布引洋さんより『弁護士バッシング』というコメントを頂いたので
UPします。
【20日に光市母子殺害事件の判決が有りますが、マスコミによる激しい弁護士バッシングは異様で醜いものでした。イラク人質バッシング共々世界の恥さらしです。
今回の弁護士達のマスコミ迎合姿勢には、光市事件の弁護士たたきが影響しているでしょう。
マスコミにあれ程媚を売った弁護士は日本の長い法曹界での歴史でも絶対、記録に残ります。超えてはならない線を越えています。
光市事件の弁護士叩きは、永山事件での19歳の死刑の壁を、18歳に下げようとする少年犯罪厳罰化を進める勢力の策動ですが、今回のくず弁護士はその副作用でしょう。
くず弁護士には政治的思惑は無さそうですが、確実にマスコミと警察には好都合です。
一度タブーが破られたら、二回目からは簡単に超えれます。】
このコメントに触発され、私も一言書きました。
【職責として弁護をしている弁護士を、マスメディアがバッシングするなど、あってはならないことです。
被害者の親族がやりきれない思いを抱くのは致し方ありませんが。
前項のドラマ(弁護士のくず)でも高島礼子扮する先輩弁護士が、レイプ犯の弁護をして、被害者の父親に詰め寄られる場面がありました。
しかし、父親ではないマスメディアが、そのような感情的なやり方をしてはならないのです。
どんな凶悪犯でも、憲法を含む法体系で弁護を保障されていて、職能として又職責を果たすために弁護をしているのですから、弁護士をカタキ役にしてはいけません。
むしろ大変な事件を扱って「お疲れ様」とねぎらう態度が欲しいほどです。
布引洋さんのご指摘の事件でバッシングが行われた後、弁護士も萎縮してしまっているということでしょうか?
それは、憲法体系も揺るがす大事件ですよ。】
というわけで、今日は日本国憲法第34条と37条を掲載します。
**********************
第34条【抑留・拘禁の要件、不法拘禁に対する保障】
何人も、理由を直ちに告げられ、且つ、直ちに弁護人に依頼する権利を与へられなければ、抑留又は拘禁されない。又、何人も、正当な理由がなければ、拘禁されず、要求があれば、その理由は、直ちに本人及びその弁護人の出席する公開の法廷で示されなければならない。
第37条【刑事被告人の権利】
1 すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。
2 刑事被告人は、すべての証人に対して審問する機会を充分に与へられ、又、公費で自己のために強制的手続により証人を求める権利を有する。
3 刑事被告人は、いかなる場合にも、資格を有する弁護人を依頼することができる。被告人が自らこれを依頼することができないときは、国でこれを附する。
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秋田小1児童殺害事件-19 【連載第1回目から読む】
前のページ(18)へ 次のページ(20)へ
UPします。
【20日に光市母子殺害事件の判決が有りますが、マスコミによる激しい弁護士バッシングは異様で醜いものでした。イラク人質バッシング共々世界の恥さらしです。
今回の弁護士達のマスコミ迎合姿勢には、光市事件の弁護士たたきが影響しているでしょう。
マスコミにあれ程媚を売った弁護士は日本の長い法曹界での歴史でも絶対、記録に残ります。超えてはならない線を越えています。
光市事件の弁護士叩きは、永山事件での19歳の死刑の壁を、18歳に下げようとする少年犯罪厳罰化を進める勢力の策動ですが、今回のくず弁護士はその副作用でしょう。
くず弁護士には政治的思惑は無さそうですが、確実にマスコミと警察には好都合です。
一度タブーが破られたら、二回目からは簡単に超えれます。】
このコメントに触発され、私も一言書きました。
【職責として弁護をしている弁護士を、マスメディアがバッシングするなど、あってはならないことです。
被害者の親族がやりきれない思いを抱くのは致し方ありませんが。
前項のドラマ(弁護士のくず)でも高島礼子扮する先輩弁護士が、レイプ犯の弁護をして、被害者の父親に詰め寄られる場面がありました。
しかし、父親ではないマスメディアが、そのような感情的なやり方をしてはならないのです。
どんな凶悪犯でも、憲法を含む法体系で弁護を保障されていて、職能として又職責を果たすために弁護をしているのですから、弁護士をカタキ役にしてはいけません。
むしろ大変な事件を扱って「お疲れ様」とねぎらう態度が欲しいほどです。
布引洋さんのご指摘の事件でバッシングが行われた後、弁護士も萎縮してしまっているということでしょうか?
