「21世紀はアジアとの時代」 (Jtiro🔴Jpn) SDGs.Webサイト(Editor: K.Yamada)

●Copyright © 2025.All rights reserved.●Since2008.
  

■波乱の高齢化社会1)

2020-12-15 | ●百歳時代

■■■■■■■■■■高齢化社会の行方■■■■■■■■■■

+
■[波乱の年末]
令和2年もまもなく終わりを告げようとしている。昨年の年末とは
打って変わって、終息が見えないコロナウィールスのせいか 
心晴れな
い毎日が続く。

まず日本では、政権が安部から菅に代わり、そのまま政策継承というい
う事で安堵していたと
ころ、肝心のコロナ対策では、感染源となった夜
の歓楽街を預かる地方自治体と政府の足並みが揃わず、対処法の不備も
あって、
経済対策のからみが何かにつけ後手後手となった。年末を控え
地方経済におおきな不安を与え、早くも
政策ブレーンの弱さが露呈した
感が強い。

そこへ追い打ちをかけるように、75歳以上(年収200万円以上)の
医療費の2割負担への突然の引き上げが決まった。この層は,,全体の約
25%前後の様だが、年金だけで生活する高齢者も多い。何とか他の方
法はなかったものか。高齢者いじめに思えてならない。菅政権の所かま
わぬ非常な帳尻合わせの魂胆が露呈してきた。
下記のデータのようにGDPでは世界第3位の日本だが、高齢者の社会
保障給付では、決して高いランクにはない。残念でならない


そこで今回は、まず足元の日本経済の実態を探り、いま動きつつある
内外の動静を加味しながら、コロナ
終息後の新年のお互いの在り方につ
いて、熱い思いを交わしたいと思う。

   そう言う私も結構な年寄り老人だが、生来の楽天家のせいか  いままで
何とかなるさ派で通してきたが、駄々子で全く
姿を見せないコロナウィ
ルスには、たかが老人の知恵では戦う術(すべ)もない。政府の施策と
ワクチンの完成を待
つしかない。しぶとい持久戦になると思うが、万物
の長たる人間の知恵に賭けたい。

海外ではアメリカ大統領が、バイデンに決まった。当面する対中国政
策では、共和党政権とさして
変わらないとする予測だが、民主党政権は、
東シナ海情勢を含めた防共政策では、少し後退するのではない
かとの危
惧がある。注視しながら本格始動を待ちたい。

まもなく令和3年が訪れるが、大いに参考になるのが社会派ジャーナ
リスト河合雅司さんが発表した「
令和時代に起きる事」という未来指標
である。改めてこれを見てみたい。
    
●「令和の未来年表令和の時代20年間に起きること 河合雅司著
・令和元年・日本の現在の総人口1億2644万3000人、
         年間出生数94万4000人、65歳以上28,1%

・令和2年・女性の2人に1人が50歳以上に
      運送業ドライバーが11万人不足する。

・令和3年・介護離職が大量に発生・団塊ジュニア世代が50台に突入。
・令和4年・一人暮らし社会が本格化、独居世帯が全体の3分の1に
・令和5年・企業の人件費がピークを迎え経営を苦しめる。
・令和6年・団塊世代がすべて75歳以上に
        3人に1人が65歳以上の超高齢者大国へ。

・令和7年・世帯主が65歳以上の高齢世帯が2103万世帯、
         後期高齢者が1225万世帯に。

・令和9年・献血必要量が不足し、手術や治療への影響が懸念される。
・令和12年・労働力人口5683万人、高齢化が進みサービス施設も
      維持できなくなる。百貨店銀行や銀行が消える。

・令和15年・全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる
・令和17年・男性の3人に1人、女性の5人に1人が生涯未婚に
・令和21年・死亡者168万人,の多死社会に、深刻な火葬場不足に、
・令和22年・自治体の半数が消滅の危機に、県庁所在地も危ない
著者は、令和の時代に大きく社会の転換をしないと、確実に日本は衰退
すると明言する。明らかにみえて来たのは、日本の高齢者問題である。

