今回のテーマにふさわしい写真は全くないので、かわりに昨日収穫したスイカの写真を載せておく。
今年2株中玉のスイカを植えたが、一つは玉が大きくなる前に枯れてしまった
もう一つは「新世界」という種類で今年初めて育て、幸い4つの玉が収穫できそうである
写真はそのうちの最も大きいもので5.7kg、今晩食べたが十分甘かった
さて、夏の読書であるが、前にも書いた様になかなか集中して読むことができない。特に難しいのはすぐに眠くなってしまうので、いけない。ほとんどの本は、易しめの本は揖斐川図書館、それ以外は県図書館で借りる。今借りている本は次のとおりである。
◯揖斐川図書館
葉室麟「柚子の花咲く」、吉村昭「彰義隊」、西村祐子「皮革とブランドー変化するファッション倫理」(岩波新書)、高階秀爾「名画を見る眼Ⅱー印象派からピカソまで」(岩波新書)
葉室麟は図書館にたくさんあるので、ここのところ一冊ずつ読んでいる ほとんどの作品が主人公及び主人公が助ける女性がとても魅力的
吉村昭 彼の小説はどれも相当長編でなかなか手が出ないが、彰義隊はその中では比較的短い(それでも400ページを超える)
この図書館は岩波新書は全てそろえているので、読みやすいものがあれば借りてくる
◯岐阜県図書館
2~3週間毎に県図書館には出かける。ネットで5冊まで予約ができるので、残りの5冊を選ぶ。滞在時間は30分~1時間程度。予約以外に新規購入の本はチェックしている。購入したばかりの本は割と既に貸出中であることが多いので、とりあえずメモをしておいて、貸出可能となれば予約を入れる。
今借りているのは、
田中圭太郎「ルポ大学崩壊」(ちくま新書)、橋爪大三郎「日本のカルトと自民党ー政教分離を問い直す」(集英社新書)、山形辰史「入門 開発経済学」(中公新書)、島薗進「なぜ「救い」を求めるのか」、スティーブン・レビツキー他「民主主義の死に方」、中村政則「昭和の記憶を掘り起こす」、同「「坂の上の雲」と司馬史観」、内田樹・寺脇研・前川喜平「教育鼎談」、宮永健太郎「持続可能な発展の話」(岩波新書)、藤沢周平「刺客 用心棒日月抄」以上10冊。
新書が多いことに気づかれるだろう。日本独特のものであるようで、学術的レベルをある程度保ちながら、一般の人にわかりやすく書いた本ということになる。比較的簡単に読めるので、難しい本はどうもというおじさんでも読むことができる。それでも今回借りた本の中には最後まで読み進めないかもしれない(途中で投げ出す)本、「民主主義の死に方」などがあるかもしれない。
最後の「用心棒日月抄」は同シリーズ三冊目(人気があるせいか最後の「凶刃」を除くと閲覧室の棚に揃っている)、主人公の青江又八郎、とにかく強い。このシリーズで一体何人の敵(敵といっても藩の要人からの命令に基づくもので憎たらしい敵ではない)を殺すことか。でも主人公と佐知の交情は魅力的。
「「坂の上の雲」と司馬史観」を読んでいたら「司馬遼太郎と吉村昭」というページ(47ページ)があった。とても面白いので紹介する。
吉村昭(「桜田門外の変」、「破獄」などの著者、おじさんはいずれも読んでいない)対して、司馬遼太郎記念財団は、司馬遼太郎賞を授与しようとしたが、吉村は断った・その理由を、吉村の妻である津村節子(芥川賞作家)は、「吉村は司馬さんのものは何も読んでいないので、お受けするするわけにはいかない」と答えた。著者の中村は、すでに一家をなしている吉村にいまさら受賞という気もなかったろうし、史実と創作を曖昧にする司馬の作風に、吉村は好感をいだかなかったのではないかと書いている。
※どこで読んだか忘れたが、小説家の中で最も史実に忠実に書いている作家をあげよといわれた時、吉村昭だと述べたという。
吉村の作品で過去に読んだものは、「ポーツマスの旗」とあとはほとんどがエッセイ。今回「彰義隊」を読んでみて、彰義隊がたてこもった寛永寺の山主輪王寺宮能久親王(明治天皇の伯父にあたるのだが、図らずも朝敵となってしまった)が寺から脱出して行く様を克明に追いかけたもので、最初読んでいると少々退屈になってしまうが、それでも読み続けてしまう不思議な魅力がある。吉村はエッセイで「書く価値のある題材を書いている」と述べているが、生の史実はやはり面白いのだと感じさせてくれるような気がする。「戦艦武蔵」など他の作品も読んでみたいと思っている。
