城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

強風下の福寿草・霊仙山 20.3.31 

2020-03-31 20:11:50 | 山登り
 今日登った霊仙山(1083.5m)は南西の方向に長く尾根を引く。そして、1000m少しでミニアルプス的な景観を楽しむことができ、途中にはこの時期福寿草が見られるので訪れる人も多い。予報では曇りだが、山頂周辺は10m以上の強風があるらしい。家を出るときには少し小雨も降っていたが、出発地の榑ヶ畑は曇りで少し登ると結構な汗が出てくる。汗ふき峠から大洞谷を下り、今畑からいよいよ西南尾根の登りにかかる。

 今畑登り口

 登山口から急なジグザグ道を登ったところにある廃村跡

 実はこのコース、今回が3回目となる。最初は大人数の山行で大洞谷で女性の一人が沢ポチャ。2回目は今畑まで短縮ルート(おそらく榑ヶ畑と今畑の連絡ルート?)を通り、6月であったためヒルの洗礼を数人が受けた。さらに今畑から登り始めたばかりで男女二人がギブアップし、ベテラン二人ががそのフォローをした。毎回何かしら起きているのである。しかし、笹峠まではほぼ順調、ところが上の方はガスがかかり、天気が悪そうだった。

 笹峠
ここで引き返す判断もあったが、若い二人に引っ張られるように(単なる言い訳かも)岩の露出する滑りやすい斜面に取り付いた。すでに右側、東からの強風が吹き付けており、経験の少ないYさんは不安に思ったようだ。

 近江展望(1003m)の手前からはまさしくアルプスの縦走路を彷彿させるような稜線歩きとなる。時に石灰岩を中心とする岩がごつごつした所を歩く。強風に少しあおられ、時によろめく。しばらくすると登山道に福寿草を発見、その左側の岩の間にはミニ群落が見られる。花は少し遅めで散りかけた花もある。


お楽しみはそれだけで、この後も強風が吹き続ける。まるで、夏の3000m級の稜線歩きの際、風雨に見舞われたような感じがしてくる。最高点(1094m)に到達し、山頂はパス。

 強風下の最高点
経塚山を経て、避難小屋に退避、先客2名と入れ替えに我らのお昼となる。ここまで結構な歩きづめで、ゆっくりした休憩もとっていない。Eさん提供の温かいシュウマイをいただいて、やっと落ち着いてきた。

 避難小屋で温かい食事

 昼食を済ませ、再び強風下のなか、経塚山を登り返し、一路猿岩に向かう。30分も下れば、風は弱まり、快適な下りとなってくる。2時過ぎに駐車地まで戻った。福井鯖江から男女2名と話をする。福寿草目当てだったらしいが、ガスと強風で断念した。4月になると榑ヶ畑から汗ふき峠までの途中でヒルの被害が出てくると話すと福井ではまだヒルの被害に遭ったことがないという。西南尾根3回目の今日もやはり霊仙山は手荒く我々を迎えてくれたが、無事に下山できた。また来よう!

コースタイム 駐車地8:00→笹峠9:55→最高点11:40~12:30→駐車地14:10

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城台山3000回達成! 20.3.25

2020-03-25 19:19:42 | 地域のこと他
 2009年6月1日から始めた日課としての城台山散歩が今日3000回に達した。幸いこの日は天気も良く、登り口三輪神社のそばのしだれ桜も見頃を迎えていた。千回に達したのが2012年11月13日、2千回が2016年7月15日、ほぼ3年半前後で千回ずつ登った計算になる。標高が220m、登りだしが40m、距離が約1kmを20分前後で登る。


 三輪神社のそばの池から見る城台山(中央付近) この池(庭園)は小堀遠州の弟子筋が作ったと聞いている
 池にはお地蔵さんがある。子どもの頃地蔵祭りもあった。今では信心深い方が花などを供えている。

 同じく登り口付近にあるしだれ桜 ここは10数年前は日清か日露の戦没者の墓園があった

 上記と同じ場所の白のしだれ桜

 約20分で登り切り、誰もいない山頂で万歳。

 城台山山頂(揖斐城址)残念ながら苦労して作った3000回達成のプリントは読めない

 そこで人物なしでアップしたが、3000以外は読めない


 揖斐の中心部 しかし、空洞化が急速に進む

 元気であれば5000回が達成できるのが、8年後(体力を考えると遅くなる)という計算になる。当分それまで頑張ろう!
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冬の名残の強風下 上谷山に登る 20.3.24

