JUNSKY blog 2015

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メディアスクラム検証 【東京新聞】(6/8)

2006-06-12 09:47:49 | 事件・事故
今朝(6/12・月)の『朝ズバッ!』でも、みのもんた氏が引き続き、被疑者が女児に対して冷酷であったと言う前提で、被疑者を罵倒していました。
先日(6/10)、同局のレポーターが、そういう「育児放棄やネグレクトの情報源は一箇所であった」というレポートを『サタ・ズバッ!』で証言したばっかりだと言うのに!

私が『朝ズバッ!』ばかりを取上げるのは、単にそれを見ているからに過ぎず、みのもんた氏に特別の怨恨があるわけではなく、ブロガーのみなさんがコメントされているように、他局でも同様・およびもっとひどい決め付けをしているキャスターは少なくないようです。

実は、この事件の報道がある前までは、高級官僚や社会保険庁の堕落腐敗問題、米軍基地問題等など、積極的に取上げ、庶民派のコメントを述べるので、結構見ていた番組だったわけです。
私の仲間内でも、よりましなニュースショー(古舘伊知郎などと比べて・・・)としての評価がありました。(政治的には民主党贔屓かなという感もありますが)
その流れで毎朝見ていた中での、この事件に対するコメントがあまりにひどいので取上げている次第です。
みのもんた氏だけが、ひどいキャスターであるという訳ではありません。

さて、以下、本日も引用で済みません。

日本を☆あっきーらめない~☆真実☆を探しています。
(日本を諦めない学生のBLOG。 ☆真実☆とは何か!? )さんからトラックバック頂いた記事は、東京新聞の引用を中心にしたものでしたが、内容の濃いものでした。
メディア・スクラムの問題点について、各種情報を駆使して論じています。

長い記事の、ごく一部だけをご紹介します。(全文および前後の記事は、【東京新聞】 の左記リンクより訪問して御覧ください)

【・・・ 記者たちは実家の正面に陣取った。カメラは玄関や窓に向けられ、カーテンが開くたびにテレビカメラのライトが照らされ、フラッシュが一斉にたかれた。常に監視されているイライラが沸点に達したのが、この怒声だった。(引用者注:被疑者をとんでもない女に見せるために、マスメディアによって意図的に何度も繰り返し放映された“怒声”の映像のこと)

 実家前に報道陣が集まり始めたのは豪憲君の遺体が発見された先月18日のこと。豪憲君が失跡した当日の17日夜から18日未明にかけ、**容疑者は秋田県警に事情を聴かれた。18日からは警察車両が張り付いた。こうした動きがきっかけだったようだ。

 二、三十人だった張り付きも五十人ほどに。中には24時間「ベタ張り」していた社もあった。警察車両が「被害者対策の一環」を名目に24時間待機した。しかし**容疑者の行動監視が目的だったようで、報道陣を過敏にした。

 24日、報道陣は百人を超え、過熱取材はピークに達した。現場を検証した地元紙・河北新報の記者はこう振り返る。

 「**容疑者が買い物に出掛けるという情報が流れたため、報道陣は一時、百人以上に膨れ上がった。報道陣の車が県道などに止められ、数えただけで92台あった」

 昼すぎ母親の運転する車で容疑者が実際に外出した。「十台以上のマスコミ車両が後を追い回した。その際、一部は信号無視もしたという」(同記者)からパパラッチ顔負けだった。

 オウム真理教(当時)による松本サリン事件で、加害者と疑われ、過熱報道の矢面に立たされた河野義行氏は、こう話す。

 「報道を見る限りでは(松本サリン事件)当時とよく似ている。逮捕されていない人が、逮捕されたかのような扱いで、推定無罪という考え方がどこかへ飛んでいってしまっている」

 さらに「なぜ、疑わしい人物の家の前に張り付くのか。ただ逮捕の瞬間の写真を撮りたいというだけだろう。それは報道として価値があるのだろうか」と疑問視、続けて「なぜ警察を批判しないのか。疑わしい人物が特定されたのは、警察が守秘義務違反を犯し、捜査情報を漏らしたからではないか」と指摘する。

 上智大学の田島泰彦教授(メディア法)も「捜査をチェックしたり、事件の背後に潜む社会的な病理を探ったり、ほかにやるべきことがあったのではないか」と同意見だ。】(東京新聞:6/8)

また、【日本を諦めない学生のBLOGさん】の記事が紹介している、地元報道機関 「秋田魁新報社」 の報道姿勢は、基本的には警察発表によっては居ますが、大手マスコミとはちょっとだけ違うように見えます。(「・・・に疑問がある」と書く程度ですが。)
上のリンクでは、この間の経過が4月10日の女児・行方不明から一覧で表示され、経時的に参照できるようになっています。

今日も自分の意見を述べず、ごめんなさい。
なお、【東京新聞】の引用そのままとはいえ、一時被疑者名を表示してしまいました。申し訳ありません。関係者の皆様にお詫びします。名前を『**』に入れ替えました。

秋田小1児童殺害事件-16   【連載第1回目から読む】
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