先月来、国内のあちこちで発見されていた強い毒性のある 【H5N1】 型
鳥インフルエンザが、鹿児島県出水のツルから発見された。
西日本新聞によると
【環境省は21日、国内最大のツルの越冬地として知られる鹿児島県
の出水平野に飛来したナベヅル1羽が、高病原性鳥インフルエンザ
ウイルス(H5N1型)に感染していたと発表した。
他の3羽も簡易検査で陽性反応が出ており、鳥取大で遺伝子検査を
行い、感染の有無などを調べる。ナベヅルは絶滅危惧種で、同省は
「種の存続という意味で感染の影響は大きい」としている。】
とのこと。
宮崎県の養鶏場で発見された時は、何万羽もの鳥が殺処分されたが、
このツルは、野生であり、天然記念物でもあるので、さすがに
殺処分はできないようだ。
近隣の観察センターや飲食店は感染拡大防止のため当面閉鎖される。
どこに潜伏しているか解らないので、発見地以外でも野鳥には近づか
ないことが肝要だ。
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鳥インフル 出水のツルは強毒性 養鶏161戸 異常なし
(西日本新聞) 2010年12月23日(木)10:30
出水のツル 鳥インフル 1羽確認3羽に疑い
(西日本新聞) 2010年12月22日(水)10:30
環境省は21日、国内最大のツルの越冬地として知られる鹿児島県の出水平野に飛来したナベヅル1羽が、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染していたと発表した。他の3羽も簡易検査で陽性反応が出ており、鳥取大で遺伝子検査を行い、感染の有無などを調べる。ナベヅルは絶滅危惧種で、同省は「種の存続という意味で感染の影響は大きい」としている。
同省によると、ツルが飛来する出水市の国指定出水・高尾野鳥獣保護区とその周辺で、巡回中の出水市の保護監視員らが15日以降、衰弱または死んだツル計6羽を発見し収容。21日までに全て死んだ。
6羽は鹿児島大などで簡易検査を実施。4羽が陽性だった。このうち、1羽からウイルスが検出された。さらに、強毒性かどうか調べている。
強毒性ウイルスが確認されれば、警戒レベルを「2」から最高の「3」に引き上げ、同省は鹿児島県などと連携し、半径10キロ以内の監視を強める方針。
農林水産省によると、半径10キロ以内の鹿児島、熊本両県に養鶏場とダチョウ農場が計162あり、計520万羽が飼育されている。強毒性ウイルスと確認されれば、立ち入り検査を実施するよう両県に指示した。
国内では、10月に北海道で野生のカモのふんから強毒性ウイルスを検出。11月には島根県内の養鶏場で強毒性ウイルスに感染した鶏が見つかり、約2万羽が殺処分された。今月中旬には、富山、鳥取両県で、ハクチョウから強毒性ウイルスが検出された。
出水平野と飛来するツルは国の特別天然記念物に指定されている。ツルの殺処分が必要な事態になれば、文化庁の許可が必要という。
=2010/12/22付 西日本新聞朝刊=
マナヅルも簡易検査で陽性=鹿児島・出水の鳥インフル―環境省
(時事通信) 2010年12月23日(木)21:03
ツルの越冬地として知られる鹿児島県出水市で、ナベヅル1羽から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が検出された問題で環境省は23日、新たにマナヅル1羽から簡易検査の結果、ウイルス感染の可能性を示す陽性反応が出たと発表した。鳥取大学で詳細な検査を行う。
マナヅルは21日、市内で衰弱していたところを保護されたが23日に死んだ。出水市ではこのほか、3羽のナベヅルから簡易検査で陽性反応が出た。環境省は、マナヅルにも陽性反応が出たことを受け警戒を強めている。
絶滅危惧種マナヅルも鳥インフル感染疑い 鹿児島・出水
(朝日新聞) 2010年12月23日(木)20:32
国内最大のツルの越冬地、鹿児島県出水市で死んだ野生のナベヅル1羽から強毒性の高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が検出された問題で、出水市は23日、新たに野生のマナヅル1羽の死骸を簡易検査したところ、弱い陽性反応を示した、と発表した。マナヅルも絶滅危惧種に指定されている。
市によると、このマナヅルは衰弱した状態で21日に保護されていたが、23日午前8時、死んでいるのが確認された。その後、簡易検査が2回実施され、1回目に弱い陽性反応を示したが、2回目は判別できなかった。今後、検体を鳥取大へ送り、詳しい検査をするという。
市などによると、世界のマナヅルは約6500羽(推定)とされ、このうち約半数が出水で越冬している。
また、市は、鳥インフルの疑いのあるツルと、ケガのために保護したツルを隔離する、と発表した。これまでは同じケージ内で保護していたが、ケガをしたツルに鳥インフルが感染する恐れがあり、文化庁と協議して決定した。現在、インフル感染の可能性もある衰弱したツルが2羽、ケガをしながらも元気なツルが9羽いる。今後、保護しているすべてのツルの簡易検査も実施する。