読者男性が「番組で『親の心に感動を与える、子供の言葉は何か』と。対し、タレントの中山秀征さんの息子さんが『親孝行とは、ちゃんと喋ってあげる事』と。ガツンときた」と。「拙僧も父親に対しては、1つ大きな後悔があるんだよな。父が他界前、拙僧の妻に『あいつは幼い時期から、ただの1度も、わしに相談をしてくれた事がなかった』と。父親と仲が悪かった訳ではないよ。『心配をさせない事が、親孝行』と勝手に思い込んでいただけ。親はいつまでも(何歳になっても)、子供から頼られる親(存在)でありたいもんだよな。父が他界して20年以上の月日が流れたが『どんな些細な事でもいいから、相談すればよかった』と、今でも後悔してるよ」「そうですよね。何よりの親孝行は、親子会話がある事ですもんね。私の両親は80を超えてますが、今では多少の病気はありますが、生存を。これから先は、その事を心掛けていこうと思います」と、この読者の男性が。
【追伸】
30代知人男性が「先代(父親、前社長)の突然の他界で、会社の後継を。不安で、不安で」と。その男性に拙僧「親の他界で失う物も、確かに大きいが、逆に、得る物も大きいよ。但し、得る事が出来れば、の話だが。特に、親の他界後、親の存在の大きさを感じるは、人の流れかな。亡くなった途端に、潮が引く様に人が、1人、また1人と離れていく。仕方がないよね、人は利潤(自分にとって、都合が良いか、悪いか)で判断するから。離れていった人達が戻って来てくれるは、子供(後継者)の姿の中に、親の姿(力量)が見え始めてからかな。この事は、拙僧にも経験(寺院後継時に)がある。この戻って来てくれた人達、離れていかなかった人達が、親の残してくれた宝(財産)かな。わかりやすいところでは、安倍元総理の他界後にも、この流れが起こってる気がしますね」と。
次回の投稿法話は、2月25日です。投稿写真は、わが寺の如来型鬼子母神。