藤里町の事件以来、こういう事件がおこると真っ先に母親が容疑者とされてしまう。
そして、母親が子どもを捜し回っていた姿は、捜査を撹乱するための偽装工作であったと決め付けてしまう。
藤里町の事件については、当ブログはまだ『冤罪である』との疑いを拭えていない。
今回の事件については、情報が少ないので、まだ『冤罪』であるかどうかは断言できる状況ではない。
しかるに、あまりにも初動捜査が短かすぎ、充分な捜査を尽さないまま母親に疑いを掛けて“自供”に追い込んだということは確かである。
問題は、その“自供”の任意性である。
来年から裁判員制度が始まろうとしている この時点で、強制された“自供”がまかり通るようなことは許されない。
以下、西日本新聞引用。
小1殺害容疑母逮捕 「育児悩み、悲観」
遺棄容疑も 犯行認める供述 福岡県警
2008年9月22日(月)17:30
福岡市西区の小戸(おど)公園で18日、近くの内浜小1年、富石弘輝(こうき)君(6つ)が殺害された事件で、福岡県警は22日、殺人と死体遺棄の疑いで、母親の会社員、富石薫容疑者(35)=西区小戸3丁目=を逮捕した。薫容疑者は当初「子どもが行方不明になった」と通報し第三者の関与を装っていた。県警によると、薫容疑者は容疑を認め、育児など親子間の悩みのほか「自身が病気を患っているため、将来を悲観し、子どもを殺して自分も死のうと思った」などと供述しているという。
調べでは、薫容疑者は18日午後3時20分ごろ、小戸公園にある公衆トイレの多目的トイレ内で、ひものようなもので長男の弘輝君の首を絞めて殺害し、トイレ裏側の外壁と柱のすき間(幅約55センチ)に遺体を捨てた疑い。
県警によると、薫容疑者は「最初から殺すつもりはなかった。衝動的にトイレの中で首を絞めた」と供述。弘輝君が行方不明になった時間帯に不審者の目撃情報がないことから、21日午後あらためて事情聴取したところ「殺してしまった」と殺害を認めたという。
県警は、薫容疑者は心身の不調を訴えているが、逮捕には耐えられると判断した。
薫容疑者は18日午後3時ごろ、弘輝君と2人で公園を訪れ、午後4時ごろ「トイレに行き、弘輝君から目を離した2、3分の間に行方が分からなくなった」と110番通報していた。弘輝君はこのトイレ裏の外壁と柱のすき間で倒れているのが見つかった。薫容疑者は当初、県警に対し「1週間前、不審な男に、子どもが声を掛けられた」と訴えていた。
事件後に無くなっていた弘輝君の衛星利用測位システム(GPS)付き携帯電話は、トイレから北に数十メートル離れた雑木林の中で発見。県警は、弘輝君の首に残る絞められたあとから、携帯電話を首に下げるストラップ(ひも)が凶器とみて捜査しており、薫容疑者は「自分が捨てた」と認めているという。
=2008/09/22付 西日本新聞夕刊=
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