1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

昨今の世の中の風潮は「頭隠して尻隠さず」だね。 893話目

2017-06-25 07:35:08 | 法話
‪国政策理解不足で銀行に預金しない檀家老人に「泥棒さんには天国だよ。危ない橋を渡らずとも各家に照準を合わせた方が簡単に。傷害事件にならん事を願うばかり。基本世の中は狐と狸の化かし合い。経済はお金の奪い合い。色々と不満はあろうがお金は銀行に。箪笥にお金が無きゃ泥棒は家には来んよ」と。‬

娘を持たぬ父は、女房殿の言うことだけは素直に聞いていたな。 892話目

2017-06-24 08:00:56 | 法話
‪父在世時、法要中突如不整脈に。導師を私と交代し無事終了。「どうね」と客殿を訪ねると「怒るなよ。法要前牡丹餅を8個。あれが悪かった」と。対し女房殿が「お父さん。いい加減にしなさい。何度言えばわかるの」ときつくお叱りを。今女房殿の仏壇お供えは必ず1個。向こうで心臓悪くせんように、と。‬

年忌法要、墓参り、菩提寺参拝は御礼報謝。忘れちゃならんものは、忘れちゃならん。(写真は北九州の洞海湾)891話目

2017-06-23 07:27:35 | 法話
‪父(先代)の3回忌に息子から「爺ちゃんが手術台で内臓を出された状態を見た時どう思った」と聞かれ、色んな事が走馬灯の様に脳裏を。「そうだな。先ず思い出すは檀家さんの放った一言『私達が住職を使い殺した』かな。その『私達』の中には当然父さんも」と。年忌法要の度に受けた恩を思い出す。

老婆が孫娘に「本物の雄を見分ける力を持つも女性の器量の一つ」と。(写真は女房殿の前には怒られている私が) 890話目

2017-06-22 11:00:49 | 法話
‪檀家90歳婆様が「昨今の若者は自分の主張ばかりを立て並べおって。馬は乗ってみんと、人は添うてみんとわからんもんじゃ。私等の頃は大戦で金やら銀やらは皆死んで、残りもんから。が、その中にも掘り出しもんはおる。嗅ぎ分ける力を持たにゃ。『待てば海路の日和』などない。自らで探さんかい」と。‬

「何も出来ないままこの身を放置しておるは国家に対し申し訳ない」と高杉晋作。 889話目

2017-06-21 07:45:10 | 法話
‪上げ膳据え膳で一流を歩んできた若者が就職で初の挫折、落胆して寺に。「日本企業の99、7%が中小企業。とすればこの国を支えておるは。そこに入り『俺の力でこの会社を』ぐらいの根性持てんかね。28歳他界高杉晋作は『筆と硯などに仕えていられるか』と藩を離れ外へ。君も他を頼らず決断を」と。‬