今日(2012/4/4)のWebニュースを見て驚いたのが、昨日からの強い台風
並みの暴風雨をもたらした低気圧の影響で、東北の原発で続々と事実上の
電源喪失で冷却機能の停止が起こったことである。
福島原発事故で明らかになったのは、原発は水で冷やさない限り暴発する
という素人目でもお粗末な事態であったが、福島事故の教訓を元に安全対策
を講じたはずの原発で続々と電源喪失に陥いったことを見ると、『安全対策』
は、実際には機能しない見せ掛け且つ『付け焼刃』のものであったことが証明
されてしまった訳である。
その上、今回の事態は『想定外の大地震や大津波』に襲われたのではなく、
毎年幾つか上陸する強い台風レベルの低気圧と暴風雨によって引き起こされた
訳であり、いつでもこのような危機的な事態に陥る可能性を示したものだ!
原発は、全てこのまま廃炉にするしかない。
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1~3号機の窒素封入一時停止=予備機起動で再開―福島第1原発
(時事通信) - 2012年4月4日(水)13:04
燃料プールのポンプ、一時停止=低気圧の影響、水温変化なし―女川原発
(時事通信) - 2012年4月4日(水)02:03
燃料プールのポンプ、40分停止=低気圧の影響、水温変化なし―東通原発
(時事通信) - 2012年4月4日(水)13:04
女川・東通原発、冷却一時止まる 強風影響
(朝日新聞) - 2012年4月4日(水)18:59
女川原発1号機、冷却用ポンプ停止…予備が起動
(読売新聞) - 2012年4月4日(水)22:04
非常電源の冷却ポンプ停止=予備機で対応、暴風影響か―女川原発
(時事通信) - 2012年4月4日(水)23:04
福島第1原発:強風でフィルター詰まる 窒素注入装置停止
毎日新聞 2012年04月04日 20時30分(最終更新 04月04日 22時16分)
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1~3号機の窒素封入一時停止=予備機起動で再開―福島第1原発
(時事通信) - 2012年4月4日(水)13:04
東京電力福島第1原発事故で、東電は4日午前、1~3号機の格納容器と圧力容器に窒素を封入する装置が停止したと発表した。約1時間20分後に予備装置が起動し、封入を再開した。
窒素は水素爆発の原因となる容器内の水素濃度上昇を抑えるために封入されているが、危険とされる濃度4%に達するまで30時間かかるといい、同社は水素濃度の上昇はなかったとしている。
東電と経済産業省原子力安全・保安院によると、同日午前10時55分ごろ、1~3号機格納容器などへの窒素封入量がゼロを示しているのを作業員が発見。確認したところ、ポンプがいずれも止まっていた。約1時間20分後の午後0時16分に予備装置を起動し、同0時半に容器内への封入が再開した。
燃料プールのポンプ、一時停止=低気圧の影響、水温変化なし―女川原発
(時事通信) - 2012年4月4日(水)02:03
3日午後9時49分ごろ、東北電力管内の送電線で電圧が瞬間的に低下するトラブルがあり、女川原発(宮城県石巻市、女川町)1号機の使用済み燃料プールの冷却ポンプが停止した。電圧低下は急速に発達した低気圧による影響で、同社は午後10時8分に冷却ポンプを手動で復旧させた。
東北電力によると、燃料プールの水温は約29.5度で、ポンプ停止前後で変化はなかった。
燃料プールのポンプ、40分停止=低気圧の影響、水温変化なし―東通原発
(時事通信) - 2012年4月4日(水)13:04
東北電力は4日、東通原発(青森県東通村)1号機で使用済み燃料プールの冷却ポンプが同日朝に約40分間停止したと発表した。低気圧による暴風で送電線に何らかのトラブルが生じ、外部電源の電圧が低下した可能性があるという。プールの水温に変化はなかった。
同社によると、同ポンプは4日午前6時44分ごろに停止。設備に異常がないことが確認できたため、同7時23分にポンプを手動で起動し、復旧した。
女川・東通原発、冷却一時止まる 強風影響
(朝日新聞) - 2012年4月4日(水)18:59
東北電力は4日、強風の影響で女川原発(宮城県女川町・石巻市)1号機と東通原発(青森県東通村)1号機で、使用済み燃料プールに冷却水を流すポンプが約20~40分間停止した、と発表した。
東北電によると、女川原発では3日午後9時50分ごろ、プールの水を循環させるポンプが自動的に止まった。設備に異常がないことを確認し、同10時8分にポンプを再び起動した。水温は30度ほどで、変化はなかった。
東通原発では4日午前6時44分に停止した。ポンプは2系統あり、安全を確認後、停止時に使っていなかった別系統のポンプを起動し、午前7時23分に復旧した。水温は26度で変化はなかったという。
女川原発1号機、冷却用ポンプ停止…予備が起動
(読売新聞) - 2012年4月4日(水)22:04
東北電力は4日、女川原子力発電所1号機(宮城県)の建屋内の空調機に冷却用の海水を送るポンプが自動停止したと発表した。
ポンプを動かすモーターの電気系統の故障が原因で、東北電は同日、原子炉等規制法に基づき経済産業省原子力安全・保安院に報告した。
1号機は定期検査で運転停止中。ポンプの停止と同時に、予備ポンプが起動したため空調機は正常に作動しており、外部への放射性物質の漏れもないという。
非常電源の冷却ポンプ停止=予備機で対応、暴風影響か―女川原発
(時事通信) - 2012年4月4日(水)23:04
東北電力は4日、女川原発(宮城県女川町、石巻市)1号機で、非常用ディーゼル発電機などを冷却する海水ポンプのモーター1台が停止したと発表した。ポンプも止まったが、すぐに予備に切り替え冷却は維持されているという。
発達した低気圧による暴風で送電線に何らかのトラブルが生じ、電圧が急変して悪影響を与えた可能性もあるといい、同社が原因を調べている。
福島第1原発:強風でフィルター詰まる 窒素注入装置停止
毎日新聞 2012年04月04日 20時30分(最終更新 04月04日 22時16分)
福島第1原発(左から)1号機、2号機、3号機、4号機
=同原発の北西約20キロで2011年12月15日午後2時32分、
本社ヘリから石井諭撮影 (毎日新聞)
東京電力は4日、福島第1原発1〜3号機に、水素爆発を防ぐために窒素ガスを注入する装置が約2時間40分停止したと発表した。予備装置を起動させ、水素濃度に大きな変化はなかった。猛烈に発達した低気圧に伴う強風で飛散した砂塵(さじん)などが装置のフィルターを詰まらせたことが原因とみられる。
東電によると、1〜3号機にはこの日、水素爆発を防ぐために毎時5〜28立方メートルの窒素ガスを注入していた。しかし、午前10時55分に免震重要棟にいた社員が注入量がゼロになっていることを発見。現場を確認すると、午前9時51分には停止していた。供給は午後0時29分に再開した。
装置は停止すると現場で警報音が鳴る仕組みになっているが、周辺に作業員が不在だと発見が遅れるほか、常時人がいる同棟では警報音が把握できない。松本純一原子力・立地本部長代理は「設備の改善ができないかを検討する」と話した。
東電によると、水素濃度が危険値に達するまで約30〜50時間の余裕があるという。装置は3月12日にも約30分間停止した。【阿部周一】
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