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【大阪市、都構想反論に公金】 と云うが、橋下当選の前の話だ!

2012-02-08 12:26:01 | 政治
2012年2月8日(水)

 読売新聞が【大阪市、都構想反論に公金5420万…HPなど】

と、大阪市の広報活動が如何にも問題であるかのように取り上げている。
 
 この、読売新聞の見出しの付け方も、橋下新市長に命じられ調査した

『市情報公開室』も、橋下迎合・付和雷同型の取り上げ方である。

 「大阪都構想」に反対する広報パンフなどの資料やホームページ掲載は、

前市長の折に作成されたものであり、「大阪都構想」に反対する大阪市

の立場からすれば、云わば当然の広報活動であろう。

 橋下が新市長になったからと言って、これらの前市長時代の広報活動が、

「政治活動であった」などと言って、問題視する方が可笑しい。

 これらの広報活動が、橋下が市長になった後にも行われていたので

あれば、橋下としても黙っては居られないであろうが、そうではない。

 今や、『大阪都構想』なる「化け物」が大手を振って独り歩きして

いるが、これは、橋下の勝手な思い付き乃至思い込みに過ぎない。

 市長に当選してしまったのだから(大阪人特有の洒落が滑ってしまった

と思わざるを得ないが)、橋下市長が『大阪都構想』を推進しようとする

のは致し方無いが、自分が市長になる前に『大阪都構想』に反対している

前任者が進めてきた広報活動を問題視することまではできないはずで、

例えば、これを問題にしてこれらの広報活動を進めてきた市職員を処分

するなどと云うことがあれば行き過ぎである。

 先日明らかになった労組が選挙に介入して『脅迫的』な誘導をしたと

いう事件が『維新』を進める側の「でっちあげ」では無いとするならば、

その交通局労組のやったことは、思想信条の自由を犯す大問題である。

 しかし、このことと、冒頭の広報活動とは全く別次元の問題であり、

敢えてごっちゃにして、前市長時代の正当な広報活動まで問題視する

べきではないと、私は考えるし、読売の論調には違和感を感じる。


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大阪市、都構想反論に公金5420万…HPなど
 (読売新聞) - 2012年2月8日(水)10:02
 

 大阪市の橋下徹市長が市当局に指示していた職員による政治活動の洗い出しで、市の報告案の全容が判明した。

 計5420万円の公金を投入し、橋下市長が主唱する「大阪都構想」への反論を広報紙やホームページ(HP)に掲載するなどしたことについて「政治活動と疑われる行為で、配慮に欠けた」と総括している。これを受け、橋下市長は今後、政治活動の範囲を示し、職員に禁じる条例を制定する方針だ。

 報告案は、市情報公開室が「行政と政治の分離についての見解」としてまとめた。案によると、市は2010年12月号、11年2月号の広報紙「市政だより」で、「市と府の施設が二つあるという見かけだけで二重行政だとするのは誤り」など都構想に異論を唱える記事を掲載。HPでは都構想が争点となった選挙の期間中も同趣旨の記事を載せ続けた。

 また、英国のエコノミスト誌の調査で、市が「世界140都市で住みやすい街アジア1位」に選ばれたことを市政だよりやポスターで紹介。調査項目には所得額や失業率などが含まれておらず、対象都市も日本では東京、大阪だけだったが、そうした説明抜きに、前市長の市政改革の成果とするパンフレットを作成し、市長選告示日が迫った時期に市民らに配布した。

 さらに、市内24区ごとに地域懇談会(10年7月~11年2月)を開催し、都構想について前市長が参加者の質問に答える形で反対の意思を示した。区民まつりでは、前市長の市長選への出馬表明後も、前市長のイラスト入りで市民協働に関するアンケート用紙などを配布。市議会から「事前活動と誤解される」と指摘されても続けた。

 市は「当時の市長の方針のもと、市役所の通常の行政活動として実施した」としつつ、「時期・内容・状況から市民目線で判断し、政治的行為と疑われる行為は厳に慎むべきであり、慎重な取り扱いが必要だった」と結論づけている。 


労組リスト関与疑い職員の退職金留保…橋下市長
 (読売新聞) - 2012年2月8日(水)09:56

 昨年11月の大阪市長選を巡って市職員労組名義で前市長の支援を求める職員リストが作成されていた問題で、橋下徹市長は、3月末に退職予定の職員の関与が疑われる場合、退職金の支給を留保するよう指示した。

 職員リストには、交通局職員約1800人分の氏名や、前市長の後援会加入を求める紹介カードの配布・回収状況を確認する欄などがあり、3月末で定年退職を迎える非組合員の管理職も複数含まれていた。組合側は作成を否定しているが、橋下市長は特命チームをつくって調査する方針を示しており、「(調査で関与が浮上した場合)『もう退職している、退職金は満額支給した』では済まされない」としている。

 また、橋下市長は、市長選期間中に前市長が市役所前で演説した際、始業時間前の市職員が大勢並んでいたことを問題視。「一体誰からどのように知らせが出たのか。偶然集まるわけはない」として調査を指示した。 


 追記:この最後の段も言い掛かりであろう。

 選挙が始まっており、『前市長』とみなせるとは言え、

選挙後新市長が登庁して事務引き継ぎを行うまでは行政の長である。

もちろん、本人は市長を続ける意気込みで立候補している訳であり、

当時『現職の市長』だった候補者が市役所の前で演説をすれば、

始業時間前に市職員がこれを聞くことは全く自由であり、

大阪市の職員には『大阪都構想』に反対している人が多いことは、

橋下氏も重々知っていたことである。

「一体誰からどのように知らせが出たのか。偶然集まるわけはない」

と言っているようだが、自分の演説でも参集を呼びかけるのでは?

演説会に有権者の参集を呼びかけるのは云わば当たり前の活動である。

結果論として橋下が市長になったからといって、当時の市職員が

始業前に『現職の市長』の演説を聞いたことを問題にする方が異様だ!

 ことほどさように、橋下の言い掛かりは、自分が新市長になったことに

陶酔して、時期的関係も前後関係もわきまえない『結果論』ばかりである。

 このような、『お馬鹿』に『熱狂』してしまった大阪の有権者に

自らも大阪出身者として、嘆かわしい限りである。

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 しかし、大阪の有権者ばかりを責める訳にも行かないな・・・

「みんなの党」をはじめ、与党も野党も橋下に「ひれ伏す」状況が

目立って来ている。 (ひとり共産党は孤高を守っている!)

 まさに、『ヒットラー』詣でが始まっていると言わなければならない。

『ハジズム』ではない。正真正銘の「ファシズム」が始まりつつある!

この日本政治の危機に微力ながら「警鐘を乱打」しておきたい!

 また、誰が「坂本龍馬」扱いしたのか!

 断じて彼らを「坂本龍馬」と同列において貶めてはならない!


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