2024年11月18日(月)
昇仙峡 弥三郎山から南アルプスを望む
雲に隠れている辺りが鳳凰三山、右にアサヨ峰、甲斐駒ヶ岳、鋸岳
この月曜日、天気予報はちょっと奇妙だった。 3年ぶりに昇仙峡の羅漢寺山に行きたくなったのだが、山梨県方面の天気がちと奇妙だった。 甲府方面の天気は良さそうだが富士五湖方面は天気が良くないらしい。 なので富士山は期待できないのだが、まぁ、他にも行きたい理由があったので行くことにした。
自宅を出ると曇り空。 中央高速道路を高尾にさしかかるころにはフロントガラスにポツポツと始まり、上野原辺りでは土砂降りになった。 「え?天気予報まるはずれ?」と思ったが、笹子トンネルを抜け勝沼に近づくと明るい曇り空、そして甲府に着くころには青空が見えていた。 「うわ。予報、ピンポイントで当たっとる!」
地図を見ると昇仙峡へは双葉スマートICあたりで下りるかと思っていたが、ナビは勝沼を指示した。 なんとなく遠そうだが、予報では10時ごろから晴れマークだったので、「急ぐわけでもない、甲府盆地散策だ」と車を走らせた。 20号線で勝沼を抜け、武田神社、千代田湖近くを通り、昇仙峡グリーンラインに入った。 ちょうど見ておきたかった辺りだ。
昇仙峡の駐車場は「昇仙峡観光協会」の説明がわかりやすい。
今回私は昇仙峡トレッキングコースのちょうど中間地点辺りにある「昇仙峡グリーンライン県営無料駐車所」を利用。 平日と言う事もあり、7:00過ぎの到着で2割程度の入り。 トイレはあるのだが、この時間は使えなかった。 ロープウェイ乗り場の方へ歩いてゆく途中に数か所ある。
3年前は紅葉シーズンの渋滞を恐れ昇仙峡入り口の「天神森駐車場」から周回で羅漢寺山~昇仙峡を歩いたが、昇仙峡を全て歩くのはちょっと長すぎるので(約6km)、今回はグリーンライン駐車場からピストンで羅漢寺山を歩き戻って来る。(7:29出発)
グリーンライン駐車場からロープウェイ乗り場に向かって歩き始めると、
既に紅葉がとても色づいており驚いた。 実はまだこれほどだとは思っていなかった。
ただこの時間、渓谷の中には陽が射さない。
石門 (7:54)
仙娥滝 (7:59)
日中は人でいっぱいになるだろう昇仙峡トレッキングコースもほぼ人に会うことはなかった。
多くの人は 9:00始発のロープウェイが始まるころに来るのだろう。
ロープウェイ駅(仙娥滝駅)ととなりの「山梨ワイン王国」の間の道を入り、
麦坂道(ばくざかみち)を登って行く。 結構な急登。
羅漢寺山 パノラマ台にある八雲神社に到着。(8:55)
ぎりぎりロープウェイ始発前に到着できた!
急いで弥三郎岳に向かう。
弥三郎岳と~ちゃくっ! (9:01)
誰もいない弥三郎岳の岩場! ひとり占め! やった~っ!
ただやっぱり南~東に雲がかかっている。
それでも南アルプス、鳳凰三山の地蔵岳が右半分、右後方に仙丈ケ岳、手前にアサヨ峰、甲斐駒ヶ岳、鋸岳。
南~東方面は雲が多く富士山も見えなかったが、
甲府市、南アルプス市、韮崎市辺りの街並みと、手前の紅葉斜面が見えて良かった。
手前左のピークが白砂山。
一方北側は雲一つない晴天。
左のピークから茅ヶ岳、金ヶ岳、太刀岡山(手前)、曲岳、升形山、黒富士、など
この辺りも興味深いなぁ~。
そして奥には金峰山
右下に見えるのは能泉湖(荒川ダム) 近くには金峰山をご神体とする「金櫻神社」がある。
金峰山
ところで、羅漢寺山というのは「弥三郎岳・展望台・パノラマ台」の総称であると
「やまなしハイキング百選」に書かれてあった。
昇仙峡は「御嶽昇仙峡」と呼ばれ、長とろ橋(天神森駐車場近く)から続く登山道の一部は
「御嶽道」と呼ばれ金櫻神社へ、そして金峰山へと続く修験者たちが歩いた古道だそう。
弥三郎岳を後に、パノラマ台(ロープウェイ山頂駅)に戻り、そこから白砂山へ向かう。
黄葉の中を下ってゆく。
ここも御岳古道の一部で、歌川広重が金櫻神社へ参拝の際、
この辺りから見える「鞍かけ岩」を描いたそう。
(写真左奥に小さく写っているフック状の岩。現地では気づかなかった。)
このようなトレイルのメインルートから「白砂山」の分岐を見逃さないよう入ってゆくと。。。
突然景色が開けて、先ほどまでいたパノラマ台~弥三郎岳が目に飛び込んでくる。
まさにこのような白砂の山。
幸いなことに滑り落ちていきそうな程サラサラとしてはいない。
白砂山山頂(?)到着 (10:17)
この後少し撮影や散策をした後、お昼ご飯にした。
見晴らしの良い岩場に腰かけ、弥三郎岳を見ると人が立っていた。
あのように丸いドーム状、柵はない。 三角点はもう一つ右の岩の上。
景色はきれいだったが、雲が更に張り出してきてしまった。
陽が当たらないかな~、と待っていたが良い具合にならないので 11:00ちょっと前に出発。
ピストンでパノラマ台に戻る。
登り返しはイヤだな~、と思ったが、ほんの20分くらい。
パノラマ台まで戻ると陽が当たっている。(^^;)
けれど大きな雲は引きそうにないので、駐車場までピストンで戻る。
あと少しでロープウェイ仙娥滝駅というところ。
風が吹くとイチョウがサラサラと落ちてきた。 つづく。