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民主党の選挙“戦略”は、なかなかタイムリー!

2008-09-21 20:58:31 | 政治
 きょう(2008年9月21日・日曜日)日本の民主党の臨時党大会が開催され、先日の選挙で無投票当選した小沢一郎氏を党代表に正式に再選した。

 当ブログは、御存知のように民主党支持ではないが、一言コメントしてみる。

 小沢代表再選を取上げたTVニュースは、これまでの自民党総裁選のニュースの量から比べると圧倒的に少ないが、結果的には極めて効果的であったと思う。

    

 と、言うのは、NHKの政治的役割が国民の目に極めて明瞭になってきて、各テレビ局による一面的かつ毎回同じことの繰り返しの総裁選報道に辟易としてきた中での、民主党の臨時党大会開催と、マニフェスト(政権公約)の骨格となる自らの政権構想を明らかにすることで、言わば一服の“清涼剤”的な役割を果たしたからである。

 その上、前日、太田農水大臣が引責辞任したこともタイムリーであった。
公明党大会も、これに先立って開催されたが、ほとんど注目を浴びることもなかった。

 自民党の総裁選の結果が投票前に見え見栄になっている中で、翌日の総裁選の結果が発表される前に、(これも既に明確にはなっていたものではあるが、)小沢党首の再選を公にし、政権公約の骨格を示したことも『先制攻撃』として効果的であった。

 これらの日程が偶然の結果の順序であったにせよ、小沢党首の運の強さを示したものであろう。

 ところで、先週のサンプロで田原聡一郎氏は、259番組41時間もの総裁選報道を批判していたが、そのサンプロで、今日は総裁選候補5人を生出演させて“最終討論”をさせるという間抜けぶり。
 これで、政府・自民党に乗っ取られているのはNHKばかりではなく、テレビ朝日を含めた民放も同じであることが明確になった。

 そういう“お祭り騒ぎ”も1週間を超えて続くと、流石にやる方も見る方も疲れてきて、飽食気味となり、「いい加減ヤメテクレ!」 という当にその時に代表を正式に選出したと言う訳である。

 この数分のニュースで、50時間以上の自民党総裁選報道を軽々と乗り越えてしまった感じがする。

 丁度、この記事を書いている途中で偶然に「民主党」のCMがあった。
30秒ほどのCMだが、今日の党大会で小沢氏が言った「自民党総裁は政権を投げ出すことができても、国民は生活を投げ出すことができません。」
「私はこの一戦に政治生命を懸け、新しい国民生活を作ることにすべてをつぎ込んでまいります」
と符合するような内容で、自民党の一歩先に政策宣伝を効果的に開始したと言えよう。
 そのCM費用は、おそらく政党助成金で・・・


 民主党の代表選出が、経済危機のニュースがひとまず一段落した(今後の波乱は別として)ちょうど波間のニュースとなったという点でも幸運であった。

 他方で、日本共産党が9月16日に総選挙の候補者を発表したが、リーマンズ・ブラザースの破産とこれに続く経済危機のニュースのさなかに荒波の中に完全に埋もれてしまった。
 運の悪さは、小沢氏の対極にあると言える。

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民主党公式ページより「所信表明演説」

 「日本を変えるラストチャンス」=小沢代表
  衆院選へ決意-民主党大会

         時事通信  2008年9月21日(日)20:30

 民主党は21日午後、都内のホテルで臨時党大会を開き、小沢一郎代表の無投票3選を正式に承認した。この後、小沢氏はあいさつし、自公連立政権について「不公正な格差を放置しており、日本社会は崩壊している」と厳しく批判。「今こそ日本を変えるときだ。変えるラストチャンスと言っても過言でない」と述べ、次期衆院選での政権獲得に強い決意を表明した。また、鳩山由紀夫幹事長ら全役員を留任させた。

 小沢氏は、日本の経済や社会を立て直し、国民生活を安定させるには「政治・行政の仕組みを変えない限り絶対にできない」と政権交代の必要性を力説。社会保障や雇用など9つの分野で、新たな仕組みを作る方針を強調した。そのための具体的な手順として、衆院選のマニフェスト(政権公約)で(1)2009年度予算で処置する短期(2)来年1月召集の次期通常国会で関連法を成立させて実施する中期(3)4年後と想定する次々回の衆院選までに実現させる長期-の課題に分けて明示する考えも示した。

 一方、財源が不明確との与党の批判に対しては「(自公政権の)税金無駄遣いを放置したままの議論は全く意味がない」などと反論した。 
 

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小沢氏、政権交代へ「最後の一戦」 民主党大会、代表3選承認(共同通信) - goo ニュース

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