今年2株中玉のスイカを植えたが、一つは玉が大きくなる前に枯れてしまった
もう一つは「新世界」という種類で今年初めて育て、幸い4つの玉が収穫できそうである
写真はそのうちの最も大きいもので5.7kg、今晩食べたが十分甘かった
さて、夏の読書であるが、前にも書いた様になかなか集中して読むことができない。特に難しいのはすぐに眠くなってしまうので、いけない。ほとんどの本は、易しめの本は揖斐川図書館、それ以外は県図書館で借りる。今借りている本は次のとおりである。
◯揖斐川図書館
葉室麟「柚子の花咲く」、吉村昭「彰義隊」、西村祐子「皮革とブランドー変化するファッション倫理」(岩波新書)、高階秀爾「名画を見る眼Ⅱー印象派からピカソまで」(岩波新書)
葉室麟は図書館にたくさんあるので、ここのところ一冊ずつ読んでいる ほとんどの作品が主人公及び主人公が助ける女性がとても魅力的
吉村昭 彼の小説はどれも相当長編でなかなか手が出ないが、彰義隊はその中では比較的短い(それでも400ページを超える)
この図書館は岩波新書は全てそろえているので、読みやすいものがあれば借りてくる
◯岐阜県図書館
2~3週間毎に県図書館には出かける。ネットで5冊まで予約ができるので、残りの5冊を選ぶ。滞在時間は30分~1時間程度。予約以外に新規購入の本はチェックしている。購入したばかりの本は割と既に貸出中であることが多いので、とりあえずメモをしておいて、貸出可能となれば予約を入れる。
今借りているのは、
田中圭太郎「ルポ大学崩壊」(ちくま新書)、橋爪大三郎「日本のカルトと自民党ー政教分離を問い直す」(集英社新書)、山形辰史「入門 開発経済学」(中公新書)、島薗進「なぜ「救い」を求めるのか」、スティーブン・レビツキー他「民主主義の死に方」、中村政則「昭和の記憶を掘り起こす」、同「「坂の上の雲」と司馬史観」、内田樹・寺脇研・前川喜平「教育鼎談」、宮永健太郎「持続可能な発展の話」(岩波新書)、藤沢周平「刺客 用心棒日月抄」以上10冊。
新書が多いことに気づかれるだろう。日本独特のものであるようで、学術的レベルをある程度保ちながら、一般の人にわかりやすく書いた本ということになる。比較的簡単に読めるので、難しい本はどうもというおじさんでも読むことができる。それでも今回借りた本の中には最後まで読み進めないかもしれない(途中で投げ出す)本、「民主主義の死に方」などがあるかもしれない。
最後の「用心棒日月抄」は同シリーズ三冊目(人気があるせいか最後の「凶刃」を除くと閲覧室の棚に揃っている)、主人公の青江又八郎、とにかく強い。このシリーズで一体何人の敵(敵といっても藩の要人からの命令に基づくもので憎たらしい敵ではない)を殺すことか。でも主人公と佐知の交情は魅力的。
「「坂の上の雲」と司馬史観」を読んでいたら「司馬遼太郎と吉村昭」というページ(47ページ)があった。とても面白いので紹介する。
吉村昭(「桜田門外の変」、「破獄」などの著者、おじさんはいずれも読んでいない)対して、司馬遼太郎記念財団は、司馬遼太郎賞を授与しようとしたが、吉村は断った・その理由を、吉村の妻である津村節子(芥川賞作家)は、「吉村は司馬さんのものは何も読んでいないので、お受けするするわけにはいかない」と答えた。著者の中村は、すでに一家をなしている吉村にいまさら受賞という気もなかったろうし、史実と創作を曖昧にする司馬の作風に、吉村は好感をいだかなかったのではないかと書いている。
※どこで読んだか忘れたが、小説家の中で最も史実に忠実に書いている作家をあげよといわれた時、吉村昭だと述べたという。
吉村の作品で過去に読んだものは、「ポーツマスの旗」とあとはほとんどがエッセイ。今回「彰義隊」を読んでみて、彰義隊がたてこもった寛永寺の山主輪王寺宮能久親王(明治天皇の伯父にあたるのだが、図らずも朝敵となってしまった)が寺から脱出して行く様を克明に追いかけたもので、最初読んでいると少々退屈になってしまうが、それでも読み続けてしまう不思議な魅力がある。吉村はエッセイで「書く価値のある題材を書いている」と述べているが、生の史実はやはり面白いのだと感じさせてくれるような気がする。「戦艦武蔵」など他の作品も読んでみたいと思っている。