
■■■■■■■■教学交流と情報交流の新時代■■■■■■■■
■「教学相長」
●先日、新聞資料を整理していたら「教学相長」と言う日経の記事に
出くわした。
それは京都教育大學堀内教授の退職に伴う 「タイ国地域総合大学
日本語教員派遣堀内プログラム」 (俗称堀プロ)の解散を遺憾とする
玉川大学小松教授のコラムだった。
■「積極的な日タイ国際交流を実践」
●小松さんの話によると、堀内教授が培ってきた「堀プロ」では 1992
年からいままで延242人の学生達を、在学中、タイ各地の大學や小中
学校に日本語教師として派遣、ボランティア活動として国際貢献してきた
という。
若者の海外経験や 国際交流の見地から、これに勝る場はないし、既に
若者の海外経験や 国際交流の見地から、これに勝る場はないし、既に
先生として活躍する経験者の様子を見るだけで、その成果のすばらしさ
がわかるという。
がわかるという。

(日本語も少し、しゃべれる北部タイの子供達)
■「堀内教授の偉業」
●堀内先生の持論は
「これからは一方的な受信ではなく、積極的な発信の時代だ」といい続
けてこられたと言う。 NPO活動にも、頂きたい時代の名言だと思う。
先日もタイの北部都市チェンマイで、中学で日本語授業があると聞いて
嬉しい思いをしたところだ。
これからも、時代の要請として「国際交流は言葉から」が一番だろう。
●この機会に、このような、堀内先生の先駆的でひたむきな貢献プロジェ
クトの偉業を、一人でも多くの人たちに、知って頂きたいと思う。
■「梅棹忠夫博士の偉業」
●タイといえば、古くから脅威の先人梅棹忠夫博士が、民俗学を携えタイ
なかんずくメコン文明を探索して、多くの文献を残されたことは、よくご存知
の通り。
●既に他界されて2年になるが、終戦後すぐ本当に何もない時代に、若者
がよくぞ,行く道を誤らず、ただひたすら空想と想像力を求めて、常識にとらわ
れずアジアを足で探検探索し、それを生涯つらぬかれたものと畏敬している。
■「文明史観の大切さ」
●山歩きから、モンゴル、インド、メコン、そしてタイへ、
「文明に生態史観」もさることながら、そこで出会い,築かれた人脈や仲間は、
まさに綺羅星の如く、後にこの人たちが、日本の民俗学の潮流を型造ったと
いってよい。そのキーワードは「歴史を知らずして、ものを語るな」だった。
かって私も,梅棹博士からこの話を聞き、文明史観に傾倒する事になる。
先述の京都教育大の堀内先生も,梅沢博士のタイ文明史観にひかれてタイ
との国際交流が深まったと聞き及んでいる。
●いま後輩の小山修三博士が、民族学博物館長をひき継ぐが 私も時折
この博物館を訪ね、梅沢博士たちの偉業を拝観する事にしている。
この博物館を訪ね、梅沢博士たちの偉業を拝観する事にしている。
いまはまさしく情報の時代、だからといってうつろう現実情報だけでは物事の
判断は極めて難しくなった。確かな文明史観が求めれれる所以だ。
■「まさに知的創造情報の時代」
●親は、よく子供に常識人になれと言う。常に知識を持てということだ。
梅棹博士のいうように知識こそ深淵、求めても求めても奥が深い、
●梅棹博士は、同時に情報における言葉と文章についても多く名言を残さ
れている。
・情報は分類せずに配列せよ、、
・情報は、記録と記憶の技術だ、書くことを習得しろ、
・知的生産は、情報の技術だ。
●Web/ウエブの発達で人々は安易に簡易情報に触れるようになった。
あくまで私見だが、いま若者に流行の「いいね」志向は、世のトレンドとは言
え全く頂けない。視覚重視もわかるが、これでは安直情報が氾濫することに
なる。
情報発信者のなぜを、深く読み取ることでこそ情報の真のよさが伝わってくる
はずだ。そういう意味で 「いいね」のサイトFacebookは、最終的には日本で
根ずかないとする識者の声が高い。
■「日本語の魅力と情報魅力」
●最近ビジネスマン向けに多くの経済誌が「日本語の書き方」特集を相次いで
発刊している。
「美しい日本の言葉」 「頭がいい人の文章の書き方」などの表題で、ビジネス
マンから、女性やシニアまで、広域対象に狙っているらしい。
中には、季語や敬語、敬称の正しい使い方、特にメールの際の応用事例まで、
これだけ主要各社からこぞって出揃うということは、相当のニーズがあると見た。
書店で聞いてみると、よく売れているとのこと。
●一般の人々の関心が、日本語の書き方にまで及ぶという事は、これから本格
の情報時代に向かいつつあるという確証なのだろうか。嬉しい限りだ。(山田)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます