■■■■■■■■■■■5月の本■■■■■■■■■■■
■「人生で読む本5000冊」
●かつて若かりし頃、お世話になった梅棹忠夫博士の「知的生産
の技術」研究会で聞いたことがある。
それは人が一生で読む本の量は、大体5000冊どまりだという。その
計算の基準は、40年間で月に10冊読む計算による。
●そして、その本の出版量が、その国の知的レベルを決めるという。
特に世界に普遍的な英語と異なり、日本語は、日本だけのものだけ
に、用語や作文体にしても独自の発展の過程があったと考えられる。
●最近、特に感動したことがある。
中国語の漢字表記の硬さに比べ、日本語の流麗で多彩な表現力で
ある。
英語やタイ語を含めて、全世界のあらゆる文字の中でも、こんなにデ
リケートな表記文体はないのではないかと、驚いている。
和のテイストと言われる所以である。心して大切にしたいと思っている。
■「本は人の立ち位置を正してくれる」
●戦後70年の今年、作家の浅田次郎さんが、今の日本人の問題点
として指摘しているのが、「衆より個の利益」を優先する悪い傾向で
ある。今こそ日本人は、個より国をどうするかを考える時ではないかと
指摘する。
●そうする事で、おのずと国を想う立場で「集団的自衛権」の討議に
も参画できるだろうし、また大阪の未来構想だった「大阪都構想」にも、
現状維持ではなく、変革への異なる結論が出せたような気がする。
●五木寛之著「余命」は、いい加減に生きる年寄りブロガーに、もう
少し豊かに生きること事の素晴らしさと、大切さを教えてくれた。
この著者の薀蓄ある筆致には、ほとほと感心させれる。ぜひご一読を。
■「日本語の世界的な魅力」
●「YOUはどこから」という国際空港を舞台にしたテレビ東京の番組
が、大変な人気だ。
海外から成田や関西国際空港へ降り立つ外人に「YOUはどこから」
と問いかけて、即インタビュウする生番組である。 大物タレントあり、
政治家あり、ヒッチハイカーあり、絶妙なやり取りで、様々なドラマが
生まれる。
大半の外国人が日本が大好きなで訪れたという事実、そしてほぼ半分
の外国人が、日本語が極めてお上手なことである。海外ではいま日本
語ブームだという。その理由に、ガンダムをはじめ、クールジャパンのア
ニメが背景に存在するという。
■「個性豊かな日本の伝統文化」
●ブログなどに集中していると、いつしか関連の雑誌類や専門図書を
読む機会が増える。最近になって、小説なるものをほとんど読んでない
ことに気ずいた。
人間の心は、良い小説を読む事で、養われるという。そうだ読もうと決めた。
まずは漱石か、太宰かということで、買い求めたのが、新潮文庫の「文豪
ナビ」である。昔と違い、すべからく便利にできている。
その文豪の年譜と 全作品のあらすじの紹介、あらすじかがあり400円で
ある。
既に私の机の片隅には、太宰の「晩年」「斜陽」 漱石の「こころ」が、読
まれる日を待っている。
それにしても今年の日本列島の5月は熱い。連日33度34度、真夏である。
(山田)
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