毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
雪割草
GWの休日だったと思うが、父が一日中庭で草取りをしていた。精が出るなあ、と話しながら私と妻は出かけた。夕方家に戻ってみると、庭の雑草がきれいに取り除かれていて、ちょっと清々しい気持ちになれた。が、その瞬間妻が、「ない!福寿草の苗がない!抜かれちゃった!」と叫んだ。私もびっくりして、いつも春の初めに花を咲かせるあたりを見たところ、跡形もなくきれいさっぱり土だけになっていた。「わああ!!」とすぐ横にうず高く積まれていた抜き取った草の山を調べてみたら、見るも無残な形で、福寿草の苗があった・・。何てことだ・・。妻は全身でがっくりしているし、私もどうしたらいいのか分らず、ただ草の間からまだ根の付いている苗を何本か取り出して、土の中に植えてみた。「こんなことしてもダメかな・・」と妻に聞いても、半ば放心状態で何も答えなかった・・。
父はこうした作業を始めるともう止まることを知らない、徹底的にやり通してしまうので、今までにも妻が大事にしていたハーブやバラが引き抜かれてしまい、がっかりしたことが何度かある。その度に、父にクレームをつけてきたが、いったんスイッチが入ってしまうとなかなかコントロールできないようで、その後も度々悲しい結果になってしまった。さすがに妻も学習して、大事にしている草花には、「抜かないで」と書いた札を立てるようになった。いくら父でも、そうしたガードのかかったものには手を出さないから無事大きくなっていくが、今度の福寿草は少しばかり油断していたようだ。「まさかこんなに全部を掘り返すなんて思ってなかったから・・」と妻は悔いたが、後の祭り、せめて何本かの苗を植え直すことができただけ運がよかったと、諦めるしかなかった。
しかし、植え直した苗が上手く育つ可能性は低い。毎年春を告げる花として、我が家では年明けから開花を待ち望んでいる福寿草だけに、花がなくなってしまうのはつらい。このままでは最悪の結果になる可能性も十分あるから、そうならないようできるだけの手段は講じておかねばならない。そこで、翌日郊外にある園芸専門店に福寿草の苗を求めに出かけたみた。
だが、まったくの時期はずれであるため、いくつかの店を回っても、どこにも置いてなかった。「正月の頃に咲く花だから、12月前後にならないと・・」どこの店でも同じ返事だった。ネットで調べてみても12月頃から売り出すところばかりだったので、ここは半年じっくり待つしかない、忘れないようにしなくては、と心に刻んでおいた。
時が経つのは本当に早い。もう11月も終わりだ、と先週末に思ったら、福寿草のことを思い出した。「もうそろそろ・・」と思って妻に話すと、「ちょっと早いんじゃない。でも、行ってみて損はないわね」と同意してくれたので、日曜日、塾が終わるとすぐに半年前に回った園芸店に向かった。
葉牡丹の鉢がいくつも並んでいたので、あるのかな・・と思って探してみたが福寿草は見つからない。店員さんに聞いたところ、「もうそろそろだとは思うんですよ。いつもだったらもう入荷してるんだけど、今年はちょっと遅いかな」という返事だった。「でも、あと半月もすれば必ず入荷しますからその頃来てください」とも教えてくれたので、もうちょっとの我慢だな、とちょっと安心してその店を出ようとした時、妻が「これもいいんじゃない?」と言ったのがこの花・・。
「雪割草」。雪の間を割って外に出てくる花・・なんだか自然界の生命力の強さを象徴するような名前をもっているが、写真で見るかぎりは可憐な花弁だ、確かに可愛らしい。白と赤の苗が売られていたので、1鉢ずつ買ってさっそく庭に植えてみた。両方とも小さな花芽は付いているので、これからゆっくり育っていって、来年になったら花を咲かせるのだろう。黄色は福寿草が受け持ってくれるから、赤と白をこの雪割草が彩ってくれればいい。
春の庭の賑わいを想像すると、今からの寒い冬を乗り越える力も少しは湧いてくる気がしてくる。
父はこうした作業を始めるともう止まることを知らない、徹底的にやり通してしまうので、今までにも妻が大事にしていたハーブやバラが引き抜かれてしまい、がっかりしたことが何度かある。その度に、父にクレームをつけてきたが、いったんスイッチが入ってしまうとなかなかコントロールできないようで、その後も度々悲しい結果になってしまった。さすがに妻も学習して、大事にしている草花には、「抜かないで」と書いた札を立てるようになった。いくら父でも、そうしたガードのかかったものには手を出さないから無事大きくなっていくが、今度の福寿草は少しばかり油断していたようだ。「まさかこんなに全部を掘り返すなんて思ってなかったから・・」と妻は悔いたが、後の祭り、せめて何本かの苗を植え直すことができただけ運がよかったと、諦めるしかなかった。
しかし、植え直した苗が上手く育つ可能性は低い。毎年春を告げる花として、我が家では年明けから開花を待ち望んでいる福寿草だけに、花がなくなってしまうのはつらい。このままでは最悪の結果になる可能性も十分あるから、そうならないようできるだけの手段は講じておかねばならない。そこで、翌日郊外にある園芸専門店に福寿草の苗を求めに出かけたみた。
だが、まったくの時期はずれであるため、いくつかの店を回っても、どこにも置いてなかった。「正月の頃に咲く花だから、12月前後にならないと・・」どこの店でも同じ返事だった。ネットで調べてみても12月頃から売り出すところばかりだったので、ここは半年じっくり待つしかない、忘れないようにしなくては、と心に刻んでおいた。
時が経つのは本当に早い。もう11月も終わりだ、と先週末に思ったら、福寿草のことを思い出した。「もうそろそろ・・」と思って妻に話すと、「ちょっと早いんじゃない。でも、行ってみて損はないわね」と同意してくれたので、日曜日、塾が終わるとすぐに半年前に回った園芸店に向かった。
葉牡丹の鉢がいくつも並んでいたので、あるのかな・・と思って探してみたが福寿草は見つからない。店員さんに聞いたところ、「もうそろそろだとは思うんですよ。いつもだったらもう入荷してるんだけど、今年はちょっと遅いかな」という返事だった。「でも、あと半月もすれば必ず入荷しますからその頃来てください」とも教えてくれたので、もうちょっとの我慢だな、とちょっと安心してその店を出ようとした時、妻が「これもいいんじゃない?」と言ったのがこの花・・。
「雪割草」。雪の間を割って外に出てくる花・・なんだか自然界の生命力の強さを象徴するような名前をもっているが、写真で見るかぎりは可憐な花弁だ、確かに可愛らしい。白と赤の苗が売られていたので、1鉢ずつ買ってさっそく庭に植えてみた。両方とも小さな花芽は付いているので、これからゆっくり育っていって、来年になったら花を咲かせるのだろう。黄色は福寿草が受け持ってくれるから、赤と白をこの雪割草が彩ってくれればいい。
春の庭の賑わいを想像すると、今からの寒い冬を乗り越える力も少しは湧いてくる気がしてくる。
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