捨て活の一環で、2013年に新品で購入したコミック本「はだしのゲン」全10巻を売却しようと思った。
前から押入れにあるのを見るたびに、美品だから売れるだろうな、と思ってはいた。
また読むかも、とか買取は結構厳しいから、いくらにもならないということもあるななどと考えて、踏み切れないでいたものだった。
今日は、ブックオフのキャンペーン中なので、金券が出る。
ネットで買取価格を検索したら、1,335円、と出ていた。
これより高かったら売ろう、安かったら、近所の小学校にでも寄贈しようか、と考えていた。
プチプチで箱を保護して、できる限り美品で持っていこうとして、自転車で出発した。
ということで、店に着くと、先輩そうな店員さんが
「何ですか?」
「コミック本です」
すると、若い店員さんに代わった。
私がプチプチを丁寧にはがす。
番号札を渡された。
「5分ほどかかります」
店内を見て歩いた。
CD売り場だったところは、ほとんどコミック本になっていた。
今時、CDは聴かないのか。
ゲームのDVDなどはCD棚だったところにあるようだ。
私が持ってきた大きな包みが本ではないように思われてか、先輩店員さんがやってきたのではないだろうか。
というのも、2階はほかの物を買取しているからだ。
10分くらいして、カウンターの中を見ると、店員さんが1冊ずつ観察しているようにも見える。
そうこうしていると、呼び出しがあった。
行くと、価格を提示してくれた。
「2,000円です。どうしますか?」
「オッ! いいです。」
次に進行する。
会員カードと本人確認に運転経歴証明書を提示する。
運転経歴証明書で本人確認したのは初めてだった。
通過する。
こうして、千円札で2枚、現金2,000円をゲットして、400円のサービス券をもらった。
思ったより高く買い取ってもらった。
店内はコミック本の全巻をシリーズで密封してあるコーナーが広い。
今は、そういう時代なんだなー。
流行り廃りがあるから、チャンスだったのかもと思った。
売らないで、持ち帰ることも想定していたので、その場合は、帰りに何も買えないから、用事は作らないで、ここへやってきた。
帰りは安いスーパーも覗いてはきたが、結局何も買わずに帰ってきた。
途中休憩する予定だった急坂の途中のベンチは、タイミング悪く、前から歩いてきた高齢者の方に座られてしまった。
自転車をさらに押して上がると、椅子になりそうな平らなブロックの擁壁があったので、そこに腰掛け、スマホでさっそく今日の収穫を親戚に知らせた。
ま、捨て活の一つということで、今日はこれで よかろう。
夫は暑がりで、ついおととい迄、夏の肌掛け布団を1枚掛けて寝ていた。
ベッドは、マットレスの上にベッドパッドを敷きその上に綿のシーツを掛けた上に寝て、その肌掛け布団だけで寝ていたのだ。
きのう、喉が痛い、と言い出して、毛布にしたいということになった。
春に敷き毛布と掛け毛布を洗濯機で洗って、圧縮布団袋に入れ吸引してしまっておいた。
それを出して、日中干し、清潔にして夫のベッドメーキングをした。
借り物の写真で言うと、こんな感じだ。
朝、夫は喉が心配なので内科に行ってきた。
夕方、毛布に入って、「暖かい」と感激していた。
翌日、のどはすっかり治ったという。
季節の移り変わりの境目に寝具を替えると、夫も私も、ダニアレルギーで鼻水が出て、大変なことになったものだが、寝具をよく洗ってしまい、必要な季節には一旦日光によく干してから、使用すると、かなり鼻水は防げる。
夫もこの度の寝具入れ替えでは、鼻水には縁がなく、過ごせたようだった。
もっと子供のころから、寝具は入れ替えるときは、洗う、よく干す、と知っていれば、楽に過ごせたのに、と 今更だが、思う。
母は気づかなかったのだろうか。
「季節の変わり目には喘息の発作が出る」などと言っていたが、季節の変わり目に何をしているのか、思い至ってくれたらよかったのに。
昨年録画したNHKの「きょうの健康」で、骨と関節の衰えを観た。
注目すべきは、骨と関節の健康維持にはそれを支える筋肉の衰えを抑えることが必要になる。
フレイルという状態になってないか、それを予防するために、心掛けなければいけない要素がある。
フレイルとは健康と要介護・寝たきりの間を指し、「加齢によって心身が老い衰え、社会とのつながりが減少した状態」のことだという。
フレイルだと、徐々に行動範囲が狭まり、自立度が低下し最終的には要介護状態になりやすい。
1. 体重減少 ダイエットをしているわけでもなく、半年で2,3kg の予期しない体重の減少がある
2. 筋力低下 危険信号は 握力が 男性で 28kg未満、女性で 18㎏未満 (ペットボトルの蓋を開けられるか)
3. 疲労感 わけもなく疲れた感じがする
4. 歩行速度の低下 青信号で横断歩道を渡り切れるかどうか
5. 身体活動の低下 体操などの運動習慣がない
これらの5項目のうち3つ以上当てはまるとフレイルの可能性がある。
しかし、フレイルは、適切に対処すれば機能をある程度取り戻すことができるという。
