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■忘却の真珠湾

2016-12-08 | ●大東亜戦争

■■■■■■■■国思う心■■■■■■■■■

■「世界大戦開戦に至る経緯
戦後71回目の開戦記念日、12月8日がやって来た
昭和16年のこの日を知る人は、当時10歳以上でいま85歳を超える。
75年前のアジアや世界の情勢は 当時私も小学生で、文献でしか
知る由もないが、欧米の列強が、植民地の獲得競争に激しく
しのぎ
を削っていた。

当時の東アジアの地図をみると、独立国は日本と タイのみ、その
の国は 全て欧米列強の植民地支配に苦しんでいたといっていい。


古く日清、日露戦争で勝利し世界を驚かせた日本は、これで世界
の列強入りを果たす事になる。 その後1914年   約100年前に欧州
で起こった第1次世界大戦では、日本は日英同盟を理由に、ドイツに
宣戦を布告、次いで、ロシア革命に乗じて欧米列強とシベリアに出兵、
日本は軍事景気による好況に酔いしれていた。

遅ればせながら、帝国主義の列強入りを目指す日本は、大陸への
進出により、たちまち欧米列強との軋轢を生み 揚句は想定外の世界
大戦へと踏み込んでいくことになる

■「ますます風化する太平洋戦争
75年前のこの日、30隻からなる日本海軍の大艦隊が、北太平洋を
渡洋し 精鋭の艦載機が大挙して、ハワイ真珠湾の米国太平洋基地を
急襲し壊滅的な勝利を収めた。
いわゆる第2次世界大戦(大東亜戦争)の幕開きである。

  

そして翌日から、続々と飛び込む大勝利のラジオ大本営発表報道。
・ハワイ真珠湾攻撃の奇襲による大勝利報道。
次いで12月8日から15日に至る、1週間の快進撃の出来事が続いた。
・マレー半島沖の英国不沈戦艦「プリンスオブウエールス」撃沈報道 
・マレー半島、香港、フイリピン、ビルマなど 上陸作戦の快進撃報道
などなど、

戦争が激化するさなか 、銃後と呼ばれた日本の町や村の隣組に
は、こんなポスターが貼られ 国民を鼓舞した。
欲しがりません、勝つまでは」 足りぬ足りぬは工夫が足りぬ」 
なかなかの名文句だった

4年足らずの戦争の結果は、余りにも無残だった。
犠牲者は310万人、相次ぐ本土大空襲、沖縄戦そして広島、長崎の
原爆投下で、遂に日本は止めを刺された。

    
太平洋戦争の直接被害の実情
         (死亡)     (行方不明)
●軍人軍属  155万5308万人    30万9402人
●銃後国内   29万0948万人   36万8830人

国民の気概」
そしてあの大戦の忌まわしい敗戦から71年、日本もまた日本
を取り巻く世界も大きく変わった。戦後日本は 平和憲法のもとで
平和国家を標榜し、幸いにも一度も戦火に遭遇していない。

開戦後75年 戦争体験世代が、日ごと少なくなり 戦後その先人
たちの努力で再構築された平和な社会環境が、今の世代には、
あって当然のように享受されて来た。

かくして戦争とは無縁のせいか、竹島や尖閣問題について国
民の関心は極めて低い。馬耳東風の気配である。
自分たちの国は 自分たちで守る気概に欠けているとしか見えな
い。韓国や中国の暴挙
、そのような日本の虚を突いた行動と、
専門家は読み解く。

戦争体験は別としても これは 日本人の戦後70年の平和ボケの
せいではないかと識者は嘆く。 そして日本敗戦の貴重な民族的
体験を決して風化させるべきでないと警告する外国の識者の声
も聞こえてくる。

先人たちは、なぜこのような戦争をせざるを得なかったのか。 
国とは何か」 
愛国心とは、何か」
戦争を知らない多くの世代が、今こそ進んで学ぶべき時ではないか。
厭戦という事で、国防をないがしろにして平和が享受できるほど甘い国際
環境ではないことも、まず理解すべきではないか。


また「愛国心と戦争体験は 大いに関係あり」とする識者の声も多い。、
作家の小田実さんは「愛国心とは、国のために死ねるという事」だとも
述べているではないか。

 

■[更に求められる日本の気概
なぜこんな忌まわしい戦争をしたのか、今にして疑問をもつ人が多
い。
よくもこんな無謀な戦争をしたもんだと 悔やまれる事しきりである。
だが「自虐史観」や 過去を非難するだけでは何も結論は見出せない。
誇りを持てる国を創ると言う気概が, 全ての日本人に必要だと思う.

 
(ASEANのシンボル)
■「アジアの開放
いま東南アジアは、ASEAN10ヶ国を基軸に驚異的な発展を続け
ている。
これら東南アジアの国々は、71年前の日本の敗戦前までは、
ほとんど欧米支配の植民地だった。

それが日本の敗戦を契機に、次々に完全独立を果たす事ができた
70年たった今も日本が、ASEANでこよなく敬愛される所以だ。


        (戦後全ての国が独立を果たした戦後71年のアジア
■「日本に生まれて来てよかった
先日チェンマイを訪れた際、チェンマイで生活滞在するロングステ
ヤーからこんな話を聴いた。

「タイで生活滞在してからは、決まった日に必ず日本政府から年金が
届く。改めて日本のすばらしさに感謝し年金の仕組みに感動している。
本当に日本に生まれてよかった。日本に足を向けて寝ることはない

■「平和ボケからの脱却
ある評論家の話だが、「日本人は、平和ボケしているのではないか。 
軍隊をもたず平和憲法があれば 自国は,安全だと妄信している節が
ある。

国民として国家的な連帯意識がいささかもない,全て自己中心的だ」
しかしチェンマイのロングステイヤーのように、一度海外から日本を見
る生活体験
をすると、誰しも 本当の自国の素晴らしさがで守る」自主
防衛論議が、にわかに台頭してきた。


毎日のように尖閣を狙う中国公船が、多数越境してくる中、約16兆円
(日本は5兆円)を超える膨大な軍事予算で 戦力を高める中国を抑止
するには、日米共同の強大な防衛力と絆で対峙するしかない。

そのためには、大方の国民の平和ボケ(平和憲法で平和は保てるだろ
うという甘い読み
)は、払拭すべきだろう。

ともすると忘れ勝ちな 75年前の第2次世界大戦、12月8日開戦の真
実を教訓にして、私どもの愛する国、日本の平和をどう守るか、真摯に
考えるきっかけになればと思う。

 


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