「そこに山があるから登る」と外国の登山家の言葉ですが、山の姿は眺め
ているだけでも美しいですが、魅せられた人は登りたくなるのでしょう。
80歳を越えてもなお世界最高峰のエベレストへの挑戦をなす三浦雄一郎
さん、また昨年亡くなられた田部井淳子さんなどすばらしい業績を残しています。
山歩きはわたしも好きでした。地方の「歩く会」に入れていただき1000M
までの山を幾つか登ったりスイミングの仲間とハイキングと称して高原程度は
登りました。
わたしの兄(昭和20年戦死)も大学時代に山岳部に所属し白山にこもって
論文を仕上げたとか、母からよく聞かされました。家にはピッケルやアイゼン
大きなリュックなど残されていました。農林省に入ってからもダムの設計技師
として、山とは関わっていたようでした。
しかし、わたしの従弟は社会人になってまもなく40年余り前ですが、5月の
連休に西穂高から200Mを滑落して若い命を落としました。彼はロッククライ
ミングが専門で世界の山モンブランへの夢も持っていました。
海よりもむしろ山が好きなわたしです。一歩誤れば足を踏み外すこともあり、
また自然災害(気象の変化、雪崩、吹雪 突然の火山活動)の恐ろしさもあり
山は甘く見ると怖いです。
好きな歌に「いつかある日」があり、時々口ずさみます。
「いつかある日」 作詞:ロジエ・デュプラ 訳詩:深田久弥 作曲
いつかある日、山で死んだら 古い山の友よ伝えてくれ
母親には安らかだったと 男らしくしんだと父親には
伝えてくれ いとしい妻に 俺が帰ら無くても生きて行けと
子どもたちに俺の踏み跡が 故郷の裏山に残っていると
友よ山に俺のケルンを積んで墓にしてくれ ピッケル立てて
思い浮かぶままに書いて見ました。