨毯が敷かれた客室内には, 2列(山側)+1列(日本海側)配置でテーブル席が配置されています.
また壁にはステンドグラス(5枚目)やランプ(6枚目)も備わっており, 列車の中とは思えない高級感を感じさせます.
さてティータイムでは紅茶や珈琲といった飲み物類とは別に, 数量限定とはいえ洋菓子も提供されています.
ちなみに値段は720円と少々高めですが, そこそこ美味しいので食べてみる価値はあると思います.
( このメニューは公式サイトにも載っていないため, ある意味"裏メニュー"といえるでしょう )
今回はここまでです. 次回はディナータイムなどの様子を中心にご紹介します.
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