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■■■■■■■■■■■タイの魅力■■■■■■■■■■■
■「獅子奮迅」
●京都発の日タイ国際教育交流NPOの日本タイ教育交流教会(JTEES)が、
コロナ時代を意識した特別の国際イベントを、京都で開催する。
参加人数に限りがあるので、ご興味ある方は5名の特別参加枠をいただい
てたので、早めの参加申し込みをおすすめしたい。
タイの伝統音楽の演奏や古典舞踊のほか、タイについての第一人者である
赤木攻さん (前大阪外国語大学長)のタイについてのお話が聞ける。
今回のイベントの最大の妙味は「タイとは何ぞや」タイの第1人者赤木攻
先生の話に尽きるだろう
●因みにJTEESの理事長木村滋世さんは、京都の府立高校長を務めた生粋
の教育者で、聞くところでは、学生時代からタイの教育事情に興味を抱き
当時からタイにわたり現地との教育交流を重ねてきたという。
この団体を立ち上げるに際しては、校長時代の高校PTAの多くの熱心な
父兄が設立に加わり、いまも役員として団体運営の脇を固めているという。
理想的な運営形態を誇る。いまもタイ北部地方の高校生を団体で招聘し、
京都の高校との親善交流を重ねる。
私も、ほぼ20年来のお付き合いだが、相好を崩して、熱ぽっく語り掛ける
丹後弁さながらの話ぶりは,いまも特異な魅力を醸す。多くの人が支援する
所以だ。かつての酒豪校長先生のお人柄がしのばれる。
日本でも異色の国際NPO団体と言っても過言ではない。
■「タイとは何ぞや」(タイを知る貴重な古都の一日)
■「古都の秋」
●遠隔の方は、この際GoToトラベルの特典をつかって、久方に静寂を取り
戻した秋の古都京都の散策を兼ねて、お出かけになったらいかがだろう。
武漢コロナで外国人観光客がいない京都の秋は、都市行政からすると困り
ものだが、古都本来の静寂が堪能できる最高の機会かもしれない。
●京都東山界隈と言えば,南禅寺,永観堂,蹴上インクライン,国立近代美術館
など名だたる名刹や観光先がたたずむ。足を延ばせば,哲学の道を経て法然
院,銀閣寺を辿るのも,たとない秋のコースと言える。
そして秋の午後を京都東山でタイの国際伝統イベントにひたるというのも
想い出に残る格別のプランに思えてならない。
●大阪在住の私も先日の夕刻,大阪中の島発,京阪電車で京阪三条に降り立ち
寺町界隈を散策して,60年前に通い詰めた「フランソァ喫茶室」に立ち寄り,
夜11時には大阪に帰りついた。僅か5時間ばかりだが,夕やみ迫る古都の散策
は,まさに至福、心洗われるものだった。すぐそこに素晴らしい何かがある事
を体感した初秋のひと時だった。
●「米寿の自戒」
歳を重ねると言い譯ばかり,ぐうたらして何もしない。それが常になると,
そこからは何も起きないし何も生まれない。事によれば体も頭も与太れて、
病魔が襲うばかり。まさに自業自得の悪態である。
まずは,思い立ったら動く、この瞬発力が欲しい。動いた後には、素晴らしい
感動がついてくる事を忘れてはなるまい。全てが新しい生きがいにつながる。
■■■■■■■■■■■■タイの憂鬱■■■■■■■■■■■■
(出所、ロイター通信)
■「学生の雄叫び」
●折しもタイでは、5万人の学生が総決起して,軍政崩れの現政権の解体
と,予てから絶対タブ-視される王政改革を要求して,大揺れに揺れている。
私どもが知る限りでも,2006年のタクシン政権の失墜以来,何度もタイの
内政のむつかしさを垣間見てきた。
表面的には,穏やかに見えるタイだが、特にタイ北部地方の人達にとって
深く信頼するタクシン元首相の国外追放は,口にこそ出さないが,何かに
つけて悔しさがにじむ。
●今回の学生デモは,人権弁護士アノン氏の抗議行動に端を発したという。
そして多くの学生が, 軍が介入する政治の浄化と,政治が国王を利用する
悪弊を取り除き,真の民主化に近ずくよう声を挙げた。
しかし若い世代も,一枚岩ではないらしい。国王への敬愛の念から,,君主
制を非難するグループから,距離をおく人達も多いという。
日本の新聞は,タイの学生デモは香港同様,相当過激な様相だと伝えてい
るが、現地情報は,それを完全に否定する。バンコクの学生デモは極めて
整然と規律が守られており,対座する警官隊も静かにそれを見守っている
という。何はともあれ、中国とタイの国情の違いだろうか。
●ただ生まれた時からインターネットがある世代, 俗に「Z世代」という
