■■世界制覇を目指す中国の台頭■■
(写真は中国の世界支配を特集したエコノミスト最新号)
【先進分野に迫る中国の経済攻勢】
●最近ベトナムでは、日本の新幹線方式による高速鉄道の建設が決まった。
総事業費は、5兆4000億円、2020年の開業を目指す。
うれしい日本国勝利の話題だ。
しかし、新しい経済大国中国のメコン諸国への経済進出が顕著だ。
●最近、日本の大手商社の幹部の話を聞いた。
もうひとつのベトナムの大型プロジェクト原子力発電所の大型建設工事では、
日本のJICAが、工事受け入れの人材教育などで、長年にわたり貢献してきた。
しかし,この建設工事の受注が,民間と政府一体の中国勢か、国営ロシア勢に、
決まるのではないかと噂される。
世界2位のGDP経済大国を目前にした中国の経済進出は目を見張るばかり。
カンボジアの事例では、投資に及び腰の日本企業を抜いて、中国系企業が、
工業団地やホテルや政府庁舎の建設などで、断トツの存在感を誇る。
●14日の日経新聞朝刊によると、
米国が見る中国の今は、「世界の工場」「世界の市場」だけではない。「中国は
世界の頭脳」だ。
米中は、モノと頭脳で限りなくスーパーフュージョン(超融合)を目指すとある。
日本が内政でもたつく間に、世界経済の米中両巨国が、着々と超融合の歩みを
進めつつあることは、十分検証に値する事象である。
【どうなる日本のアジア共同体構想】
●国際経済への挑戦は、国際間競争に勝利することだ。
覇権国家中国の台頭で、アジアなかんずく世界の経済地図は、大きく変わる
可能性がある。
鳩山政権は、新たに「アジア共同体構想」を提起して、アジア諸国との共存を
目指すことになったが、経済大国中国の存在は無視できまい。
幻想や虚構に終わることなく、まず喫緊の国際問題に迅速対応して欲しい。
併せて、差別的な技術力を駆使した政経一体の行動力が望まれる。 (山田)
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