4月末で、2年11ヶ月勤めた不動産会社を退職しました。
もう54歳になった私は、従業員の出入りの激しいあの不動産会社を最後の会社にして、定年までいるつもりでいました。
でも、テナント課に異動になってから、事務仕事と営業担当者のサポートとを兼務する営業事務は、性格的に向きませんでした。
電話対応は仕事の手を止めて、なんとかできるようになりましたが、営業担当の社員の満足がいくサポートは、できませんでした。
いつまでたっても仕事を覚えきれず、叱られることがしょっちゅうでした。
ある日の午後、あちらこちらから叱られ、過去のことまで持ち出されて、注意を受け、私の心も持ちこたえられそうにもありませんでした。
残業してもはかどらないだろうと思ったので、定時で帰ることにして、タイムカードを押し、休憩室で着替えて階段を降りてきたら、常務の姿が見えました。
ひとことご挨拶して帰ろうと声をお掛けした途端、涙がぽろぽろっとあふれてきて、驚いた常務が社長室に連れて行ってくれて、
「どうしたの?なにがあったの?話してよ」
と、聞いてくれたので、その日会った出来事を涙を流しながら話しました。ひっくひっくと泣き声で。
異動の希望を申し出ましたが、今は異動できるところはない、という回答で、もう辞めるより道はないのだ、と思ったら、
「辞めてもいいんでしょうか・・・」
と話したことから、退職への道が出来上がっていきました。
「辞めるとしても4月末まではいてほしい。一晩よく考えて、明日聞かせて。」
と常務がおっしゃるので、自宅で夫とも話しました。
ぼろぼろになってから、辞めるよりも、次の仕事が探せる余力があるうちに退職して、という夫の要望を入れて、翌朝、常務に退職の意思を伝えました。
ひと月以上も前に退職願も提出したのに、後任はなかなか決まらず、引継ぎは退職日の前日、研修が終わった4時過ぎに、新卒の女性が、配属になりました。
そして、その日と、退職の日、1日半で引継ぎをして、荷物を持って帰宅したのでした。
今は、就活をしていますが、どんな仕事をすればいいのか、定まらず、13日に書類選考結果が出るのをひとつ待っている状況です。