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福田内閣1年もたず 「自前内閣」わずかに1カ月

2008-09-02 19:18:23 | 社会
 2008年9月2日(火)

 当面この問題でブログのテーマには不自由しないで済むかも…

 以前どこかに書いたと思いますが、福田首相の非常に『志の小さい』目標として、「安部内閣よりも一日でも長く存続したい」という話を紹介しました。

 ところが、残念ながらこの『小さな目標』も達成できずに退陣に追い込まれた訳です。そこまで、もたせようとすると、臨時国会開会中になり、「政治空白」を避けられないと思ったからでしょうか?

 その福田首相の説明にある「政治空白にならないよう最適の時期を選択した」(要旨)という話ですが、どう考えても「最適の時期」とは思えません。
 結構ゆったり夏休みを取ったあと、内閣改造を行ったことを考えれば、懸案のサミットも終わっていたことでもあるし、広島・長崎への参列と北京五輪への出席を花道に、退陣することもできたはず。
 その時期なら、花道も用意できたであろうし、少なくとも昨日より「政治空白」は小さく済んだであろうし、今回ほど不格好な退陣とはならなかったと思う。
 もしかしたら、北京五輪後直ちに退陣していれば、『潔い退陣』と言われたかも知れません。

 まあ、退陣の時期を誤ったというのは、安部首相と同じでしょう。
昨日(今朝未明に)書いた記事のように、民主党へのダメージという点だけが自民党にとって時期的にメリットがあったという他ありません。

 改造した閣僚は、憤懣やる方無しという気持ちも解らないではない。
真面目な大臣なら、就任した省庁の勉強に勤しんでいたであろうし(まあ、そんな真面目な人は少数派だろうが)、せっかく少し解り始めた省庁の勉強が反故になってしまったのですから。

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 内閣二代に亘って、途中で投げ出さざるを得なかった最大の理由として、マスコミは「小泉内閣の郵政選挙で作った圧倒的多数の上に胡坐をかき、自らの力量で総選挙を行った結果として自信を持った政治を実行する、ということができなかったからでしょう」(要旨)と分析している。

 そう言われると「フンフン」と納得してしまいそうだが、感情論としてはそうだとしても、政治力学的には、上記の説明は理論的ではない。

 物理的には、衆議院での圧倒的多数を自公が握っているのであるから、力学的絶対値は明確に与党有利である。
問題は、その力のベクトル(方位をもった力)がどうなっているかであろう。
 公明党のベクトルは90度ほどずれていたのかも知れないし、135度くらいまで行っていたかも知れない。正の力の方向が0度とすれば、135度もずれるとマイナスになる。
 自民党の中にも福田で選挙は闘えないと福田降ろしを陰に陽にやっていたようでもある。
 すなわち力の加えられる方向がまちまちで力が相殺されていたのであろう。

 ただ、民主党の方にもつい先日の離党騒ぎに象徴されるように、小沢代表とは政治的ベクトルの方向が違う人々も多数みられるが・・・

 という訳で、政治評論家の“分析”を、いろいろと聞いて、自らの見識を高めて行くべきだろうと思った次第である。

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「自前内閣」1カ月 新閣僚がっくり(朝日新聞) - goo ニュース


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福田首相の “辞任戦略” 民主党の影を薄める!

2008-09-02 00:01:58 | 政治
 唐突な辞任劇に、「政権投げ出し!」「無責任!」「意味不明!」との批判が強まる中で、辞任表明記者会見終了から1時間以上経過した段階で、その意図するところを推察する論評が出始めた。

 福岡ではRKB系列で(元NHKの)膳場貴子さんがキャスターを務める午後11時のニュースショーで、政治記者(後藤謙治氏)の話として、「福田総理が麻生幹事長と夕方長時間話し合った際に、後継総裁選挙を女性も含め華々しくやって欲しいと伝えたようだ。」との裏話を披露していた。
 案外、膳場貴子さんが出たりして・・・(マサカ?!)
 この「短いニュース」は、極めて重要なキーワードである。

 時、あたかも民主党の代表選挙に小沢党首が立候補表明したその時である。

すなわち、(以下は私の考えであり、政治記者の意見ではない)

① 小沢代表の立候補ニュースを後景に退ける。
② 民主党代表選出(選挙はなさそう)に自民党後継総裁選挙をぶつける。
③ 女性候補も含め(明確に示唆したと言う)4名程度立候補させ、
  マスコミを自民党総裁選で乗っ取る。
  (女性候補が小池百合子、野田聖子であることは明白)
④ 総裁選ブームで次期総裁(麻生氏が当然有力)への御祝儀相場での
  支持率が高い内に(総理選出直後に)解散総選挙を行う。
  膳場貴子さんは「短い賞味期限の内にということですかね」と皮肉をひとくさり。
⑤ 麻生ブームで選挙を圧勝し、政局の転換を図る。
⑥ 麻生なら選挙は限りなく早くなる。(ボロが出ない内に)


 これは、福田首相の手で解散したのでは実現不可能な政治情勢となる。

 このシナリオを書いたのが麻生幹事長か福田総理かは不明だが、これまでの福田首相の対応を見ている限り、上記のような“戦略”を考案できるとは思えない。
 麻生がシナリオを作り、福田に辞任を迫ったのではないだろうか?!

 そう考えれば、福田首相が自ら解散に踏み切らなかった不可解な理由も解ってくるような気がする。

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 それにしても福田辞任記者会見で、「民主党と話し合おうと努めたが話し合いに応じてもらえなかった」と批判し、これも辞任の一因であるかのように述べたが、これは安倍氏の辞任表明と殆ど同じ調子である。

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 それと、安倍政権居ぬきの閣僚と長らく言われてきて、ようやく内閣改造で少しは自前の内閣になったというのに1ヶ月で辞職とは、閣僚になった人々もやってられないであろうし、これでは益々官僚が大手を振ることに成りかねない。

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