JUNSKY blog 2015

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しつこく同じ情報を繰り返す『朝ズバッ!』

2006-06-19 08:55:23 | 事件・事故
 本当のところは、私も「秋田児童殺害事件」の後追いは、そろそろ終わりにして、ライブドアをネタに『大儲けした』(本人がそう言っている)村上ファンドのインサイダー取引や、日銀福井総裁の究極のインサイダー取引の問題を取り上げたいという心境である。

 しかし、『朝ズバッ!』をはじめ、ニュースやニュースショーが、今朝も「秋田児童殺害事件」を、極めて一方的に(警察に踊らされて)“報道”しているのを見ては、放置できず、又また書くことにした。

今朝(6/19)の『朝ズバッ!』は、
さすがにサッカーでクロアチアと無得点ドローの話が中心で、
一部日銀福井総裁の究極のインサイダー取引の問題を伝えていた。

 しかし、そのようなニュースの最後、8:15頃から10分弱、又また秋田児童殺害事件で、女性被疑者の『不可解な』行動を、繰り返していた。

そこで“新しい情報”として、伝えられたのは、

① 水死したとされる被疑者の娘さんに骨折の跡が見つかった。
② 女児の初七日に、寿司屋で『卵焼き寿司』と『いなり寿司』を10かんずつ、計千円で買った。
③ 初七日に来てくれた、同級生たちと遺影前で記念写真を撮った。
 

二番煎じ情報として
④ 殺害された男児とは別の子どもに「形見分けをしたい」と誘っていた
というものである。

まず、
① 水死したとされる被疑者の娘さんに骨折の跡が見つかった。
という情報であるが、骨折部位や状況も全く解らない(発表が無い)と断りながら、『死後の骨折らしい』そうすると、川を流れてきた可能性がある、しかし外傷がない。発見現場の近くから流れてきたのではないか?という勝手な推測(ゲスの勘ぐり)を行っている。 そして『不可解である』という論旨である。

何故、検視から随分経った今頃こういう“重要な”発表が行われたのか? 
このこと、そものもに、警察による報道の誘導を感じざるを得ない。

部位や状況は明らかではないが、死後の骨折のように思われる。
と、言いながら、このコーナーの最後では、コメンテイターに、
『生前の骨折か、死後の骨折かも含め、詳細は全く解らない』と言わせているほどのいい加減な警察発表そのままの受け売りである。

② 女児の初七日に、寿司屋で『卵焼き寿司』と『いなり寿司』を10かんずつ、計千円(個数や金額を報道する意味がどこにあるのか?)で買った。
については、寿司屋のインタビューを紹介し、亡くなった女児が「好きだった、卵焼きをたくさん食べさせてあげたい」と被疑者が言っていたこと。
また、見るに見かねるほど「消沈していた」という状況を紹介していた。

この話のどこが不可解なのであろうか?

 ところが、このことについて、みのもんた氏とは別の記者?が、「女児がなくなる前まではネグレクト(育児忌避)状態であったのに、亡くなってから急に親心を示しているのが不可解である」との論旨で、『不可解さ』を強調するという、ひどい誘導振りであった。 

 すでに何回か紹介したように、同局のレポーターが、被疑者が女児に対してネグレクト状態であったなどの、「ネガティブ情報を手繰ってゆくと、出所は1ヶ所に行き着く」と、その情報の信頼性に疑問を呈していたにも拘わらず、である。

③ 初七日に来てくれた、同級生たちと遺影前で記念写真を撮った。
という行動は、亡くなった女児の友達だった人たちの写真を遺児へのレクイエム(鎮魂)として残しておきたい、ということにすぎないのではないか?

④ に至っては論評するまでもない。すでに何回も放映された三番煎じである。
 被疑者が犯人だという前提に立って、声を掛けられた子どもの親にインタビュー。
 匿名で(声を変えて)登場させ、「もしかすると(殺されたのは)自分の子どもだったかもしれない」という“恐怖感”を演出している。

 この数日、警察のほうも行き詰っている様子が垣間見られるのに、こうも警察発表垂れ流しを継続するのか!? と思うと、それこそやり切れない。

秋田小1児童殺害事件-20   【連載第1回目から読む】
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