2020-03-24 19:33:40 | 山登り
 貴方は空間認識能力は高い方ですか?いわゆる方向音痴は、この能力は低いだろう。私はこの能力は低いように思う。というのは、登ったルートについて、下る際にあまり覚えていない。Eさんは、赤テープを付けたところは覚えていると言っていた。何故、この話題を出したのか不思議に思われる方もあろうと思うが、実はこの能力、ヤブ山を登る際の決め手ともなると思われる。ヤブ山では、登っている時、様々な情報を頭に入れておく必要がある。登っているのとは別の尾根がないか、地形の特徴、まわりの風景などなど。覚えていないと、下る道を誤る可能性が高まる。

 実はこの能力は狩猟採集民族には欠かせない。アフリカのピグミーとかブッシュマンとかでは、この能力がなくては広域での狩りとか終了後の家に帰ることができない。農耕民族ではこのような能力はあまり必要がない。そういう意味、私は典型的な農耕民族の末裔なのである? しかし、この能力も伝統的な赤テープの使用、さらにはGPSの登場=スマホの登場で必ずしも必要ではなくなった。GPSさえあればかなり複雑な地形の山でも無事に帰って来れるのである。

 与太話が長くなった。今日は徳山湖からそそりたつ上谷山(1083m)に登ってきた。メンバーはいつものEさん、Oさん、それに加えて20代のKさん。徳山会館のすぐ上、下開田(旧徳山村で最も下部の集落)の望郷広場(集落毎に設けられている)から登っていく。Eさんが先頭、若いKさんが2番目、私が3番目、ラストはOさん。この順序は何となく成立したが、Kさんの影響が強く出てペースが少し早くなる。もちろん遅い私をところどころで待ってくれるが、最初のオーバーペースは後々まで影響する。だから、空間認識能力は自信ないが、先頭の方がどちらかというと好きである。ただ、遅いので、迷惑をかけることは心苦しいと思っている。

 上谷山は2回目、前回は少し遅い紅葉の中登った。このルートは山頂付近を除くとほとんどヤブはない。しかも今回、かなり大量の赤テープが残置されていた。新緑にはまだ早いこの時期には見通しが良いため、余計に多く感じられる。前回よりも約30分早い2時間で山頂に到着した。鏡山まで行くことも考えたが、行く先は笹のヤブ、そして風は強い。誰も行くとは言わない。10時過ぎには早いお昼が始まる。目の前には21日に登った雷倉の広い山頂があった。下りには徳山湖その奥にそびえる能郷白山を眺めながら、急な道を下っていった。

 上谷山山頂

 雷倉

 膨らんだ新芽

 徳山湖と能郷白山

 黒々とした冠山

コースタイム 望郷広場7:55→山頂10:05~10:40→広場12:20


  
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快晴の雷倉 20.3.21

2020-03-21 19:59:32 | 山登り
 孔子によると70にして「こころの欲する所に従えども矩をこえず」とある。自分の思うがままに行っても、正道から外れないという意味のようである。しかし、体力の衰えたこの身には、思っても実現できないことが多くなる。もちろん、大それたことを考えているのではない。たかだか、登りたい山に登れないということだけのことである。不完全燃焼に終わった石徹白を少し引きずりながら、まだまだ頑張れるのではと思い直す。

 やっぱり山登りを愛する者としては、頂に立ちたい。この思い絶ちがたく(少し大げさ)、かねて登ってみたかった根尾側から雷倉(1168.6m)にEさん、Oさんを誘い出かけた。雷倉は5年前の3月8日小津集落から高地谷を詰め登ったのが初回で今回は2回目となる。この時は雪もどっさりあり、途中からワカンを使ったが、今回は夏靴で登った。黒田建設事務所前にある登山者用の駐車場に車を停め、八谷橋を渡り、住む人がいなくなった家屋の横を進むと登山口。登っていくと、水路が先まで続いている。斜面に沿った結構長い水路であるが、水田用に使っていたのか、水がどうどうと流れている。やがて左の方から谷が迫ってきて、ここで少し下り鉄の橋を渡る。ここからが本格的な登りとなる。

