きょうは、あっちでもこっちでも小沢裁判で「無罪」となったニュースばかり。
原発関連のWebニュースは、小沢裁判の判決が出る前に配信された
下記の産経新聞ニュースしか見当たらない。
【再稼働を阻むリスク】と捉えて記事を書いているようだ。
しかし、記事の内容を読むと、特に「再稼働推進」の立場から書いている
ようには思えない。
見出し・リード(概括)の次に来る最初のインパクト記述はこうだ。
【原子炉直下などに「破砕帯」と呼ばれる断層が走る敦賀原発は、
以前から立地場所として問題視する指摘が一部でなされていた。】
事業者が安全であると言ってきたことが嘘であることをいきなり記述。
その嘘の言い訳まで御丁寧に記述。
【 日本原電は敷地内の活断層について、過去の調査で地形の特徴などから活断層
ではないと判断。その後の2号機の増設にあたっての調査でも問題ないとした。】
そして、【地盤調査や耐震技術は飛躍的な発展を遂げ】
【日本原電の見解が否定される形になってしまった。】 と書く。
これは、どう読んでも『再稼働推進』の立場とは思えない。
さらに、ダメ押しのごとく
【柏崎刈羽原発や日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」(敦賀市)などでは、専門家から活断層の連動性について疑問が出されており、同様の問題が噴出する懸念はぬぐえない。】
とまで書いている。
産経新聞(の原子力取材班)なかなかやるじゃん!
頑張って欲しいものだ!
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敦賀原発2号機のそばを走る断層を調査する専門家ら
2012年4月24日午後、福井県敦賀市(代表撮影)
(共同通信) 2012年4月24日(火)20:01
敦賀再調査、他原発に波及も 再稼働阻む活断層リスク
(産経新聞) - 2012年4月26日(木)09:38
日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)の原子炉建屋直下の断層が活断層である可能性が指摘された。原発の早期再稼働が求められる中、新たに“表出”した「活断層リスク」が安全対策の焦点となることで、再稼働のハードルはさらに高まる。活断層をめぐっては、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)などでも専門家から疑問点が指摘されており、他原発で同様の問題が浮上する懸念もある。(原子力取材班)
【水平垂直】
原子炉直下などに「破砕帯」と呼ばれる断層が走る敦賀原発は、以前から立地場所として問題視する指摘が一部でなされていた。
敦賀原発1号機は運転開始から40年を超える。多くの原発で敷地選定されたのは1960年代で、「当時は断層などについて調査方法に限界があった」(原子力関係者)という。
日本原電は敷地内の活断層について、過去の調査で地形の特徴などから活断層ではないと判断。その後の2号機の増設にあたっての調査でも問題ないとした。
ところが、建設当時に比べて地盤調査や耐震技術は飛躍的な発展を遂げており、24日に行われた経済産業省原子力安全・保安院の調査でも、専門家からは、断層が破壊した破砕部分が固まっていないなど「新しい時代の活動」を示す特徴が指摘され、日本原電の見解が否定される形になってしまった。
敦賀原発敷地内には「破砕帯」が約160もある。
日本原電は3、4号機の増設を目指していたが、「今回の問題で、着工への影響は避けられない」(原電関係者)情勢になっている。
活断層の問題は、他原発でも安全対策の再検証が求められる 恐れをはらむ。
東日本大震災を受けて、保安院は昨年11月、各電力事業者に原発の耐震性について再調査を指示した。
柏崎刈羽原発や日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」(敦賀市)などでは、専門家から活断層の連動性について疑問が出されており、同様の問題が噴出する懸念はぬぐえない。
ハードルは他にも浮上しかねない。現在の原子炉等規制法では、いったん設置許可が出た原発で、想定外の危険な断層が新たに分かった場合の対応は明確になっていない。
ところが、国会に提出されている原子炉等規制法の改正案が成立、既存原発にも最新知見の反映を義務づける「バックフィット制度」が導入されれば、新たに断層の活動性が確認されると、設置許可が取り消される可能性も出てくる。
■南海トラフ巨大地震でも「浜岡の冷温停止は維持」
南海トラフ巨大地震により、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)に最大21メートルの津波が押し寄せたとしても「安全性は確保できる」とした中部電の評価結果について、経済産業省原子力安全・保安院は25日、「冷温停止状態は維持できる」とする見解を示した。ただし、現在も国の中央防災会議が詳細な検討を続けており、保安院は「詳細な情報を踏まえ、検討し直すことが必要だ」とした。
【用語解説】破砕帯
地殻が動く力によって細かく砕かれた岩が帯のように分布している場所のことで、多くは断層の動きによってできたものを指す。断層の場合、地盤がずれている面(断層面)に沿ってできる。規模はさまざまで、幅は数センチから数百メートル、長さは数百キロになることもある。古い時代の断層活動による破砕帯は固まっていることが多い。
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