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Head Line News(Oct/1)令和元年
■■[タイの最新情報]■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■「タイ国王の話題」
●タイのワチㇻコン国王は、勅令で王室の高官6人を権力の乱用で糾
弾し解雇した。
その中には、王妃とは別の側室の女性に与えていた「配偶者の称号
や軍の少将の階級」もあるという。国王は、今年7月陸軍看護師のシニ
―ナートさんを高貴な配偶者の称号を与えて側室にしたが、彼女が王
妃と同等になりたいと野心のために、王妃の載冠を妨害したという。
いわゆるよくある女の内なる闘いである。国王は、最終的に決断せざる
を得なかったにではないか。因みに国王は、これで4度目の結婚という。
それにしても、前近代的な王室の出来事に、いささか驚くばかりだが約
5兆円ともいはれる王室財産が、今度の法改正で国王の意思で自由に
運用できるというから、まさにすごい権力の王様である。
■「タイ通貨バーツは安全通貨」(日経)
●タイバーツが6年ぶりの高値、国の経常収支が好調で黒字、高止まり
傾向にある。
タイは、いまやGDPの約5割を輸出で稼ぐ世界の製造業が集積する生
産国である。経常黒字はGDP比で6%と、日本の倍、Aseanの優等生だ。
対ドル1ドル30,4バーツとアジア通貨では独歩高である。但し家計債務
はGDPの7割と高く、問題を抱える。
日本からのロングスティは、バーツ高円安で1万円で2780円しかならない。
かって4000円の時からすると生活費が高騰して、もうたれも行かないとい
うのもうなずける。
■「タイ航空,再建難航」
●タイ政府系のタイ航空が、経営再建に深刻さを増している。かっては、
アジア最大の名門航空会社として、世界に雄飛していたタイ航空が3期
連続の大幅赤字で、債権が難渋している。
約5500億円の大型投資計画も、政府の要請で撤回され、放漫経営が指
摘されている。
軍や労働組合が強い高コスト体質が原因で、赤字のたれ流しが続く。
私もタイへの渡航は、いつも関空11時発のTG(タイ航空)最新の超大型
エアバスA380を愛用していた。快適で静かで安全で正確だった。
それにもまして、ブルーを基調にした全ての表現が、アジアでは一等垢
抜けて洗練されたヨーロッパのイメージを醸していた。それがTGだった。
タイのインバウンド3800万人、TGの行方は、いま台頭するLCCとの顧客
獲得競争の勝負にかかっているという。TGの復活に期待したい。
●お茶会でのチャワカーンCEO(左端)と、真中がナカカルンクル会頭、右から2番目がセクシットさん)
■「チェンマイ国際財団CEOが死去」
●チェンマイ、ロングスティなど、日本とタイ王国の国際交流事業に貢献
したチェンマイ国際財団CEOのチャワカーンさんが、去る22日がんで亡
くなった。
永らくにわたり日本のタイロングスティを支援してきた貴重な存在だった。
特に2014年には、外務省のASEAN創立50周年記念事業として、JTIRO
が主催した「日本のチェンマイお茶会」セレモニーの協働パートナーとし
て、チェンマイ商工会議所会頭のNakarungkulさんともども大変お世話に
なった。
爾来、来日して日本を案内したり、タイ北部のナーン県(チーク材の名産
地)を車で案内していただいたり、交友の思い出は尽きない。
惜しい人を亡くした思いが強い。後継は専務理事のセクシットさんが引き
継ぐ。
■■アジアの最新情報■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■「100億人の世界人口」 (Newsweek)
●世界の人口は、1日、22万7000人毎日増え続けているという。
地球の総人口は、
・現在の75億5000万から、10年後の
・2030年には、85億5100万人に、
・2055年には、100億人を超すという。
地球の全人類が、アメリカ並みの生活をすると仮定すると、地球5個分
の資源が必要になる。
当然、世界的なエネルギー不足は必至で、資源不足による国家間の
対立と、世界的な資源の争奪戦が始まるという。
因みに
●「2050年の人口ランキング」(約30年後の予測)
1位 インド 16億5900万人
2位 中国 13億6400万人
3位 ナイジェリア 4億1100万人
4位 米国 3億9000万人
5位 インドネシア 3億2200万人
■「タンカーの軌跡」
●日本は、石油資源の大半を中近東に依存している。
毎日、数百隻のマンモスタンカーVLCC(前長333m、幅60m)が、軌跡を
綱なるように、南シナ海からマラッカ海峡を通り抜けペルシャ湾へと向かう。
往路約20日6500マイル、石油の積み込みに5日、復路20日、合計45日を
約23名の精鋭乗組員によって運航されている。
今、その中近東の海の安全が怪しい。日本も海上自衛隊が、独自の守備
艦隊をちかじか派遣して、石油海路の安全を守るという。
またそれとは別に、公海の南シナ海も、中国の覇権進出によって一触即発
の状態が続いている。Asean諸国にとっても、南シナ海の安寧は当面最大
の課題である。
一見、平和に見える世界の海でありながら、隙あらば大国の覇権の魔手が,
襲い掛かってくるという現実を、どう理解すればいいのか。
ますます日本の抑止力パワーが、真摯に問われる時代になってきたと思う。
(●注「日本とシニアの最新情報」は、後編(2)で配信します)
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