林道とは一体何のためにあるのだろうか。もちろん第一に森林整備(植林、育成、伐りだし)のためにあることは間違いない。ただこれは日本の林業が活性化しているときの話である。今や育成、伐りだしも満足に行うことができない状態では整備された林道は十分活用されているとは言えない。ただし、登山愛好者にとっては、この林道がなければ容易に登れない山が多いことを認めざるをえない。おじさんの少ない経験では、若い頃に南アルプスの椹島から畑薙第一ダムまでダンプが走る広い林道を4時間以上歩いたのが最高記録である(今やその間は東海フォレストの運営するバスを利用することができる)。次にたくさん歩いたのが、今日登った高樽山(1673m、中津川市)で往復5時間(こちらの方が南アルプスより往復のため多いことになる)。その次が高樽山の南にある井出ノ小路山(1840m)の4時間半となる。
さてその高樽山であるが、2018年6月24日に挑戦し、沢を間違えて時間切れで敗退となった山である。そのようなこともあって山とものEさん(その時一緒に登った)から、自転車を活用し、登らないかという話が出てきた。それに備えておじさんは2年前にクロスバイクとマウンテンバイクの中間のようなバイクを購入し、その日に備えてきた(少し大げさであるが)。その後Eさんから高樽山に登ろうという強い誘いはなかったので、あえておじさんから登ろうと働きかけはしなかった(これは言い訳である)。それが突然登ろうという話(実は理由はある。これについて知りたい方はEさんのブログを見て欲しい)が出てきて、おじさんもその気になったというわけである。自転車を利用するとなると、これを現地まで運ばなければならないが、これが実は難しい。軽トラだったら問題はないが、現地までここから100km、ちょっとつらい。Eさんの車なら自転車2台乗せることができるということでやっと今回の計画が実現した。
揖斐を5時少し前に出発し、現地ゲート前に7時過ぎに到着。丁度同じ山に登るという男性がいて、こちらも自転車持参(翌日は井出ノ小路山に登るという)。ゲートがあるので自転車はゲートの外側から運び入れる必要がある。外と内とで自転車をリレーする。私たちは基本は自転車を押しながら林道を歩いて行った。そうすると男性が自転車に乗って我々を追い抜いていった。もちろん、おじさんたちもギアを使えば緩い道なら登ることはできる。ただ、自転車に乗ると違う筋肉を使うので、肝腎の登山ができなくなる怖れがあった。ただ誤算だったのは、自転車を押しながら約720mの高度差(ゲート前753m、真弓峠1477m)を登るのは意外と体力的に厳しいということがわかった。真弓峠まで登ったきたとき、おじさんはかなりバテていた。そのバテた体で残り200m峠から尾根を忠実にたどるコースを選択した。高度差はないが、事前の情報では大変なヤブだと聞いていた。
峠に歩道という表示があり、笹を刈り払った道が続いていた。これが山頂まで続くかと思われたが、そんなに甘いものではなかった。道は下の方に下りており、明らかに尾根から外れて続いていた。このため比較的背の低い笹をかき分け進んで行った。そのうちに笹の背はどんどん高くなり、同時に密度も増していった。幸い笹だけであるので進むことはできる。踏み跡らしき所も何カ所かあるが、容易に見失う。Eさんはやぶ漕ぎに馴れている。方角を間違えがちなおじさんに指示を出してくれる。峠から1時間15分で無事に藪の中の山頂に到着した。休むスペースもないので、すぐに来た道を戻る。道が整備されたところまで下りてきて昼食。Eさんの話、峠からの道は事前にかなりのヤブ(知人は2時間かかり、酷いヤブと言っていたそうだ)ですね当てとかゴーグルとかを用意したが、実際はたいしたことがないと。
峠からはいよいよ自転車に乗って林道を下る。ブレーキを使いながら安全にゆっくりと下って行く。がたがた道なので、ハンドルを抑える手に力が入る。ときたま舗装されたところではかなりのスピードとなる。1時間で駐車地まで下りてきた。これがタイトルにある3:1で、登り3時間、下り1時間という意味である。自転車を使うことにより普通の登山では味わえない面白さが出てきた。

7:16駐車地(ゲート前)

7:41井出ノ小路山(右)への分岐

10:15歩道という小さな表示(峠)