それは、憲法体系も揺るがす大事件ですよ。】
というわけで、今日は日本国憲法第34条と37条を掲載します。
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第34条【抑留・拘禁の要件、不法拘禁に対する保障】
何人も、理由を直ちに告げられ、且つ、直ちに弁護人に依頼する権利を与へられなければ、抑留又は拘禁されない。又、何人も、正当な理由がなければ、拘禁されず、要求があれば、その理由は、直ちに本人及びその弁護人の出席する公開の法廷で示されなければならない。
第37条【刑事被告人の権利】
1 すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。
2 刑事被告人は、すべての証人に対して審問する機会を充分に与へられ、又、公費で自己のために強制的手続により証人を求める権利を有する。
3 刑事被告人は、いかなる場合にも、資格を有する弁護人を依頼することができる。被告人が自らこれを依頼することができないときは、国でこれを附する。
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秋田小1児童殺害事件-19 【連載第1回目から読む】
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このテレビ番組 も、結構回を重ねています。
最初に断っておきますが、このドラマは法廷コメディで、面白おかしく描いているいう前提で、以下お読みください。
同じ時間に【医龍】を放映しているので、私はどちらかというと、そっちを見ているのですが、今日は秋田の本物の『弁護士の屑』を見ていることもあり、【弁護士のくず】の方を見ました。
そうそう、何を隠そう“原作”のマンガ(小学館ビッグコミックオリジナル)
井浦秀夫 著の方も毎回読んでます。オチャラケ風ですが、真を突いているストーリーなんで、何か魅力的なんです。
今日のストーリー
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弁護するのは、傷害事件で逮捕された男。
彼はデート中に、3人組の男に取り囲まれ、言い掛かりを付けられたので、取り囲んだ3人組をボコボコにやっつけてしまった。 彼と彼女は「これは正当防衛だと思うので弁護して欲しい」 というものである。
九頭弁護士の後輩である、伊藤英明扮する新米弁護士は、「大怪我させている上に本人は怪我もしていないんだから、正当防衛は難しいでしょう。クライアントは若い頃から暴力沙汰を起こしている輩だから、ちょっとはお灸をすえた方が好いですよ」と、九頭に言う。そして「傷害の犯行は認めた上で、情状で罪状を軽くしよう」と提案する。
九頭弁護士は、「本人(クライアント)が『正当防衛』を主張しているのだから、そうすれば」と、いつものキャラクターで“投げやり気味”に言う。
しかし、キャバクラ通いをしながら、お姉ちゃんたちやヤクザ崩れや女子大生などの情報源から、真実に迫って行くという“お決まりの”手法で、被告を無実に導いてゆく。
九頭弁護士は、やっていても(真犯人でも)無実にするのが弁護士の腕と思っているらしい?!
これに比べ、高島礼子扮する同じ事務所の先輩弁護士は、被告人が罪を犯しているのなら、正当な弁護によって、その罪に見合う償いの結果を裁判で得たい、という立場のようである。
こういう諸先輩の中で、伊藤英明扮する新米弁護士が一つ一つ成長してゆく姿が主なテーマのようである。
本日は、結局その3人組が、実は頻発するアベック襲撃・レイプ事件の共同正犯であることを九頭弁護士が暴いて、クライアントは無罪放免。めでたし・めでたしというハッピーエンドであった。
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先週まで見ていた【7人の女弁護士】は、今日はなかったな。もう最終回が先週終わったのかな。
秋田の被疑者も【7人の女弁護士】に弁護してもらえば展開は大きく異なっていたでしょうに。
そんなことあり得ない! って?
今日は『TVレビュー』として書いていますので、そこの所はよろしく御願い致します。
秋田の実際の弁護士は、凶悪犯を積極的に弁護して『無罪だ』『冤罪だ』と主張すれば、『弁護士としての社会的評価が地に落ちる』とでも思っているのでしょうか? だから、殺害は認めさせて、情状でやろうと考えているんですかね?
被疑者に犯罪を認めさせる手腕が、腕のいい弁護士と社会に評価されるとでも思っているのでしょうか? そういう輩は警察官になりなさい。
もっとも、世の中には弁護士の職制も考えずに、犯人とされる人を弁護すると、その弁護士のところに、嫌がらせ電話やFAXや、最悪の場合は言われなき暴力を振るう馬鹿も居ることは確かですが・・・
弁護士が被疑者を弁護するという当然の仕事をしたら、罵倒されるという世の中の風潮は改めなければなりませんね。
しかし、そういう風潮は一部の馬鹿な視聴者だけではなく、報道人(ジャーナリストとは言い難い)やコメンテイターの中にも一部あるので、如何ともしがたい。
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今日のテーマは、「自分の思い込みで調べたり、推論したりしてはいけない」ということのようでした。高島礼子と伊藤英明がスナックで飲む場面があったのですが、そこで新米がつくづく自分の考え違いを語るのです。録画していないので詳しくは再現できませんが、被告人の言い分を真剣に聞き、調べなければならない、ということだったと思います。
ドラマ最初の場面で、クライアントの前歴や傷害の程度を見て『正当防衛』は難しいから、罪は認めさせて情状で行こう、という新米の考え方は、つい先週どこかで実際にあった話と瓜二つです。
もちろん、このドラマは、先日の弁護士による「罪状認知」(普通は法廷で『罪状認否』をするはずが、記者会見で認知してしまっている)の記者会見よりも前に収録されているだろうから、これをパロディにした訳ではないでしょうが、あまりにも時宜にかなっているので、苦笑ものでした。
逆に考えると、世の中には被告人のために真剣に闘う「弁護士」は殆どおらず、罪を認めさせて、和解でお茶を濁したり、執行猶予や適当に減刑を“勝ち取って”良しとしている者が多いということを風刺しているのでしょうか?
「マチベン」(江角マキ子主演)「7人の女弁護士」(釈由美子他主演)「弁護士のくず」(豊川悦司主演)の3本が一時並行して放映されていましたが、これらの弁護士は「真実を追究する」点で真面目なドラマでした。
「トップ・キャスター」(天海祐希主演)も真摯な態度で報道に努めるジャーナリスト像を描いています。
自局のドラマの中では、真摯な態度で取り組んでいるのに、現場やニュースショーの野次馬根性は、これと全くかけ離れており、救いようがありません。