若者たちは、それ以前の世代と比べて,グローバル化なのが普通だ。
彼らは世界の動静には,極めて詳しく敏感だ。世界的な視野で,自分たちの
足元を見る事を体感的に知っている。
旧態依然とした体制で締め付けを図る現政権には、反発を見せて当然とも
いえるだろう。
今回の学生デモは、このような新世代を無視しては、政治が成り立たなく
なりつつある事を,証したともいえる。どうあれ、これからの社会では、
これら若いZ世代の考え方を把握しない限り、ビジネスも政治も成り立た
なくなる事は確かなようだ。
●伝統的な仏教文化に育まれてきたタイは、極めて魅力的で、古くから多
くの世界の人々から愛され続けてきたが、残念ながら大きく揺れる動く騒
動のタイには、当分、危険で足が向かない。
タイに住まう人々の心情を深く知る由もないが、アジアで最も親日のタイ
国の、一日も早い政情の安寧と安定を祈るばかりだ。
●私などこの20年来,タイとのロングスティ事業に直接関わって,タイの
経済事情やタイの生活事情や政治変遷については,直接体験して相当詳しく
なってきた。
しかし伝統的なタイの生活文化や,仏教文化と民族性などについては,本では
読めどさして身についていない。特に近代におけるメコン地域の盛衰など
今のASEAN経済と絡めて,意欲が失せないうちにぜひ学びたいし,直接現地を
訪ねたいと考えている。
(●JTIROチェンマイお茶会の実像2014)
■「和の聖域と茶の心」
●去る2014年は,私ども国際交流団体JTIROにとって、記憶に残る記念の
年だった。私どもの団体提案が,日本外務省の世界文化交流のプロジェクト
に採択されたのだ。
その年5月この提案に沿って、タイ北部の第2の都市チェンマイのホテル
を会場に,現地の企業人や知識人250人を招き、大茶会を開催した。
日本からは理事4名、お茶の宗匠他6名、運営スタッフ3名の13名で臨んだ。
日本ブームの時期だけに大変な話題を呼んだ。日本の茶の湯が醸す茶の心
と日本の伝統文化の神髄をタイの人たちに伝えるのが 目的だった。
手土産には、京の茶筒と,岡倉天心著「茶の本」講談社刊、英文収録)を
添えた。大変喜ばれた。
開催に当たっては、
・時のチェンマイ商工会議所 会頭のMr.Chalermchart,
・チェンマイ国際財団、理事長のMr.Chavakam 常務理事のMr.Seksitt
に大変お世話になった。
チェンマイロングスティ活動で協働した国際財団の理事長は、残念ながら
今年3月、不帰の人となった。今もなお愛着と悲哀をかみしめている所だ。
「お願い」
●因みにチェンマイお茶会の模様は、当ブログ右サイドの「カテゴリー」
の「2)タイ」■■■■■「チェンマイお茶会物語」をタップしてご覧ください。
●お茶会を終えて無事日本に帰国したのが、お茶会翌日の5月21日だった。
その翌日の22日、奇しくも,タイの軍によるクデターが起こり,当時のイン
ラック政権は崩壊し、軍司令官のプラユット将軍が軍政をひいた。
昨日まで平穏で静かなタイの国が,突然ク-デターで軍政権になった。とても
平和ボケの日本人には、理解の及ばない事だが、驚いて手にした国際電話
は、当然のことながら不通だった。タイのその後を知るのは外信頼みだけ,
一番情報が早かったのは,REUTERS(ロイター通信)だった。
●あれから既に6年が経つ。インラック前首相は,タクシン元首相と同様、国外
追放のままである。4年前には,国父と国民から慕われた前国王が無くなり,
皇太子が国王についた。そしてようやく5年目にして,総選挙による軍政移行
の民政化が実現した。しかし何もかも,形は元に復したように見えるが, 中身
の本質は、以前よりももどかしいままである。
海外のわたしどもからから見ても, 何かしらおぞましいと言えるこの6年間だ
った。今回の大掛かりな学生デモも,起こるべくして起こったように思えてな
らない。
●外信の東南アジア担当アナリスト、マシューさんは, 次のようにタイの現在
を分析している。
「批判の動きを弾圧すれば反撃のリスクがある. しかし放置するとタブーの壁
が崩れるリスクがある」(タブーとは、現政権や王室を指すと推察する)
どうあれタイには日本企業が5000社以上進出しており、タイは経済的に日本の
分身的な存在でもある. しかも21世紀の世界を担うアジア6億人市場の巨大拠点
でもある。一日も早いタイの正常化、民主化が望まれてならない。
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