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■タイ、カンボジア国境紛争

2011-02-19 | ●タイの国防
■■■懸念されるタイ・カンボジア国境紛争の行方■■ 
最近、タイの国境紛争や首都の治安についての問い合わせが増えてきた。 
内外情報を集約すると
カンボジアの多数派民族クメール人が建てた後、15世紀にタイアユタヤ王朝が、
カンボジアのアンコール王朝を倒して、タイ領になった経緯がある。
 
プレアビヒアは、カンボジアのクメール王国が9ー11世紀に建立したとされるが、
タイ・カンボジア両国が領有権を争った末62年に国際司法裁判所がカンボジア領
とした
判決を下したが、周辺の国境は未画定のままだ。
元を正せば仏蘭西統治時代の植民地政策の残滓とする説が多い。
 
昨年12月には、その国境未画定地域を訪れたタイの与党国会議員らタイ人7人
がカンボジア当局に不法入国などで逮捕された。
このうち5人は1月下旬に執行猶予付きの有罪判決を受け帰国したが、拘留の2人
は2月1日スパイ行為、不法入国で懲役6―8年の実刑判決を受けた。
 
最近のタイのテレビ報道では
タイとカンボジアは今月4日から17日にかけ、世界遺産の寺院遺跡プレアビヒア周
辺の国境地帯で
銃撃、砲撃を交わし、少なくともタイ側で3人、カンボジア側で5人
が死亡、
双方に数十人の負傷者が出た。
タイでは東北部シーサケート県の民家十数棟が砲撃を受け炎上し周辺地域の住民
約2万人が一時避難した。
●タイとカンボジアの軍高官が19日に会談し停戦に合意したもよう。
そして両国の武力衝突については、22日にジャカルタで開かれる東南アジア諸国
連合(ASEAN)外相会議で話し合われる予定と言う。

タイ国内では
アピシット政権の対カンボジアが以降を「弱腰」と避難する保守派団体「民主主義の
ための
市民同盟(PDA)」が1月からバンコクの首相府前で座り込みのデモを開始
した。
そのPDAは、アピシッと政権の退陣を求めており、軍の一部と結んでクーデターを
画策して
いるという噂もある。
タイ政府は8日騒乱の際、軍隊が出動する治安維持法の適用を決めた、
反政府派PDAの活動と大規模デモをけん制する狙いがある。

 ロイヤルオーキッド(TGタイ国際航空)の話だと、バンコクやタイ北部などの渡航が
最近、急速に増加しているとのこと。
タイ渡航リピーターの話では、国境紛争はピンポイント的なもので、さして危惧の恐れ
なしとする人が多い。
なかなか難しい問題ながら、さりとて無視できない持病のような問題である。
ここしばらくエジプト中東の騒乱ニュースでかき消される危惧があるが、渡航時には、
ぜひ大使館情報をみて、判断いただきたいと思う。
 
 

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