「Head Line News」(Jan.2019)
■■タイの最新情報■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■「国王の戴冠式」
●タイ王室は、ワチラロンコン国王の戴冠式を5月4日行うと発表した。
タイ国王の戴冠式は、プミポン前国王以来69年ぶりとなる。
■「民政選挙と政党支持率」
●民政復帰のための総選挙は、2月24日実施の公算が大きい。但し一方で
国王の載冠式を理由に、またまた延期の噂が絶えない。
その再延期の気配に対し、反発する動きが広がりつつある。民主派は首都
での抗議行動をはじめ、地方への活動を開始した。
●現職のプラユット暫定首相は、タクシン元首相派の支持地盤のチェンマイ
県やランパン県で「移動閣議」を開催、農村や貧困層住民の取り込みに余念
がない。
また昨年末には軍政側が、低所得者向けに「新年の贈り物」として一戸一律
500バーツ(約1700円)を支給し、反軍政派からは、選挙目当てのバラマキ
政策と批判を浴びた。
●[タイ議会の現状]
VS
(タクシン元首相) (プラユット暫定首相)
●タイ国立開発行政研究院が、18歳以上のタイ人1252人を対象に実施した
世論調査によると
・1位「アブタイ党」(反軍事政元タクシン首相派)が27,7%(タイ貢献党)
・2位「パランプラチャ―ラット党」(軍政派) 16,5%(国民国家の力党)
・3位「民主党」(保守中道の反タクシン派) 16,4%(中道独自)
・4位「新しい未来党」 5,9%
軍政派は、4年以上選挙を延ばして策を講じて来たにもかかわらず、支持は伸
びていない。暫定軍事政権の今後の出方に注目が集まる。
■「タイの景気」
●NESDB(タイ国家経済社会開発庁)の発表によると、タイ第3四半期
の国内総生産(GDP)は、前期比で0%と、予想に反し成長は停滞した。
大きな要因としては、昨年来の米中貿易戦争の影響とみられる。
■「輸出の現況」
(順位)(国名)
1位 ASEAN
2位 米国 ▼
3位 中国 ▼
4位 CLMV
5位 日本 ●
■「輸入の現況」
(順位) (国名)
1位 中国 ▼
2位 ASEAN
3位 日本 ●
4位 米国 ▼
5位 CLMV
■「タイ新幹線計画の行方」
●日本は、約5年前よりタイの首都と北部チェンマイを結ぶ中核となる新幹線
構想の実現に向けて、タイ政府に協力してきた。それは、タイへの影響力を
堅持する事で、中国と対抗するためだつた。
しかしここにきて、タイ政府の建設投資計画の変更や、タイの長引く政情不安
によって、日本政府が、手を引き始めたという観測が、内外に広まりつつある。
何しろ、多くの日本企業を巻き込んでの巨大プロジェクトだけに、日本政府の
今後の動向に注目が集まる。
(首都バンコク、提供NewsWeek)
■「首都バンコクの大気汚染が悪化」
●タイのカシコンリサーチセンターよれば、バンコク首都圏の大気汚染が悪化
し、これまでの経済損失が、26億バーツを超えると発表した。
これに伴う損失の内訳は、大気汚染による呼吸器系疾患の治療費や、バンコク
を訪れる外国人観光客の減少による観光収入の減少など。
因みに
・バンコクの気温は最高34度、最低24度・チェンマイは最高32度、最低16度。
■■ASEANと世界の最新情報■■■■■■■■■■■■■■
■「ASEANの魅力」
●長引く米中貿易戦争で、ASEAN諸国へ工場を移転する国際企業が増え
ているという。その主な要因は、低賃金による生産要員と安定した貿易金融
環境の確保である。
ASEANのハブと言われるタイはもとより、最近ではベトナムや、ミヤンマーや
フイリピンに注目が集まる。
30年後の人口予測をみると、日本に次いで高齢化が進むタイや中国に代わり、
経済面でフイリピンやASEAN、域外ながら人口大国のインドの台頭が見込まれ
る。
●ASEAN10ヶ国約6億人。その他、中国14億、インド13億、日本1,2億など、
アジアの総人口は、ゆうに世界人口の6割を占める。
近代化が進んだEUの欧州と異なり、アジアは新興国が多く、今後の経済投資
