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■新春に想う

2011-01-14 | ●タイロングスティ

■■■タイロングスティ再興の予感■■■  

                  

観光立国タイの輝かしき実証
タイは、なにし負うアジア有数の観光国である。
従来から、平均年間1600万人近い海外からの観光客を受け入れて来た。
嘗て10年前、タイへの日本人渡航入国者(主に観光客)は、
年間平均130万人を数え、国境を接する隣国マレーシアに次いで、第2位
を誇ってきた。

●海外観光ブームの当時、日本の若い女性たちは、まず臆せず微笑みの国
タイを観光先に選んだものだ。
そして美容的な見地から、タイのSPAやマッサージに、若い女性たちの注目が
集まり、タイの伝統文化の普及に火がついたと言はれる。

タイ・ロングスティの台頭
次いで、定年を迎えた先進的な日本のシニアがこぞって目を向けたのが、
JTIROが先鞭をつけた、「ロングスティ」というタイでの海外生活滞在だった。
やがて非日常性に魅せられて、タイ・ロングスティはブームになった。
東京、大阪では、毎月のように大掛かりなロングスティセミナーが開催された。
一会場千人を越すシニアで賑わったものだ。
タイ国政府も、「ロングステイビザ」という特別査証を用意して、それに応えた


団塊世代700万人への期待と挫折
●おりしも、数年後に迫る団塊世代700万人の定年参入を予測して、
どのようにして日本の団塊世代を取り込むか、それを検証するタイ政府の
行政セミナーがバンコクの本省で開かれ、講師として招かれたこともある。
タイ国政府の期待も格別大きかったと言える。

失われた10年とブームの終焉
●その頃、既に始まりつつあった「失われた10年」の経済低迷現象は、
たちまち日本の景気を押し下げ、海外観光ブームは、影を潜め萎んだ。
タイ政府関係筋の期待も、まさに水泡に帰した。

●そこにおきたタイの政変とクーデター。
ハブ国際空港の強制閉鎖と言う前代未聞の暴挙が、タイの観光評価に止めを
刺した。そして輝かしきタイブームは終りを告げた。
タイ政府によると昨年の日本人のタイ入国数は98万人、ついに大台を割った。
バブル破綻以降の日本株価の変遷にも似て、夢のような推移であった

十年一昔
●「十年一昔」と言う諺がある。
「物事が続くと思うのは妄想」と教えた言葉だ。
振り返ると、当時のタイ・ロングスティは、トレンドの趣が多分にあった。
当時、少しゆとりあるシニアのなかには、「タイでロングスティして、ゴルフ三昧
の毎日を過ごしたい」そう言うシニアが、意外に多かった。
しかし当時のロングスティヤーには、いまや歳を重ね戦列から離脱した人が多い

危機の後に好機
最近、団塊世代の人たちに、タイ・ロングスティについて聞いてみた。
「タイを生活の本拠にして、ラオスやベトナムなど周辺諸国を訪ねてみたい」
「タイの大学で、20世紀の世界列強のアジア植民地政策について学びたい」
「タイのリゾートで、Webを伴侶に静かに
思索にふけりたい」
「待望のセカンドライフ、社会貢献活動をしたい」
中には「医療環境が優れたタイで、介護ロングステイを検証したい」など
しかし、ゴルフ三昧の話は、全く出なかった。

国境を越える団塊シニアのこころ意気が伝わってくる。
意外に堅実な生活意識とロングスティの志向に、タイ・ロングスティ再興
の可能性を感じた。

シニア国際交流の世紀が始まる
来る2月上旬から、団塊世代シニアの識者5人と、タイロングスティを検証
する体験踏査の旅にでる事にした。
この旅では、視点を変えて様々な事象に接し、現地の関係者の話を聞く
予定だ。
当然このビジネスブログで、詳細をドキュメントさせていただく。

長らくの政争にもかかわらず、タイはいま驚異的な経済成長を続けている。
経済の発展は、人々の営みの投影であり、タイから学ぶことも多い。
日本には、やがてシニア3000万人と言う超高齢化時代がやって来る。
ただただ、健康志向のタイ・ロングスティの再興が待たれる所以だ。

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タイの海外観光客入国数2010
・中国人は112.8万人・前年比37.6%増の第2位
・日本人は98.5万人・前年比1.7%減の第3位、ついに100万人を割った。
1999年に初めて100万人を超えた日本、その後2006年の131万人がピークだった。

あれだけ日タイ間のフライトが減便・休止され、機材が小型化されると、
タイを訪れる観光客数も増えようがないとする専門家の声もある。


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