そこには、「社会性」が重要なかかわりがあり、ただ運動をすればよいというのではないということだ。
運動だけを習慣化している人よりも、文化活動やボランティア活動をして、運動は習慣がない、という人のほうが、社会的活動をしていることによって、結果的に運動もしていることになり、フレイルのリスクが少ないというのだ。
コロナ禍で外出自粛をしてきた私たち夫婦は、それ以前から社会性は皆無に近かった。
買い物以外には外出しないし、テレビを観たり、居眠りをしたりで過ごし、活動は食事作りをすることくらいだ。
私自身は、キッチンを磨くことを毎日課しているのと、月に一度のサッシ掃除をすることを自分に義務付けている。
亡母は、80代でも、自治会の役員や、趣味のサークルに毎日忙しく活動をしていた。
私たち夫婦がテレビとパソコンだ、と言うと、「それだと呆けるよ」と言っていた。
パンデミックがもう少し収束し、街に出られるようになったら、友人との交流もまた取り戻し、社会性を積み上げていかねばと思う。
緑内障の治療のため、眼科通いをしている。
きのうも視野検査の予約をしていたので眼科に行った。
患者さんに高齢者の多いこと、多いこと。待合室は高齢者で埋め尽くされている。
歳を取ると、皆、目が悪くなるのだなぁと、つくづく思う。
夫も、市民病院でずいぶん前に白内障の手術をした。
私は年齢相応の白内障がある、とは言われているが、まだ白内障の手術は勧められていない。
ここのクリニックは、目の手術ができる大きな診療所で、毎週水曜木曜に、多くの患者さんが白内障の手術をしている。
待合室にいると、白内障の手術のための説明を受けている人が何人もいる。
通院で手術ができる。
右眼を手術した翌日に左目を手術するらしい。
受け付けのカウンターで少し若い高齢者が、いろいろと質問していた。
皆さん、真剣だ。
「右眼を手術したら、右の目にはメガネが合わなくなるのですよね、左目の手術をした後はどうやって帰ればいいでしょう。」
と質問している。
たしかに。
タクシーで帰るか。
平均寿命は延びたが、目は人間の寿命の延びについていって無いらしい。
ネットで読むと、目の寿命は65~70年だそうだ。
歯は、口腔管理が良いと、昔のようになんでも抜歯してしまわないので、残存の歯の数は昔より多いようだ。
私もまだ27本の歯がある。
目は、自分の努力や習慣の改善など、目の延命にあまり有効な手立てがないように思う。
デジタルデトックスを心掛け、あまりスマホやパソコンを見続けないようにしたら、少しはいいかもしれない。
YouTubeを観ていると、最近、若者のユーチューバーが蓄財できたことと、これまでにUPした動画が、視聴されて、その収益は不労所得のごとく、PR収入で入ってくる。
そのため、30歳ほどでFIREすると宣言する人が出てきている。
FIRE = Financial Independence, Retire Early
働くのは抑えて、見聞を広めるため、世界を観てくる、自分の時間を大切にする、と言って、ミニマリストの若者が働かない生き方を選んでいる。
しかし、高齢になった時のことまで考えは及んでいるだろうか。
公的年金のことだ。
私は、病気の関係で、少し働いて退職し、元気になったら、また仕事を探して、というのを繰り返し、55歳まで働いた。
でも、厚生年金に加入していたのは、14年数か月で、給料ももちろん安かったし、一生働いた男性に比較したら厚生年金の掛け金は少なかった。
働いていても、夫の扶養の範囲内で勤務して、第3号になっていた時期もあるし、あるいは、厚生年金に加入せずに、働いていた時期もほかにもたくさんある。
というわけで、厚生年金は、年に18万円ほどだ。
あとは、国民年金に加入していたし、学生のときなど、保険料を納付していなかった時期を合計すると28か月あったので、60歳となってから、国民年金の任意加入をして、老齢基礎年金を満額受け取れるようにした。
というわけで、FIREするユーチューバーの方は、厚生年金にも加入せずに、国民年金だけ保険料を払っていると、実際、年金が受給できる年齢になり、長生きして、80歳以上まで生きたら、どれほどの生活費が必要になっていくか、実感として理解していないのではないかと、心配になる。
年金は遠い未来のことと、思っているだろうが、投資や貯蓄より、国の年金制度は、受給のとき半分は税金が投入されているので、しっかり保険料を納めていくことが、安心だと思うのである。
放送大学を無料で視聴しているが、「家族と高齢社会の法」という科目を観ている。
若い人は、自分たちはあまりもらえないのではないか、と公的年金に懐疑的になっているところがおありだろうが、高齢者は投票によく行くので、高齢者に不利な法律を政治家は作らない。
自分で個人年金を積み立てるより、公的年金の保険料を納めていくことが、やはりより安心なのだ。
FIREと言わず、厚生年金に加入する勤労者でいることを、私はお勧めします。