を含めて、市場的な魅力は、限りなく大きい。
中でも、経済統合後のASAANは、タイをハブにしたメコン地域が、地政的に
注目を集める。
そして急速に伸びる巨大市場の中国へは、メコン地域と中国は陸路の回廊
で縦横に繋がり、料や食品や電子部品などの魅力的な輸出供給拠点として
の永続的な役割が期待される。
因みに、タイを中核にして、東西、南北に敷設された産業道の回廊は、ほぼ
20年前から、日本のODAと日本の建設力によつて作られてきた。
●「ASEANのメコイン地域」
■「ASEANの経済環境」
●当面するASEANの最大の課題は、米中の貿易戦争である。ASEAN各国
との最大の貿易取引国は、ほぼ中国と米国である。それがいがみ会うとすれ
ば、必ず影響は及んで来る。
しかも米中貿易戦争の遠因は、中国の南シナ海における覇権問題にある。
この海は、連日、日本など中近東からの石油運搬航路の動脈である。
米国は、南シナ海の公海の自由と安全が侵されていると主張する。
中国は世界の覇権国家として、陸路の「一帯一路」に次いで、南シナ海から
太平洋を目指すという。
●下の地図は、中国側から太平洋をみた特別の地図である。
日本列島と尖閣と台湾とフイリピンに囲まれて閉ざされた、覇権国家中国の
地政的な苦しみがよくわかる。
海の権益には、主権が及ぶ領海と、排他的経済水域(EEZ)がある。当然そこ
には漁業権もあるし地下資源の権限も及ぶ。因みに日本は海洋面積で、世界
第6位の海洋大国である。
●「逆に中国側から見た南シナ海と太平洋の地図」
●そのASEAN最大の関心国、中国の経済が米中貿易戦争により、一段と悪化
の傾向にある。専門家の予測では、更に悪化するとの見方が強い。
(出所、産経新聞速報2019,01,12)
■■日本の最新情報■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■「日本経済の見通し」
●2018年は、民間消費や設備投資が好調、民間主導によって潜在成長率を
うわまった。
2019年は、米中貿易問題など、未解決の課題を残すが、専門家筋は、最低
0、8%の成長を予測する。
●日本経済の最新情報(下のURLをタップしてご覧ください)
[経済レポート情報]
http://www3.keizaireport.com/
[ニッセイ基礎研究所」
http://r34.smp.ne.jp/u/No/3951541/eHY6EeK7dii8_18425/951541_190122015.html
■「平成年越しのお札は110兆円」
●平成最後の年越しのお札(日本銀行券)は110兆円、日銀調べでは、
1万円札が、102兆円、102億枚あったという。
■「世界の10大リスク」(2019)
(順位) (リスク)
1位 黒い種(Bad Seeds)
2位 米中関係
3位 激化するサイバー戦争
4位 欧州のポプュリズム
5位 米国の内政
6位 イノベーションの冬
7位 意思なき適合
8位 メキシコ
9位 ウクライナとロシアの対立激化
10位 ナイジェリア
(出所 楽天証券トウシル2019) イアン・ブレマー氏主宰
■「世界の10大リスク」 (2018)
1位 中国は力の真空状態を歓迎
2位 偶発的なアクシデント
3位 世界的なテクノロジーの冷戦
4位 メキシコ
5位 米とイランの関係
6位 弱体化する組織と機関
7位 保護主義の拡大
8位 不透明さ増す英国
9位 南アジアで高まるナショナリズム
10位 アフリカに広まる政情不安
(出所 Rakuten楽天証券)
■「銭湯のリアル」
●いま銭湯ブームだ。しかもそれを支えるお風呂好きは、若い20代から30代の女性
たちである。街の銭湯ばかりか、いまを時めく「スーパー銭湯」も、大流行である。
日本を訪れる外国人にも、大変な人気だという。美容と癒しの効果が目的のようだ。
(モニター調査・TRiP EDiTOR)
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