2010年12月21日(火)
今日は、新しく設けられた制度で初めての「管理建築士講習」に参加。
数年前にある建築士によって起こされた構造計算偽装事件を受けて、
設けられた制度だと思います。
受講料金は、14,700 円。
実施主体は国土交通省ですが、実際に講習を行なうのは、民間の資格学院です。
おそらく、天下りを受け入れている会社でしょう。
その上、講習は全国ネットのビデオで行なうようです。
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講習終了後追記
この会場での受講者は50人ちょっと。
殆どが50代~60代の男性で、中には40台前後の方も居ました。
「管理建築士」という性格から、この世代になるのでしょう。
しかし、中に女性が4人居て、みなさん30前後の方でした。
自ら個人設計事務所を開設されているのかも知れません。
今回の制度改正で、一人事務所でも「管理建築士」を置かないと
業務として建築設計ができなくなった上、「管理建築士」は建築士としての
実務経験が連続して3年以上必要であるとの要件が設定されました。
従って、建築士資格をとって、建築士事務所を開設しても業務を行えず、
業務を行えないから、管理建築士にもなれないという制度的矛盾が
新制度発足した最初からあるのです。
結果、他の事務所で3年間修業してから自らの事務所を開設しなければ
ならない訳です。
もっとも制度発足時に既に3年以上建築士事務所として業務実績が
あれば、その人が「管理建築士」になることができるのですが(経過措置)
新規に設計事務所を開設する若者のことは何も考えていない制度です。
そして、今回の制度改正(改悪?)の元凶が、姉歯建築士が起こした
構造計算偽装事件にあるのです。
今回の講習では、講義の冒頭から、実名は挙げなかったものの、
私がこのブログ記事の冒頭で書いた(講習開始前にUP)のと全く同じ
【数年前にある建築士によって起こされた構造計算偽装事件を受けて、
設けられた制度だ】と説明され、各種法改正の説明の度に、この事件が
取り上げられました。
この不埒な奴のせいで、3年ごとに「管理建築士講習」と、それとは
また別に「一級建築士講習」をWで受けなければならなくなり、これを
忘れると業務ができなくなるという事態になったのです。
このために講習費用合わせて約3万円(1万円/年)を払う羽目になった
訳です。
その上、この講習と終了考査(テスト)の実務を国土交通省認定の
民間『建築士学校』や『建築学院』や『資格学院』に委託しているのです。
私が受講した「総合資格学院」は、同日(12/21)に北海道から鹿児島
まで、全国40ヶ所で同じ内容のビデオ講習をしているのです。
(この学院は国土交通相が建築士宛に送って来た制度案内で紹介していた)
それぞれの会場の大小はあるでしょうが、仮に平均50名参加として、
この学院の収入を試算すると、
50人×40ヶ所×14,000円 = 2,800万円/1回 もの収入になります。
ほぼ毎月実施している訳ですから、
2,800×12=3億3,600万円
ビデオ収録の講師は、2人(4講座で延べ4人)でしたから、
講師料は、高々数十万円でしょう。
その講習内容も、年1回更新程度でしょう。
会場は「総合資格学院」の自社教室で、別途「会場費」は掛からず、
会場の運営は、「総合資格学院」の女性社員が一人で行っています。
この社員の費用もこの学院の通常経費の範囲で賄われるでしょう。
厚さ13mmほどあるテキストも大量に(数万冊)印刷するのですから、
高々2,000円/1冊 程度でしょう。(編集・制作費込み)
その上、国土交通相認定の講習ですから、
国土交通省から相当額の「委託費」を受け取っているはずです。
如何に、この民間委託で講習を実施する学校が『ボロ儲け』しているか
解ります。
そして、こういう処には、この甘い「仕掛け」と引き換えに、
大量の天下りが入っているは、間違いないことでしょう。
(「総合資格学院」だけで全国55ヶ所。他にも認定校あり)
結局、姉歯建築士が起こした事件で、官僚は新たな天下り先を確保する
仕組みと、その天下り先にボロ儲けさせる仕掛け(自らの給与と退職金
を確保するための仕掛け)を作り上げた訳です。
このような『民間委託』に名を借りた構造は、この制度以外にも
各省庁で多種多様かつ大量に存在する訳です。
天下り官僚と委託業者は潤うが、国庫も受講者も損害ばかり負わされる
制度です!
