泰山鳴動していたのは、日本政府(自衛隊含む)とマスメディアのみである。
大方の人々や、韓国の人々さえ、それほど関心や懸念を持っていなかったのに、
日本のマスゴミは、大騒ぎであった。 そういう意味で『泰山鳴動して』の意!
この件(「北朝鮮」による衛星打ち上げ)について、当ブログでは敢えて無視
し続けて来たが、結果が出たのでひと言書いておく。
北朝鮮ミサイル失敗と韓国発表 日本領域へ影響なし
北朝鮮が公開した、ロケット「銀河3号」とみられる長距離弾道ミサイル
=8日、北朝鮮北西部・東倉里 (共同通信) 4月13日(金) 12時13分
結局、3段ロケットで衛星軌道に載せるどころか、どうやら1段目のロケット
切り離しに失敗したという、相当基本的な失敗のようである。
尤も、この手の失敗は米国でも旧ソ連でも日本でも数多く経験していること
なので、「北朝鮮の技術が未熟である」と馬鹿にすることはできない。
そういう失敗の情報(ノウハウ)を入手できない条件の中での打ち上げである。
今回の打ち上げ失敗について、北朝鮮の『国営メディア』は、異例の速さで「失敗」
と報道して、日本の放送局もこの映像を流した。
科学者や技術者など関係者が集まって原因を徹底的に研究するという話だ。
まぁしかし、金日成首領の生誕100周年を前にして、また一昨日第1書記に
就任したばかりの金正恩氏の祝賀としても、この失敗は政治的には大打撃である
ことも間違いないようだ。
ある意味、そういう指導部の転機の「大演出」が全て裏目に出て「艶消し」
として働く羽目になってしまった訳だ。
打ち上げ失敗は、そういう意味では『想定外』の事態であっただろう。
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正恩氏の威信に傷=自制要求無視も「祝砲」ならず
― 北朝鮮ミサイル失敗
(時事通信) - 2012年4月13日(金)10:06
【ソウル時事】
北朝鮮が予告通り「衛星打ち上げ」と称して長距離弾道ミサイル発射実験を強行したのは故金日成主席生誕100周年に合わせ、「強盛国家」入りを誇示するとともに、党トップの第1書記に就任したばかりの金正恩氏の威信を高める狙いがあった。日米中韓など国際社会の自制要求を無視しての発射実施だったが、打ち上げは失敗。北朝鮮は「衛星の軌道進入に成功しなかった」と認める異例の対応を取り、失敗の事実は国内にも広がる見通しだ。正恩氏の威信は大きく傷ついた。
北朝鮮は国際社会の非難に対し、「衛星打ち上げ」の権利を主張。労働党機関紙・労働新聞は7日、「人工衛星打ち上げ事業は、国の経済的、科学的潜在力を総合したものだ。わが祖国は百パーセント自分の力と技術で(衛星保有国の)前列に堂々と立った」と強調してきた。
労働新聞などは今年の新年共同社説で「知識経済強国」という言葉を新たに登場させた。「衛星」発射は、「強盛国家」入りを掲げながらも厳然と存在する食料・電力難から人々の目をそらす目的もある。若い正恩氏は工場などの「CNC(コンピューター数値制御)」を実績として宣伝してきた。科学技術の粋をアピールすることで、国民に「知識経済強国」へ導く正恩氏への期待感を持たせようとしたとみられる。
こうした中、正恩氏は11日の労働党代表者会で新たな党最高ポストである第1書記に就任。党幹部人事も行い、「新時代」の始まりを国内にアピールした。新体制の「船出」とともに、15日の金主席生誕100年を祝う打ち上げだった。それだけに、隠しようのない明白な失敗に、北朝鮮指導部はショックを受けているのは間違いない。
北朝鮮がミサイル失敗 発射1、2分後に爆発、海へ墜落
(朝日新聞) - 2012年4月13日(金)12:43
北朝鮮は13日午前7時39分ごろ、北西部の平安北道(ピョンアンブクト)・東倉里(トンチャンリ)の「西海衛星発射場」から、長距離弾道ミサイルとみられる機体を発射した。機体は1~2分の間に空中で爆発し、海上に落ちた。「人工衛星の打ち上げ」としている北朝鮮も失敗を公式に認めた。主要8カ国(G8)外相は発射を非難する緊急声明を発表。国連安全保障理事会は緊急会合を開いて対応を協議する。
北朝鮮の朝鮮中央通信は13日正午過ぎ、「人工衛星『光明星(クァンミョンソン)3号』を午前7時38分55秒に発射したが、軌道進入は成功しなかった」と伝えた。専門家らが失敗の原因を究明しているという。北朝鮮が失敗を認めるのは極めて異例だ。
北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)と米北方軍司令部は12日夜(日本時間13日午前)、北朝鮮の「テポドン2」の発射を確認したとする声明を発表した。
北朝鮮ミサイル 発射から1~2分後に空中爆発
(韓国・聯合ニュース) - 2012年4月13日(金)13:40
【ソウル聯合ニュース】
韓国国防部のシン・ウォンシク政策企画官は13日の会見で、「北朝鮮の東倉里発射基地で午前7時39分に発射された長距離ミサイルは1~2分程度飛行して空中で爆発した。弾道ミサイル実験は失敗した」と明らかにした。
また、ミサイルは白ニョン島上空の151キロ地点から落下を始め、バラバラになったと説明した。ロケットの破片は韓国西部の平沢から群山の西100~150キロメートルの洋上に落ちたようで、現在まで韓国側の被害は確認されていないという。
北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)もこの日声明を通じ、北朝鮮が発射したミサイルは韓国黄海に墜落し、陸地への被害はなかったと発表した。
北朝鮮は午前11時40分現在まで公式発表をしていない。北朝鮮は金正恩(キム・ジョンウン)新体制発足の「祝砲」としてミサイル発射を推進。自信に満ちて外信記者まで平壌に招いたが、失敗に終わり苦境に陥ることになった。北朝鮮は1998年と2009年に「光明星」1、2号を打ち上げた際にも、「軌道進入成功」を主張したが、実際には2回とも失敗した。
北朝鮮のミサイル発射と関連しては、韓国政府はもちろん、国際社会は域内安保を脅かす挑発行為だと強く非難した。外交通商部の金星煥(キム・ソンファン)長官はこの日、韓国政府の声明を発表し、北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射を「国連安全保障理事会決議1874の明白な違反であり、朝鮮半島と北東アジアの平和・安全を脅かす挑発行為」と批判した。
特に、「韓国政府は、北朝鮮の新指導部が国際社会の発射撤回要求を無視して強行したことを強く糾弾する」としながら、「北朝鮮はこれに対する応分の責任を負うべき」と強調した。
米ホワイトハウスも声明を通じ、「ミサイル発射が失敗したが、今回の挑発行為は地域安保を脅かし、国際法規と約束を違反したもの」と非難し、日本の藤村修官房長官は北朝鮮に対する日本の独自的な追加制裁を検討していると明らかにした。
国連安全保障理事会はこの日午後11時(日本時間)、緊急会議を招集し、北朝鮮のミサイル発射に対する糾弾と追加制裁などの対応策を協議する。
「衛星、軌道投入に失敗」と報じる…北朝鮮
(読売新聞) - 2012年4月13日(金)12:14
【ソウル=門間順平】
朝鮮中央通信は13日正午過ぎ、地球観測衛星「光明星3号」が午前7時38分55秒に東倉里の発射場から打ち上げられたが、「軌道進入は成功しなかった」と報じ、失敗を認めた。
科学者と技術者、専門家が原因を調べているとしている。
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