  
■「日本の高齢者問題
4人に1人が高齢者となった日本で、いま暴走するアウトロウ老人が
増えている。
孤独な不良老人は、自分をコントロ-ルできないまま、近
隣社会に迷惑を強いる。周辺住民は、
たまったものではない。
そのほとんどが、おひとり様老人である。
病理専門家によると、孤独とアウトロウとは、関連性があると分析する。
その孤独以外の要因には、
様々な事が考えられるが、家庭事情や所得格
差から起こる問題でもあるようだ。


⬛️[日本の高齢化社会の背景
⚫️日本の高齢化社会の実情2020 ( %は全人口に占める割合を示す)   
百歳以上の高齢者 8万450人 0,1% (島根県第1位)
・90歳以上の人口 244万人) 1.9%
・80歳以上の人口1160万人) 9.2%
・75歳以上の 人口1871万人(後期高齢者) 14.9%
・70歳以上の人口2791万人.団塊世代1947~49年) 22,2%
・65歳以上の人口3617万   人過去最高.28,7%.世界一
・日本の人口の1/4が高齢者、

・人生90歳/生存割合、男性24.2% 女性48.3%?
 (総務省統計局高齢者人口2020)
⚫️世代の構成
1.大正世代(1912-1926)      94歳~108歳
2.日本語世代
3.昭和一桁(1926-1934)       86歳~94歳 
4.焼け跡世代(1935-1939)  81歳~85歳
5.戦中生まれ世代(1941-1946)74歳~79歳

6.全共闘世代(1941-1949)   71歳~79歳
7.団塊の世代(1947-1949)   71歳~73歳 ⚫️
8.しらけ世代(1950-1964)   56歳~70歳

9.ポスト団塊世代(1950-1955)65歳~70歳
10.断層の世代(1951-1960) 60歳~69歳
11.新人類世代(1961-1970)  50歳~59歳
12.バブル世代(1965-1969) 51歳~55歳
13.団塊ジュニア世代(1971-1974)46歳~49歳
14.ポスト団塊ジュニア世代(1975-1979)41歳~45歳
15.ミニマムライフ世代(1980-1988)32歳~40歳
16.ゆとり世代(1987-2004)  16歳~33歳
17.さとり世代(ゆとり世代と同時期)
   (注)5以降は、ほぼ戦争体験のない世代と言っていい。

+
高齢者の一人暮らし」592万人
・日本では65歳以上の男性の13%の 約192万
・女性の21%の約400万人が一人暮らし。
・日本では来る40年には、20万人以上の孤独死がでるという。
・日本の総人口1億2586万人(29万人減)

ここにきて、高齢者の一人暮らしが増えると同時に、65歳以上
相対的貧困率が増えて、高齢男性の3人に1人、同醸成の2人に1人
が貧困状態に陥つているという現実がある。
日本の高齢者の多くは老後年金に依存している。
65歳以上の無職世帯の1月の平均生活費平均20,7万円、
それに対する年金の実収入は、社会保険料などをひいた可処分所得
は14,8万円、実質赤字が毎月6万円になるという。
そこには、たれもが抱える貧困のリスクが潜む。
加えて100歳時代までどう生きるかという、大きな課題もある。
現実の大きな対応は、政治と社会に託すしかないが、個人の対応は、
自助努力しかない。

今年米寿を迎えた作家の五木博之さんは「これから先の見えなない
世界を生き抜くヒントとして、群れから離れて孤独を楽しむ、内面と
向き合う姿勢が必要」と説く。
そこには今まで見えなかった別の世界があるという。特に「今日1日を
納得いくよう丁寧に生きる決意の大切さ」が わかって来れば、実に味
わい深い日々が過ごせるようになるという。       続く)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ■初冬の歳時記 | トップ | ■波乱の高齢化社会2) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