10:45この付近の笹は背が低い

この付近の笹は背が高く密度も濃い おじさんは笹に埋もれてしまっている

11:29 山頂

12:00 御岳

中央アルプス

自転車で下る
コースタイム 駐車地7:16→真弓峠10:00~10:15→山頂11:29→峠12:38(途中昼食)~12:48→駐車地13:45

青線は林道 赤線は登山ルート
さてその高樽山であるが、2018年6月24日に挑戦し、沢を間違えて時間切れで敗退となった山である。そのようなこともあって山とものEさん(その時一緒に登った)から、自転車を活用し、登らないかという話が出てきた。それに備えておじさんは2年前にクロスバイクとマウンテンバイクの中間のようなバイクを購入し、その日に備えてきた(少し大げさであるが)。その後Eさんから高樽山に登ろうという強い誘いはなかったので、あえておじさんから登ろうと働きかけはしなかった(これは言い訳である)。それが突然登ろうという話(実は理由はある。これについて知りたい方はEさんのブログを見て欲しい)が出てきて、おじさんもその気になったというわけである。自転車を利用するとなると、これを現地まで運ばなければならないが、これが実は難しい。軽トラだったら問題はないが、現地までここから100km、ちょっとつらい。Eさんの車なら自転車2台乗せることができるということでやっと今回の計画が実現した。
揖斐を5時少し前に出発し、現地ゲート前に7時過ぎに到着。丁度同じ山に登るという男性がいて、こちらも自転車持参(翌日は井出ノ小路山に登るという)。ゲートがあるので自転車はゲートの外側から運び入れる必要がある。外と内とで自転車をリレーする。私たちは基本は自転車を押しながら林道を歩いて行った。そうすると男性が自転車に乗って我々を追い抜いていった。もちろん、おじさんたちもギアを使えば緩い道なら登ることはできる。ただ、自転車に乗ると違う筋肉を使うので、肝腎の登山ができなくなる怖れがあった。ただ誤算だったのは、自転車を押しながら約720mの高度差(ゲート前753m、真弓峠1477m)を登るのは意外と体力的に厳しいということがわかった。真弓峠まで登ったきたとき、おじさんはかなりバテていた。そのバテた体で残り200m峠から尾根を忠実にたどるコースを選択した。高度差はないが、事前の情報では大変なヤブだと聞いていた。
峠に歩道という表示があり、笹を刈り払った道が続いていた。これが山頂まで続くかと思われたが、そんなに甘いものではなかった。道は下の方に下りており、明らかに尾根から外れて続いていた。このため比較的背の低い笹をかき分け進んで行った。そのうちに笹の背はどんどん高くなり、同時に密度も増していった。幸い笹だけであるので進むことはできる。踏み跡らしき所も何カ所かあるが、容易に見失う。Eさんはやぶ漕ぎに馴れている。方角を間違えがちなおじさんに指示を出してくれる。峠から1時間15分で無事に藪の中の山頂に到着した。休むスペースもないので、すぐに来た道を戻る。道が整備されたところまで下りてきて昼食。Eさんの話、峠からの道は事前にかなりのヤブ(知人は2時間かかり、酷いヤブと言っていたそうだ)ですね当てとかゴーグルとかを用意したが、実際はたいしたことがないと。
峠からはいよいよ自転車に乗って林道を下る。ブレーキを使いながら安全にゆっくりと下って行く。がたがた道なので、ハンドルを抑える手に力が入る。ときたま舗装されたところではかなりのスピードとなる。1時間で駐車地まで下りてきた。これがタイトルにある3:1で、登り3時間、下り1時間という意味である。自転車を使うことにより普通の登山では味わえない面白さが出てきた。

7:16駐車地(ゲート前)

7:41井出ノ小路山(右)への分岐

10:15歩道という小さな表示(峠)

10:45この付近の笹は背が低い

この付近の笹は背が高く密度も濃い おじさんは笹に埋もれてしまっている

11:29 山頂

12:00 御岳

中央アルプス

自転車で下る
コースタイム 駐車地7:16→真弓峠10:00~10:15→山頂11:29→峠12:38(途中昼食)~12:48→駐車地13:45

青線は林道 赤線は登山ルート
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