近畿旅客鉄道 佐倉線

明日の鉄道員を夢見る男の物語

網干総合車両所 一般公開Report-前編

2015年11月04日 | 5番線「気になる○○○…」

はじめに
 今回は2回に分けての公開を予定しています.

今日はJR網干駅からほど近い網干総合車両所でイベントが開催されると聞いたので行ってみました.



ではここからは各展示スペースでの様子を紹介しましょう.
 
まず私は, 今回のイベントにおける最大の目玉車両であるマイテ49系客車から.



マイテ49系客車 (2号車) は1938年3月に登場したものの, 戦後以降は本線での運用から 退き,
大阪府の交通科学博物館でしばらく第二の人生を過ごしていました.

しかし国鉄分割民営化の直前, 今は亡き鷹取工場で大改修が行われ, 国鉄最終日に運行された
”旅立ちJR西日本号”を皮切りに再び本線上を走る姿を拝めるようになりました.
 


 
しかしあまりに老朽化が深刻化しているのか, はたまた昨年度までの公開時での観客のマナーがあまりにも
悪かったのか, 今年は前回と異なり客室内への立ち入りは一切できませんでした.
( 至近距離で見られるだけでも手打ちとしましょう )
 
さてこの客車, 元々は2等車 (現在でいうグリーン車) よりも格上の1等車であったことから内装は
もちろん, 足回りなども一般的な客車とは大きく異なっています.



なんと3軸式のボギー台車が採用されています. それも相まってか, 走行中の揺れは2軸式の物を穿いた車両よりも
かなり小さく, 当時としてはかなり快適な汽車旅を楽しめたそうです.
 

続いて新線開通時の試運転などで運用される建築限界測定車であるオヤ31系客車です.
( 聞く話によると現役で活躍しているのは国内でも2両だけなそうです )

建築限界測定車とは, 一言でいえば実際に営業列車を走らせたとき, 鉄橋やトンネルといった構造物に
列車に接触しないかを確認するため, 新線開業前などに走らせる車両です.
このオヤ31系客車では, 左右の側面から建築限界の寸法まで無数の矢羽根 (2枚目) を伸ばすことで,
構造物が規定通りに配置・設計されているかを確かめています.



ちなみに矢羽根の一部が構造物に触れることで曲がったり折れた場合には, 車内にある
計器盤のランプが点灯することで異常を知らせる仕組みになっています.

今回はここまでです. (次回の公開範囲は未定)
最後までご覧いただきありがとうございました.


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