息子が大学受験を迎えたが蓄えが。方々に助けを求めたが、誰一人として。相談に来た夫婦に「貴方達に信用があればね。共働きで年収600万もあるに、預金が。月に1万積めば20年で240万。3万だと720万にも。檀家の中にバイトと奨学金で親の援助を受けず、私大に通う子が。そうさせては」と。
知人老夫婦が私の前で「なあ、婆さんや。わしらいつ頃から置き去りにされたんかいのう」と。「孫の中学受験頃だったですかね。『子供の気が散る』とアパートに追いやられてもう随分になりますね」「その孫は結婚したが、息子達の家にはとんと顔を見せんそうじゃ。あいつらも寂しかろう。可哀想に」と。
旅行先で能面職人の店に偶然立ち寄った。置いてある掘り掛けの面をよく見ると、全てが目は小さめ、鼻は大きめ。「大将、これって」と声を掛けると「ほう、気付いたかい。失敗しても彫り直しが出来るでな」と。何事も問題意識を持つ、持たんでは先で大きな差が。現在この方が掘った阿吽の鬼面がお寺に。
親子法話を掲載後、読者男性から『先祖がツイートしてきたかと思った』と、何とも味わい深い返信が。今年1月、45歳で他界の後輩住職の娘さんが「他界の次の日、父からの無言メールが。驚いて確めると父の携帯オフ状態。間違いなく誤作動かと。が、全否定はしたくない。父がくれた、と信じたい」と。
中学校保護者会の講演で「昨今若者が『スマホ見ながらが社会問題に。なら二宮尊徳は。本を読みながら』と。対し、座像の尊徳像が出現。本質の履き違えを諌めず、文句が出たからと、即対応。学校でも『子供が風邪を。明日の運動会を延期しろ』の理不尽に対し即職員会議。文句受理が当たり前の国に」と。