いわゆる、
【転んでもタダでは起きない】
【火事場泥棒】
の典型です。
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なお、公平を期すために【総合資格学院】のリンクを御紹介します。
http://www.shikaku.co.jp/
建築士資格、建築施工管理技士資格、宅建資格、監理技術者資格などの
取得を目指す人々が通う、専修学校 or 予備校のような処です。
この日の講習終了後参加者に、この学校の「非常勤講師募集」の御案内
があったが、この学校の講師はこのレベルの人たちということらしい。
今日は、新しく設けられた制度で初めての「管理建築士講習」に参加。
数年前にある建築士によって起こされた構造計算偽装事件を受けて、
設けられた制度だと思います。
受講料金は、14,700 円。
実施主体は国土交通省ですが、実際に講習を行なうのは、民間の資格学院です。
おそらく、天下りを受け入れている会社でしょう。
その上、講習は全国ネットのビデオで行なうようです。
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講習終了後追記
この会場での受講者は50人ちょっと。
殆どが50代~60代の男性で、中には40台前後の方も居ました。
「管理建築士」という性格から、この世代になるのでしょう。
しかし、中に女性が4人居て、みなさん30前後の方でした。
自ら個人設計事務所を開設されているのかも知れません。
今回の制度改正で、一人事務所でも「管理建築士」を置かないと
業務として建築設計ができなくなった上、「管理建築士」は建築士としての
実務経験が連続して3年以上必要であるとの要件が設定されました。
従って、建築士資格をとって、建築士事務所を開設しても業務を行えず、
業務を行えないから、管理建築士にもなれないという制度的矛盾が
新制度発足した最初からあるのです。
結果、他の事務所で3年間修業してから自らの事務所を開設しなければ
ならない訳です。
もっとも制度発足時に既に3年以上建築士事務所として業務実績が
あれば、その人が「管理建築士」になることができるのですが(経過措置)
新規に設計事務所を開設する若者のことは何も考えていない制度です。
そして、今回の制度改正(改悪?)の元凶が、姉歯建築士が起こした
構造計算偽装事件にあるのです。
今回の講習では、講義の冒頭から、実名は挙げなかったものの、
私がこのブログ記事の冒頭で書いた(講習開始前にUP)のと全く同じ
【数年前にある建築士によって起こされた構造計算偽装事件を受けて、
設けられた制度だ】と説明され、各種法改正の説明の度に、この事件が
取り上げられました。
この不埒な奴のせいで、3年ごとに「管理建築士講習」と、それとは
また別に「一級建築士講習」をWで受けなければならなくなり、これを
忘れると業務ができなくなるという事態になったのです。
このために講習費用合わせて約3万円(1万円/年)を払う羽目になった
訳です。
その上、この講習と終了考査(テスト)の実務を国土交通省認定の
民間『建築士学校』や『建築学院』や『資格学院』に委託しているのです。
私が受講した「総合資格学院」は、同日(12/21)に北海道から鹿児島
まで、全国40ヶ所で同じ内容のビデオ講習をしているのです。
(この学院は国土交通相が建築士宛に送って来た制度案内で紹介していた)
それぞれの会場の大小はあるでしょうが、仮に平均50名参加として、
この学院の収入を試算すると、
50人×40ヶ所×14,000円 = 2,800万円/1回 もの収入になります。
ほぼ毎月実施している訳ですから、
2,800×12=3億3,600万円
ビデオ収録の講師は、2人(4講座で延べ4人)でしたから、
講師料は、高々数十万円でしょう。
その講習内容も、年1回更新程度でしょう。
会場は「総合資格学院」の自社教室で、別途「会場費」は掛からず、
会場の運営は、「総合資格学院」の女性社員が一人で行っています。
この社員の費用もこの学院の通常経費の範囲で賄われるでしょう。
厚さ13mmほどあるテキストも大量に(数万冊)印刷するのですから、
高々2,000円/1冊 程度でしょう。(編集・制作費込み)
その上、国土交通相認定の講習ですから、
国土交通省から相当額の「委託費」を受け取っているはずです。
如何に、この民間委託で講習を実施する学校が『ボロ儲け』しているか
解ります。
そして、こういう処には、この甘い「仕掛け」と引き換えに、
大量の天下りが入っているは、間違いないことでしょう。
(「総合資格学院」だけで全国55ヶ所。他にも認定校あり)
結局、姉歯建築士が起こした事件で、官僚は新たな天下り先を確保する
仕組みと、その天下り先にボロ儲けさせる仕掛け(自らの給与と退職金
を確保するための仕掛け)を作り上げた訳です。
このような『民間委託』に名を借りた構造は、この制度以外にも
各省庁で多種多様かつ大量に存在する訳です。
天下り官僚と委託業者は潤うが、国庫も受講者も損害ばかり負わされる
制度です!
いわゆる、
【転んでもタダでは起きない】
【火事場泥棒】
の典型です。
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なお、公平を期すために【総合資格学院】のリンクを御紹介します。
http://www.shikaku.co.jp/
建築士資格、建築施工管理技士資格、宅建資格、監理技術者資格などの
取得を目指す人々が通う、専修学校 or 予備校のような処です。
この日の講習終了後参加者に、この学校の「非常勤講師募集」の御案内
があったが、この学校の講師はこのレベルの人たちということらしい。