 水路 帰りに撮ったので逆向きになっている

 鉄の橋 ここも帰りに撮ったので対岸から撮っている

 急な斜面はジグザクに道が整備されている。少し大目かなと思うほどの赤テープ、もともと広くもない尾根を登るのでこれほどのテープは必要ない。しかし、下りの場合などこの赤テープがあると本当に安心して下ることができる。左手には昨年4月に登ったツルベ(1032.3m)が見えてくる。雷倉の尾根とツルベの尾根はほぼ平行している。林道に出る手前は岩が露出していて、その間を登っていく。要所要所にはロープが張ってあるが、頼りすぎると体が振られてむしろ危ないので注意が必要。露岩帯を登り切ると伐採のための小屋でもあったのか、一升瓶などの生活の跡がある。

 ツルベ

 露岩帯

 林道跡

 林道を横切り、狭い尾根に取り付く。コースタイムによるとまだ1時間かかるようだ。最近まで雪があった急な道は滑りやすい。急登を終えるとやっと雷倉の肩に達する。右手後方には能郷白山が見えている。しばらく行くと待望の山頂となる。南西の方向には花房山が見える。そして北には残雪豊富な白山連峰が見えている。やっぱり山頂に立つと気分が晴れ晴れする。快晴で無風、ゆっくりと昼食をとる。

 山頂 後方は能郷白山

 白山連峰

 花房山

 御岳

コースタイム 駐車地7.47→山頂10.50~11.35→駐車地13.35

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彼岸の中日 20.3.20

2020-03-20 19:10:19 | 地域のこと他
 お彼岸なので前日墓参りを済ませ(一応毎月1回お参りしている。信心深くはないが、した方が気持ちが良い。)、今日も朝城台山に出かけた。普通なら途中の一心寺では、この日地獄絵図の披露があるはずだが、ここもコロナのせいで披露は中止。珍しくお賽銭を出し、宗派は違うがお念仏を唱える。9時頃なのだが参拝者は誰もいない。

 彼岸桜(城台山)

 読みかけの本、浜矩子著「小さき者の幸せが守られる経済へ」を読み終わり、次に佐々木常夫著「人生は理不尽」を読む。お昼は昨日のカレーにだし汁を加えて、カレーうどん(もちろん家内が作った)。お昼からスナップエンドウの手を作り始める。既に花もちらほら見られるので、例年よりも収穫は早く始まりそう。支柱を立て、まわりに網を張る。寝ているエンドウが網にそって上に伸びていくようにする。これだけの作業ながら不器用で要領が悪いので3時間要した。畑にいると、一心寺の鐘の音が何度も聞こえてくる。

 これだけで終わるのは勿体ないので、コロナについて独断と偏見に満ちた話しをする。まずは中国、印刷術、火薬など多くの文明の利器をもたらす一方で、ペストやSARSやコロナなど有難くない災いをもたらす。そして、現在のコロナではペストを思い起こすような災禍を世界、特にヨーロッパにもたらしている。世界のコロナの感染者数を見ると、各国の医療の現状ばかりでなく、国民性も大いに関係しているように思われる。

 近年ヨーロッパの首脳は中国参りを加速化させている。もちろん昔アメリカ、今中国がくしゃみをすると日本は風邪を引くと言われるくらい、日本も経済面で関係を深めている。日本の感染者889人(死亡29人)に比べてイタリア35,713人(2,978人)、スペイン14,769人(638人)、ドイツ12,327人(28人)、フランス9,054人(148人)、英国2,644人(72人)ついでにアメリカ9,415人(150人)とその差が開くばかり。感染者の数は医療の水準と直接関係は薄い(防疫という点では大いに関係する)かもしれないが、死亡数となると大いに関係してくる。

 国民性というややステレオタイプな見方からすると、イタリアは開放的で政府の言うことなど聴かない。概してラテンの国イタリア、フランス、スペインは同じような国民性を持っているように思われる。ドイツはさすがベンツの国?である。死亡者がとにかく少ない。政府に対する信頼度、そして従順度も高いのではないか。英国は意外に少ない。やはりブレグジットしたからだろうか???私が注目しているのは、実はアメリカ。とにかく貧乏人は医療を満足に受けられない国である。

 一方、日本の従順度は高い。言ってみれば飼い慣らされているのかもしれない。政府に対する信頼度は高くないが、そのわりに従順なので、政府の命令によく従う。この国民性は好ましく(特に為政者にとって)もあるが、一方で恐ろしいことでもある。



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