1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 この法話は、昨日投稿の法話を少し詳細に書いたものです。何事も、備えあれば憂いなし、ですね。

2023-04-06 05:56:06 | 法話
随分以前の事ですが、福岡県のある田舎町に仕事(法事)で伺うと、村の看板に『泥棒の昼寝は、昔の話』と記されてありました。昨日、長野の善光寺さんの賓頭盧尊者坐像が窃盗され、容疑者が現在、取り調べ中だと。その報道を見た時、『日本の平和(安全)は、昔の話』に、なってきた様な気がするな、と。現在でも、田舎の檀家さんの家では、鍵を掛けずに外出する人が、少なからず。「危ないがな」と注意しても「ここら辺は、大丈夫だよ、住職」と家の住人達が。玄関も鍵を掛けないだけでなく、開けっぱなしの状態で。田舎にはまだ、平和(人を信用する心)が残ってるんだな、と。まあ、良い事といえば、良い事だが。

田舎といえば、看板に様々な面白い言葉が。九州自動車道がまだ、八代までだった時代、熊本県の球磨川を通って、拙僧は月に1度、北九州から宮崎市内の檀家さん家へ仏壇参りに。球磨川沿いを車で走っていると『これより先に、美人おらず。脇見するな。事故れば、ここから救急病院まで、車で1時間半』の立看板が。今1つは、田舎の医院の待合室に『農薬は、農毒薬の略語なり。虫は即座に、人はじわ〜と殺される』の標語が。どの看板、標語も「油断するな」が、基本の注意書き。人の大半は「自分だけは、大丈夫」と思っている傾向が。憲法改正が進まないのも、他国に比べ、平和な国内環境が、国民の危機意識を邪魔しているのかな。『泥棒に入られて、事故を起こして、病気になって』初めて、そこで慌て始める。取り返しが効く程度の『損害、事故、病気』ならいいですがね。

因みに20年程前、わが寺にも1度、泥棒さんが来ましたね。被害はそれ程ではなかったのですが、警察が入り、隅々まで調査を。境内地の隅に人糞を見つけ「住職。これはプロの仕事です。『運(うんこ)を落としていく』という事で『捕まらない』という『おまじない(ググったら、詳細が出てきます)』です。防犯カメラを設置して下さい。カメラがあると、少なくとも、プロは仕掛けてきませんので」と。そこで檀家の電気関係の社長さんが、有難い事に無償で10台程、あちこちに設置を。


この度は臨時法話にて、次回の投稿法話は、4月10日です。